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2004.08.22

「琳派 RINPA —こんどの「琳派」はちがう」を見る

rinpa竹橋の国立近代美術館で「琳派 RINPA —こんどの「琳派」はちがう」(10月3日まで、1300円)を見る。初日の朝一番に行ったのだが、まあまあの混み具合。館内には、行列ができた場合のプラカードとかが置いてあり、強烈に混むことを予想しているようだ。展示作品は全部で81点、このうち通して展示されるのが49点。16点が9月中旬に展示替えになる。というわけで、もう一度、見に行くことになるな。

入場して最初に目に入るのがクリムトという、少々意欲的な展示。装飾芸術という観点から、琳派と同じ特徴を持つ海外の美術作品を並べることで、対比を狙っているようだ。琳派のテーマは普遍的なものだ、という主張なんだろう。年代順の展示なら俵屋宗達&本阿弥光悦から始まるものだが、ここでは尾形光琳から始まる。光琳の次が宗達&光悦、そして江戸琳派の酒井抱一&鈴木其一あたり、明治から現代まできて、最後に海外の作品となる。

気になった作品は光琳では「松島図屏風」(ボストン美術館収蔵)、宗達&光悦では「槙檜図屏風」(宗達)、江戸琳派では「朝顔図屏風」(鈴木其一、メトロポリタン美術館収蔵)、近代・現代では「草炎」(川端龍子)といったところ。どれも実物を見たのは初めて。

近代美術館で琳派というのは、どうなんだろうという見方もあるが、うまくこなしていると思う。琳派がテーマとした、装飾的でデザイン的な美術は、いろんな意味で普遍的なものである、という主張を示すこと。まあ、そのあたりは、なんとか成功しているんじゃないだろうか。

図録は2500円。各図版の解説も丁寧。図版のクローズアップも多いし、まあ買いでしょう。面白いのは、巻末にある「近現代琳派評価史」と作品目録。評価史は1880年以降の琳派に関する出来事をまとめたもの。岡本太郎とか三島由紀夫などポイントとなるコメントも引用している。作品目録では各作品ごとに展覧会歴、文献がまとめられているほか、「資料」という項目があって、著名人の作品へのコメントも収録している。

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