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2013.03.20

愛知県美術館で「円山応挙展」を見る

名古屋の愛知県美術館で「円山応挙展」(4/14まで、1300円)を見る。どうして名古屋で応挙なのか、よく分かりませんが、開館20周年記念とのこと。このところ応挙よりも、弟子の長沢蘆雪とか、「応挙がなんぼなもんじゃい」と言ったとか言わないとかの曾我蕭白、同じく京都で活躍した伊藤若冲の方が話題になることが多いのだけど、やっぱり応挙はなかなかなものなので、諸々まとめて拝見できるのはありがたい。

ちなみに、愛知県美術館は、名古屋市の中心、栄のあたりにあるのだけど、県立美術館としては珍しく、愛知芸術文化センターというビルの10階にある。名古屋駅からだと、地下鉄の東山線に乗って栄駅で降りて、オアシス21という巨大な複合施設を抜けて行く。オアシス21っていうのは、地下がバスターミナルで、かなり目立つ建築物。そこに商業施設と公園が組み合わされている。愛知県美術館のあたりから俯瞰すると下ような感じ(フル解像度はこちら)。

P1030198

上の写真だと右上にあるのが名古屋テレビ塔で、栄の駅は左上のあたりにある。この写真の左側を抜けて来ると、愛知県美術館の入っているビルの2階にたどり着く。そこからエレベーターで上がっていく。まあ、10階は下のような感じだ。

P1030197

さてと、応挙展ですが、いくつか見所はあるんでしょうが、まずは、応挙の似顔絵というか、弟子の山跡鶴嶺が描いた、応挙が裃つけて座っているところから始まる。青々としたヒゲのそった跡がいいなあ。なんかこう、美化しないというか、写生って感じです。今の俳優なら、西田敏行とか、温水洋一とかあたりが演ずるんでしょうな。その次に巨大な「大石良雄図」。ほぼ等身大の人物画です。なんか妙なリアリティがあります。図録に掲載されている馬淵美帆さんの解説を読んで納得したのですが、この妙なリアリティは、応挙による人物の3次元的な把握とその2次元への描写にあるようです。

いくつか、これは!って作品がありまして「驟雨江村図」の雨を降らしている雲を描いた空間表現の面白さ、「龍門鯉魚図」の瀧を登る鯉の、瀧の水流の向こう側にいる鯉を描いた表現など、いずれも3次元的な空間把握とそれを2次元でどう表現するかというあたりに、表現の新しさがあるように見えました。

あと、この展覧会の最大の見せ場が、兵庫県大乗寺の客殿二間の障壁画の展示。襖24面分をガラスケースなしで再現してます。パナソニック提供のLEDによる自然光シミュレーションで、昼間から日没までの変化が堪能できる、とのこと。まあ、どこまで実現できているかは、現物を拝見したことがないので、なんとも言えませんが、少なくとも、暗くなったところで、金箔が貼られている襖が、なんとなく銀箔ぽく見えて、それが美しい、と思えました。まあガラスケースなしで拝見できたのは、かなり嬉しいね。

あと、名古屋で土日を過ごす場合、ドニチエコきっぷというのが便利です。600円で名古屋市営の地下鉄とバスが乗り放題だし、美術館は割引料金になる。愛知県美術館では企画展が100円引きでした。名古屋市営地下鉄は初乗りが200円なので、3回のれば元は取れる。特典も結構あるので、なかなかお買い得です。

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