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2013.12.15

原美術館、資生堂ギャラリーと森村泰昌の作品展をはしごする

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 品川の原美術館で「森村泰昌 レンブラントの部屋、再び」(12/23まで、1000円)を見たあと、銀座の資生堂ギャラリーで「AS MENINAS RENACEN DE NOCHE 森村泰昌展 ベラスケス頌:侍女たちは夜に甦る」(12/25まで、無料)を見た。森村泰昌のはしごです。

 原美術館の展示は、森村がレンブラントの作品になりきったもの。1994年だから、ざっと20年前に原美術館で開いた個展を再現している、とのこと。レンブラントは自画像もたくさん描いた画家で、若い頃から年老いて落ちぶれたところまで、自画像を描いたことで有名だけど、森村も当然、若者から老人まで演じ、さらに、レンブラントが描いたレンブラントの母、妻、愛人までなりきっている。レンブラントは光と闇のコントラストを使って、人物をドラマチックに描写するのだけど、その当たりもうまく取り入れている。そのためか、暗い部屋の中に、作品が浮かび上がるような照明の演出も施されている。

 展示の最後はその逆で真っ白い部屋の中に、ホワイトアウトした感じのモノクロ写真「白い闇」が部屋の中央にある。たぶん、ライトボックスに巨大なフィルムを貼り付けているんだろう。この作品は屠ったばかりの牛が吊されていて、その横に布の帽子をかぶって、老人となったレンブラントのメーキャップを施した裸の森村が立っている。顔は老人だけど、身体はなかなか鍛えられた感じでアンバランスだ。レンブラントには「屠殺された牛」という作品があって、木の枠に屠殺された牛がぶら下がっていて、それを女性が覗いているという作品。当然「白い闇」は「屠殺された牛」から派生した作品なんだろうけど、それだけでなく、意味の深そうな感じだ。

 ちなみに、三島由紀夫に成りきって切腹直前の演説を模倣するビデオも流していて、久しぶりに見た感じがしたけど、たぶん2006年以降の作品。1994年の再現なのに、なんでこのビデオを流しているのか、少々意図不明でした。まあ、好きだからいいけど。

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 品川から新橋に移動して、銀座の資生堂ギャラリーへ移動。こちらは新作。ベラスケスの「ラス・メニーナス」をテーマにした作品です。「ラス・メニーナス」は11人の登場していて、そのすべてを森村自身が扮装するという、かなり壮大な作品です。作品の背景となるのは、マドリッドのプラド美術館で、ベラスケスの「ラス・メニーナス」が展示されている部屋。この部屋に森村が登場し、絵画の世界に入りこみ、はたまた絵画の世界の住人は展示の部屋に現れたりする、という「全8 幕の活人画」とのこと。ちなみに、「日本及びスペインで今年から来年にかけて開催される「日本スペイン交流400周年事業」プロジェクト」とのことで、スペインもかなり気前よく協力しているようです。ちなみに今回、撮影可でしたので、撮影しました。展示は以下のような感じ。会場の中心にいるのが、今回の作品に使われた人形。人形には顔がありません。


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