東京ステーションギャラリーで「始発電車を待ちながら」を見る
東京駅のリニューアルに合わせて休館していた東京ステーションギャラリーが,6年ぶりに復活した。復活第1弾は「始発電車を待ちながら 東京駅と鉄道をめぐる現代アート 9つの物語」(2012/2/24まで,500円)という長いタイトルの現代美術展。
ギャラリーは東京駅北口のドームを使用している。入り口は丸の内北口の改札の右側。自動ドアを抜けて,SUICAとかPASMOにも対応している券売機で入場券を購入する。そこから,エレベーターで3階へ。展示スペースは2階と3階にある。
3階にあがるとまず「パラモデル」,プラスチックのレールを使ったインスタレーションなんだけど,レールと模型が,床から壁,そして天井へとはい回るのは,なかなか。ちなみに大阪の国立国際美術館で昨年,開催された「世界制作の方法」で拝見したので,見るのは2回目。
クワクボリョウタによるインスタレーションも「世界制作の方法」で拝見した。ライトを付けた模型の電車を走らせ線路の周囲に置いた鉛筆とかザルとか,日常品を照らすことで、床・壁・天井に次々と動く影が広がり、なかなか面白い。柴川敏之の「2000年後から見た現代」をテーマにしたオブジェも初めて見たんですが,欲しくなった。2000年後に発掘された化石化したモノはこんな感じだろう,という想像の産物なんですけどね。例えば,招き猫が2000年後,化石化して出土したら,こんな感じかも,という招き猫が,そこにある。
展示は3階から2階へとうつり,出口へ。ちょうど東京駅丸の内北口の2階の回廊に出る。
下を覗くとこんな感じ。
出口の向かい側にミュージアムショップがあって,そこを抜けて,階段を降りて1階から出る。階段は古い煉瓦がむき出しになっていて,この辺も見所ですな。まあ,施設内の写真撮影が禁止されているのは,ちょっとつまらないけど,なかなか楽しめました。
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