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2011.02.27

「世界の深さのはかり方」を見る

東京都現代美術館で「MOTアニュアル2011 Nearest Faraway|世界の深さのはかり方」(5/8まで、1000円)を見る。MOTアニュアルは東京現代美術館による新人&新分野発掘的な企画展。だいたいこの時期に開催される。毎回、テーマがあって、今回は「身の回りにある、特別なものではなく誰でも簡単に手に入る素材と、シンプルな技法を用いる作家たち」とのこと。このテーマありき、というのはいいときもあって、2006年に日本画を扱った《No Border - 「日本画」から/「日本画」へ》はその成功例でしょう。今回は、日本画ほど大きな流れではないけど、まあ確かに、鉛筆、油性ボールペン、絹糸(!)とその辺にある素材を使った作品が展示されている。

全体に地味です。でも面白い。池内晶子による絹糸を使ったインスタレーションは、一部屋に絹糸を使ったクモの巣のようなものを張り巡らした作品だけど、白い糸を使っているから、部屋のなかに入らないとよく分からない。入るとつい見入ってしまうのだけどね。木藤純子の作品は、水を張ったガラスのコップにしか、取りあえず見えない。見る角度を変えると、別のものが見えてくるんだけど、地味でしょう。八木良太の作品も不思議だ。軽いボールにカセットテープのテープをぐるぐると貼付けたもの。そのボールをくるくると回して音を再生する装置と合わせて展示している。

まあ、地味なんだけど、展示の方法も各作家ごとに部屋を作って見せてくるれのもいいかも。

追記:4月28日、カタログがようやく発売になった。お値段は1500円。展示会場を撮影して、本にしたため時間がかかったようだ。デザインは森大志郎。写真は新良太。写真は記録写真としても、作品としてもいい感じ。この展覧会のこのあたりが良かった、という部分をちゃんととらえている。インスタレーションを扱う展覧会のカタログは、こうあってほしいものです。本のデザインもシンプルで、よろしい。

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