「速水御舟 ―日本画への挑戦―」を見る

10月1日に広尾に移転した山種美術館で「速水御舟 ―日本画への挑戦―」(11/29まで、1200円)を見た。山種美術館は、一時期、三番町のあたりにあったけど、どうやらそれは仮住まいだったらしい。新山種美術館は、広尾高校の向かい側、駒沢通りに面したビルの1階と地下を使っている。三番町のころは、規模も小さく、美術館というよりはギャラリーという程度で、あまり行く気にはならなかったけど、今回は展示スペースも少しは美術館らしくなった。JR恵比寿駅から徒歩10分程度、今回は散歩気分で日比谷線広尾駅からいってみた。広尾駅からだと15分くらいかかるかな。ちなみに、自転車置き場はないし、駐車場もないようだ。
山種美術館には、速水御舟のコレクションがある。その数120点。御舟の作品のうち、重要文化財に指定されている作品が2点あるが、その2点が含まれている。新美術館のお披露目に合わせて、そのコレクションを公開したのが、今回の展覧会。御舟といえば、炎に蛾が群がっている「炎舞」あたりが印象に残っている程度で、どういう作家なのかあんまり分かってなかった、という無知の知にたどり着いた感じ。「日本画への挑戦」とあるように、琳派的な作品から南画、ある時期は写実的な近代画と画風を変え、それぞれの手法で頂点を極めると、別の手法を開拓していく。まさに挑戦者だったようだ。
ちなみにカタログは、山下裕二氏の解説がなかなか。それから、御舟のコレクションが山種美術館にきた経緯についても詳しく書かれている。もともとは1977年に伊藤忠商事に吸収合併された安宅(あたか)産業の御舟コレクション105点を山種美術館が買い取ったもの。まあ、その買い取りにいたった経緯は面白い。一読の価値あり。
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