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2015.04.10

名古屋市博物館で「エピソードでたどる 書の散歩道」を見る

 3月上旬の休日は例年、名古屋に行っている。相方が名古屋ウイメンズ・マラソンを走り、その間、応援しながら名古屋の美術館を見てまわるのが、私の楽しみなのだ。マラソンのコースと相方がどの当たりを走っているかを確認しながら、どこで応援するか、そして、どの美術館なり博物館を見るかを考えるのである。当然、面白そうな展示を見たいし、まだ訪れたことのないところも、どんなものか確認しておきたい。

 よく行っていた豊田市美術館はバリアフリー化などの改修工事中で休館。土曜は名古屋ボストン美術館と名古屋市立美術館を見ていたので、日曜は愛知県立美術館で「ロイヤル・アカデミー展」をまず拝見。これがつまらなかった。やはり19世紀の美術はパリなんだろうねえ、と思いました。唯一、いい絵だな〜と思ったのはターナーの作品でしたけど…。でも常設展示の現代美術がよかったので、多少気分を盛り返して、次へ。名古屋市立博物館に行ってみた(写真下:高解像度版はこちら)。

Ph01

 場所は名古屋市営地下鉄桜通線の桜山駅から5分ほど歩いたところ。妙に角張った、というか丸いところがない、直方体な感じの建物です。ここで「エピソードでたどる 書の散歩道」(2015/2/28-4/5:300円)を拝見した。書といっても書道じゃない。古文書や手紙などのことで、著名人の残した書をエピソードを含めて解説したものでした。記憶に強く残ったのは以下の2点。

 まず北斎が名古屋で大だるまを描く会を開いたときの刷り物と北斎の借金証文。大だるまの話は杉浦日向子の百日紅の冒頭に出てきたエピソードだけど借金証文は初めて見た。北斎が、名古屋の版元から借金するために絵入りの借用書を書いたとは! という感じ。

 2つ目は禅僧の栄西の書というか手紙。栄西は鎌倉時代初期の名僧ですが、平家に焼き討ちされた東大寺を再建する勧進の責任者に任命されて、苦労されたらしい。その栄西がいろいろと嘆いているんだけど、その中で「大仏殿廻廊内殺人」事件が起きて憤っている、といったことが書かれている。鎌倉時代に起きた「大仏殿廻廊内殺人」事件ってのが気になります。

 このほか、松尾芭蕉の書が意外と繊細でバランスがいい字だったとか、桃山時代の女性で幸蔵主という、北政所の秘書役をやったり、江戸城の奥を束ねる仕事についたという方の書も、その履歴と関連して面白かった。どれもちょっとした小説になりそうです。

 ついでに、常設展示を拝見し、名古屋市の歴史をお勉強しました。縄文時代はかなり海だったのね、とか分かってそこそこ面白かったです。この博物館、わりと意欲的な展示が多いので、また来てみようかと思いました。


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