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2005.04.18

「曾我蕭白 ー無頼という愉悦ー」を見る

syouhaku京都国立博物館で「曾我蕭白 ー無頼という愉悦ー」(5/15まで、1200円)を見る。簫白展は2000年の伊藤若冲展と同じくどこにも巡回しないので、京都で見るしかない。辻 惟雄さんの「奇想の系譜」と芸術新潮の4月号を読んで予習し、京博の開館9時半に合わせて現地を訪れた。

最初に簫白を見たのは、1998年の千葉市美術館の「江戸の奇才 曾我蕭白展」。その後、渋谷の松濤美術館で1回見たけど、まあ3-4年ぶりか。千葉市美術館でも見た「群仙図屏風」や「雪山童子図」などなど、不気味で奇妙で鮮やかな作品に再会できた。今回は京博の特別展示館を使って122点を展示する。展示期間中、4/12〜4/24、4/26〜5/8、5/10〜5/15の三つの期間に分けて、展示替えがある。ざっと約20点は入れ替わるようだ。

今回、群仙図屏風のような人物中心の奇想の作品はもちろんだけど、山水画や花鳥画を気も付けて見るようにした。山水画は墨の美しさが実感できるし、墨で階調を表現する技術とか構図のスケールの大きさもなかなかのもの。絵のなかには豆のような人物が点在していて、その省略した感じもいい。花鳥画では特に鷲が鶴を襲う瞬間の鶴と鷲の表情の対比が面白い。簫白のテクニシャンぶりを再認識した。テクニックという視点で、群仙図屏風を見てみると、例えば白いガマのイボなんかが点描されていたり、白い着物の上に胡粉を上塗りして模様が描かれていたり、金泥を使って微妙な階調を表していたりと実物を目の前にしないと見えてこない表現が目につく。この辺の技法は、図録でも注意して見ないと分からない。

図録は2500円なんだけど、400ページ超の大作。お買い得だ。折り込みのページが多く、重要な作品については全体像と部分の拡大図が掲載されている。

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» 曾我蕭白 -無頼という愉悦- [ふたり家族 -30代の新婚生活-]
京都国立博物館で開催されている、「曾我蕭白 -無頼という愉悦- 」に 行って来ました。 奇人といわれた、曾我蕭白の展覧会。 展覧会を企画した、京都国立博物館の狩野博幸氏曰く、  現在の我々に、是非知って欲しい人物 とのこと。 ちょっと思い出したくないような、コワーイ顔。 そして、それぞれの色が独立しているかのような、赤や青の色使い。 特に、20代から30代に描いた人物画に惹かれました。 ちなみに、この展覧会の広告にある、  円山応挙が、なんぼのもんじゃ! ... [続きを読む]

受信: 2005.04.30 00:48

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