ちひろ美術館で「長新太の脳内地図」を見る
ちひろ美術館で「没後10年『長新太の脳内地図』展」(8/2まで、800円)を見る。ちひろ美術館は絵本作家のいわさきちひろの自宅兼アトリエ跡に建っている。場所は練馬区上石神井。最寄り駅は西武新宿線上井草駅。高層建物がほとんどない商店街とか、住宅街を歩いて7分ほどのところにある(写真上、高解像度版はこちら)。
いわさきちひろの絵本は、子供の頃から見ているが、あまりぴんとこない絵本だった。そこに描かれている子供達があまりにかわいらしく、かつはかなく、かつ美しかったが、同じ子供の自分とあまりにかけ離れていて、子供心にリアルじゃないと思っていた。というわけで、いわさきちひろの作品には、距離をおいていたけど、絵本という分野はかなり好き。特に好きな作家は井上洋介、長新太、長谷川集平なんですが、そのうちの長新太の回顧展ということで、練馬のちひろ美術館までやってきた。
長新太の作品で最初に見たのは、「話の特集」に掲載されてた不思議な漫画だったと思ってたけど、今回、展示されていた「下半身の外出」を見て、ああこれだと確信。ちなみに「下半身の外出」はズボンをはいた、下半身が要約不可能な旅をする話です。線画で塗りはなし、コマものの漫画です。ちなみに絵本は数冊しか見たことがなかったので、かなり堪能しました。各作品の原画と絵本が置いてあって、まあ、絵本の数は多いので、全部読んでたら、日が暮れてしまう感じ。
とりあえず、カタログとマグネットを購入。カタログは市販されているので本屋で購入できます。タイトルは「長新太の脳内地図」で発行は東京美術。お値段1800円。文庫本サイズですが、紙が厚い上質なものなので、厚さが4cmもある。それから、マグネットは「キャベツくんのにちようび」の1シーンで巨大な猫が一瞬にして増殖して紙面を埋め尽くしたところ。
ちなみに、この展覧会は横須賀美術館、三島市の佐野美術館、刈谷市美術館、安曇野ちひろ美術館を巡回するそうです。
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