諏訪敦の作品を見たくてホキ美術館に行ってみた
写実絵画専門の美術館、ホキ美術館にいってみた。場所は千葉駅から外房線に20分ぐらい乗って着く土気(とけ)駅から、バスで5分のところにある。何故かホキ美術館の所在地をGoogle Mapで検索しても「千葉県千葉市緑区あすみが丘東3-15という場所は見つかりませんでした」と返ってくるけど、行ってみたら、ありました。
バス停から徒歩数分。周辺は一戸建ての分譲住宅地で、美術館の先は「昭和の森」というロケーション。横長の敷地に地上1階、地下2階の建物がある。巨大な廊下を3個重ねたような形になっていて、美術館の中に入ると、廊下の壁に飾られた絵をみながら、歩く、という感じだ。
ちなみに、この建物、表から見るより、裏側をみた方が面白い。下のような具合だ。
肝心の美術品ですが、写実絵画ですから、いわゆる写真のような作品。モチーフは人物、静物、風景。まあ、個人的にはあきました。最初のうちは、写真みたい!っていうのは褒め言葉なんですが、これだけ数があるとどこかで褒め言葉ではなくなる気がする。技巧的な意味では、すばらしいのだけど、なんか、奥行きがないのよね。それでも、何点かは足を止めたくなる作品がありました。石黒賢一郎の廃墟風景とか、永山優子のリアルな女性ヌードとか。あと、諏訪敦の作品。10年前に死んだ諏訪敦の父のデスマスクなんだけど、これはほかの展示作品と比べると恐ろしく異質だ。鼻と耳に脱脂綿が入っているリアルさが、死を感じさせられて、ぞっとさせる。まあ、この作品とユニークな建物を拝見できたので、入場料が1500円だけど、まあ、いいか、というところ。
追記
YouTubeにホキ美術館の紹介動画があったので、一応。
http://www.youtube.com/watch?v=aEPzXSQazdc
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