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2013.12.01

大阪市立美術館で「再発見!大阪の至宝」を見る

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 天王寺公園のなかにある大阪市立美術館に久しぶりにいってみた。2000年に開催された「フェルメールとその時代展」以来だ。このときフェルメールの「青いターバンの少女(真珠の首飾りの少女) 」を初めて見た。炎天下、天王寺公園で3時間並んだ覚えがある。並んでいる間、当時は元気に営業していた青空カラオケを聴きながら、なんとも不条理な状況を楽しんだものである。その青空カラオケも撤去され、天王寺のあたりも再開発が進んでいるようだ。「あべのハルカス」という高さ300mの巨大なかビルができていて若干こぎれいになっている。上の写真は、大阪市立美術館を正面から撮影したものだけど、美術館の右端後ろに映っているのがあべのハルカス(高解像度版はこちら)。

 美術館は天王寺駅から歩いて10分程度。天王寺公園は有料の公園で、公園には用はないので、美術館用の入り口を目指してみたんだけど、わかりにくい。なんか変な張りぼて状の建物があるなあと思ったら、場末感たっぷりのラブホテルだったりする一角を抜けて、両脇が美的ではないモノモノしい塀で囲われた道を歩いて行くと、ようやく美術館ゲートらしきところに到達した。

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 ゲートらしきところには、いろいろと説明が貼られた券売機が2つ並んでいる。左側が美術館用の券売機で、いろいろと書かれていることを読んで分かったのは、美術館観覧料には公園の入園料が含まれている、ということ。おそらく「天王寺ゲート」という天王寺駅に近い入り口にも同じものがあって、そこから入った方が、殺風景な道を歩くよりは良かったのかもと、思ったけど後の祭り。かなり納得いかない気持ちを抑えて、入場券を購入してゲートのなかへ移動。階段を登って振り返るとなかなかの眺め。新世界方面が見える。右手には通天閣がある(写真下:高解像度版はこちら)。

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 気を取り直して、今回の目的、「再発見!大阪の至宝 ーコレクターたちが愛したたからもの」(1200円、12/8まで)を拝見。大阪市立美術館のなかに入ると広々とした、2階まで吹き抜けのホールがある。ホールの左右に展示室がある構造。このホールは巨大な照明器具がぶら下がっていて、なかなか豪華だ(写真下:高解像度版はこちら)。

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 この1階と2階を使って展示。最初に油滴天目茶碗、国宝です。確かに美しい。この天目茶碗、大阪市立東洋陶磁美術館のものです。まあ、この美術展の意図は、大阪市の美術館と博物館の収蔵品のいいところをまとめてお見せしましょう、というものらしい。

 確かに、仏頭から、陶磁器、浮世絵から近代絵画まで、幅広い。なにせ昆虫の標本まである(この昆虫の標本がすごかったんだけど)。例えば、豊臣秀吉の陣羽織「富士御神火文黒黄羅紗陣羽織」は国宝でも重文でもないけど、見事なものでした。陣羽織の背中に富士山の形を黄色で描き、空は黒、そして噴煙が黄色い小さな渦で表現されている。ただし、展示の方法は凡庸で、背中を見せるだけ。ちらりと見える派手そうな裏地も見せてほしかった。まあ、全体的にそんな感じ。

 まあ、なんとも、これだけのコレクションがあるんですから、それを見せるシステムも、熟考していただきたい。建物だってなかなかいいものだし、展示のケースや照明を見直すだけで、より見やすくなる。券売機についても考えていただきたい。ほかの美術館のシステムを見れば、大阪市立美術館のシステムがかなり変なものであることが分かると思う。

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