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2009.02.25

「高梨豊 光のフィールドノート」を見る

Timeiron竹橋の近代美術館で「高梨豊 光のフィールドノート」(3/8まで、850円)を見る。東京をスナップした作品と、しゃれた人物写真。いいなあ、また写真を撮りたくなった。そういえばmakina 670を購入したのは、高梨豊の影響だった。高梨はmakina 670と一脚で東京を撮り歩いたそうだ。それをちょっと真似してみたのだけど、またやってみたい気になった。

高梨の写真を見ていると、1960年代、70年代の東京は被写体に苦労しなかったのではないか、という気がする。そして80年代でも、90年代でも、まだ東京に被写体はあった。そして、2000年代、21世紀になって、東京の被写体はどんどん消えている気がする。高梨の写真も徐々に撮影の苦労が見えてくるような気がする。果たして東京はつまらない街になってしまうのか?その辺を確認するためにも、また写真を撮ってみようかと。そんな今日この頃。

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2009.02.19

「ハチはなぜ大量死したのか」を読む

Fruitless_fallハチはなぜ大量死したのか」(文藝春秋、2000円)を読む。原題は「Fruitless Fall」つまり「実りなき秋」。受粉してくれるハチがいなくなると、実りなき秋が訪れる、ということらしい。どうやら、実りなき秋はいつきてもおかしくない状況らしい。

知らなかったのだけど、2007年春までに北半球から四分の一のハチが消えた、という事件が起きたらしい。この現象は蜂群崩壊症候群(CCD:Colony Collapse Disorder)と呼ばれている。女王バチと卵、そして大量のハチミツを残してハチがどこかに行ってしまい、巣が壊滅する現象である。この本は、CCDを徹底的に原因追及したものだ。本当に徹底していて、ハチの生態から、ハチを巡るビジネスについて、分かりやすく解説してくれる。本当にハチってよく出来た生き物なのね、ということが理解できる。そしてハチを巡るビジネスが、今や蜂蜜ではなく、植物の受粉にある、ということも教えてくれる。その典型的な例がカリフォルニア産のアーモンドだ。全世界のアーモンドのうち82%はカリフォルニア産で、この大量のアーモンドの受粉のために150万箱のミツバチの巣箱が必要になるそうだ。

その一方で、CCDの原因はなかなか分からない。ダニやウイルス、携帯電話の電磁波、農薬、遺伝子組み換え植物と、いろいろな犯人が登場するが、実はどれも決定打ではない。結局は複合的な環境変化によるものではないか、という結論にたどりつく。

この本で、ハチについて、多少は知識がついた。ちょっと飼ってみたくもある。ん、養うか。まあ、都内のマンション暮らしではどうにもできないけどね。それよりも、この本に書かれていたことで、ショックだったのは、あまりメジャーではない虫達が、ある地域では絶滅している、という事実だ。その結果、受粉は人間が手仕事でやっていたりする世界もあるらしい。まあ、ホッキョクグマのような大きな動物は話題になるけど、その辺を飛んでいた虫については、あまり気にしないのかもしれない。気がついたらいなくなっている、というなら、ましな方で、一般にはいなくなったことにすら気がつきもしないのだろう。最近、あんまり虫をみないなあ、と思うのだけど、どうなんだろう。実りなき秋は着実に近づいてきているのかしら?

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