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2005.02.20

バルテュスの偉大さを知る

setuko画家のバルテュスの妻、節子・コロソフスカ・ド・ローラの「見る美 聞く美 思う美」を読む。こういう、いかにも和楽かなんかを読む女性向けの随筆集を普段は読まないのだけど、かのバルテュスの妻なのでつい買ってしまった。手に入れてみて見ると、帯に書かれた坂本龍一の推薦文がなかなか。曰く「ミラノ・コレクションでごったがえす深夜のホテルのラウンジを、着物をまとった比較的小柄な節子さんが歩くと、まるで海が分かれるように金髪のモデルたちが彼女のために道を開けるのだった。その美しさにぼくはあっけにとられ、改めてバルテュスという会ったことのない男を尊敬するのだった」。

バルテュスの最後の妻が日本人だというのは知っていた。しかし、この女性が20歳そこそこで、自分の父とほぼ同い年のバルテュスと結婚し、欧州に渡り、その後、2人の子どもをもうけ、そのうち一人は、3歳を待たずに死んでしまったことは、知らなかった。本の前半では、バルテュスの終の住処となったスイスで一番大きな木造建築「グラン・シャレ」や着物を代表する日本文化について書いている。これはこれで、含蓄がありなるほどねえと思わせるのだけど、後半に書かれているバルテュスを代表する家族の死をめぐる話には言葉を失ってしまう。なんとも奥の深い本だ。

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