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2012.11.12

「須田悦弘展」を見る

千葉市美術館で「須田悦弘展」(12/16まで,1000円)を見る。久しぶりに発見する楽しみを味わいました。

須田悦弘の作品は木彫に色づけした植物で,かなりリアルなモノ。それを,あるときは専用の巨大な箱の中に入れ,観客が一人ずつ,その箱の中にはいって見ることもあれば,ある展示スペースに3点ある,という情報だけを観客に提示して,観客はそれがどこにあるかを探し回る,というのもある。最近は古美術の展示に合わせて仕掛けるというのもあって,例えば,藤の木を描いた屏風の足下に小さな藤の花を一輪(?)忍ばせるというか,ちょんと置いておく,というのもある。ちょうど,その絵からこぼれてきたようですな,という感じである。

今回は,その3つのパターンをすべて味わえる,なかなか気合いの入った展示でありました。

まず,8階の展示室1に入場すると下のような感じ。暗い中に展示の箱があって,一人ひとり靴脱いで,拝見するようになってます。ちなみに写真はクリックすると,かなり大きく表示されます。カメラはLumix LX7です。

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入るとこんな感じ。

P1000360

こういう展示がいくつか続きます。

壁の上の方に何気なくライトアップされていたりします。見逃さないように。

P1000369_2

8階の最後の展示,展示室4は,展示ケースには何もなく,パンフレットには雑草が2点とスミレが1点あるとのこと。雑草のうちの一つは例えば下の写真のように展示。

P1000377

一番,見つけにくいのはスミレですな。ほぼ同時に入場した方々のほとんどいが見逃したまま,立ち去っていきました。ちなみに,こんな感じでひっそり咲いてます。

P1000382

続いて,下の7階に移動して「須田悦弘による江戸の美」(200円)を拝見。こちらは千葉市美術館のコレクションから須田悦弘が選んだ作品を展示してます。

前半は浮世絵。展示の仕方がすばらしく,壁に垂直に吊すのではなく,腰の高さぐらいの台に水平に置かれています。その台を一つひとつライティングしているので,浮き上がるように見えてくる。

P1000383

浮世絵を水平に置いて,上から見る,というのは,あまり経験がないけど,例えば国芳の「相馬の古内裏」の骸骨がかなり立体的に見えてくるのは,意外でした。

P1000388

ちなみに,ここでも,須田作品があって,長澤蘆雪の「花鳥蟲獣図絵」の雀のあたりに米粒とか,あったりします。

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最後に1階の「さや堂ホール」。旧川崎銀行千葉支店の建物を再現したもので,天井も高く,広々としている。ここには4つ作品が配置されてます。まあ,真ん中の白いバラは分かりやすいけど,2つある桔梗がどこにあるのか,よくわかんないかも。まあ,1つは以下のような感じです。

P1000411

追記
11月26日,ようやく図録が届いた。価格は1700円。千葉市美術館のサイトには11月18日に図録が入荷した,とあったので,そろそろ来るかと待っていたんですが,意外と時間がかかった。

中身はなかなかなもの。表紙まわりは黒く,小口とかも黒く塗られている。黒漆を塗ったような感じだ。須田自身が撮影した今回のインスタレーションと,千葉市美術館の学芸員との対談,これまでの作品の写真集という構成で,特に過去の作品の主な写真が載っているのは,資料としても価値がある。

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