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2007.01.21

「中村宏・図画事件1953-2007」&「等身大の約束」を見る

Sunagawa_jiken_1 木場の東京都現代美術館で「中村宏・図画事件1953-2007」(4/1まで、1000円)と「等身大の約束」(4/1まで、900円)を見る。中村宏というと上の「砂川五番」という絵しか見たことがない、つもりになっていた。「砂川五番」は東京都現代美術館の常設展を訪れるたびに見ていて強烈に印象に残っていたからなんだけど、実際はそんなことはなくて、一つ目のセーラー服の女学生とか、稲垣足穂とか夢野久作の装丁とかを既に雑誌などで見ていた。そして気になっていたことに、今更気がついた。

 

しかし、これだけ画風の変わっていく画家も珍しい。1950年代は「ルポルタージュ絵画」と呼ばれている事件をモチーフにした油絵。60〜70年代は一つ目の女学生の絵とかイラスト。かなりシュール。70〜80年代の「車窓編」というシリーズではパースのついたフレームのなかにメカニックなものが描かれている。でまあ、どんどん抽象的になっていく。10年ごとに違ったテーマに取り組んでいるというのもなかなかできないことだけど、テーマだけじゃなくて、画風も変わっていくあたりが面白い。ほとんど別人の絵である。

 

続いて「MOTアニュアル2007 等身大の約束」を見る。去年の《No Border - 「日本画」から/「日本画」へ》のときと比べると、かなり抽象的なテーマになった。全体的にインパクトが少ないけど、等身大だからいいか。グローバル、グローバルと言い過ぎている昨今、自分の足下を見直そうという企画は悪くないと思うんだけどね。最も印象に残ったのはサイアノタイプを使ってプリントした写真を使った千葉奈穂子のインスタレーションかな。中山ダイスケとしばたゆりのインスタレーションも、うまく表現できないけど、そこそこ気になった。来週から日曜にアーティスト自身による解説があるそうなので、時間があったら見に行こうかと思う今日この頃。

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コメント

こんばんは。

私も行ってきました。
アニュアル展ではやはり
千葉さんの作品が一番
印象に残りました。
どことなく郷愁を誘います。

TBさせていただきました。

投稿: Tak | 2007.01.21 23:15

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受信: 2007.01.21 23:14

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受信: 2007.01.21 23:16

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