« 永青文庫の春画展は閉館間際が狙い目 | トップページ | 2015/10/26-10/30の気になったニュース:ハンドヘルド型の3Dスキャナなど »

2015.10.31

千葉市美術館で「杉本博司 趣味と芸術-味占郷/今昔三部作」を見る

Main

 千葉市美術館で「杉本博司 趣味と芸術-味占郷/今昔三部作」(2015/10/28-12/23:1200円)を見た。タイトルだけだとよく分からないのだけど、杉本博司の美術展を2つやっているということでした。千葉市美術館は中央区役所との複合施設で7階と8階が展示スペース。7階が「杉本博司 趣味と芸術-味占郷」、8階が「杉本博司 今昔三部作」を展示している。まあ、2部構成ですね。

 ただ、普通の2部構成と違って、2つの美術展なのでカタログも2種類ある。下の写真の左側の派手な方が「趣味と芸術-味占郷」のカタログとなる「趣味と芸術 謎の割烹 味占郷」。こちらは出版社から市販されている書籍で、書店でも購入できます。版元は婦人画報とかMEN'S CLUBとかを出しているハースト婦人画報社。お値段は2808円。一方、「今昔三部作」のカタログは右側のシンプルな書籍。こちらは普通の美術展カタログで、お値段1500円です。

Catalog1

 展示ですが、よかったですよ。今昔三部作は「ジオラマ、劇場、海景三部作の、最古作と最新作を展示する」というもの。海景、劇場、ジオラマの順に拝見する。海景は1980年の「カリブ海、ジャマイカ」から1995年の「スペリオル湖、カスケード川」で6点。劇場は7点あって、1978年の「U.A. プレイハウス、ニューヨーク」から2014年の「テアトロ・デイ・ロッツイ、シエナ」。ジオラマは1976年の「ハイエナ・ジャッカル・ハゲタカ」から2012年の「オリンピック雨林」の3点。照明を落として、スポットが作品にあたるようしていて、暗い中に作品が浮き上がる感じ。下の写真のような感じです。

Ph01


 すべてのプリントが「ニューヨークの杉本スタジオからお借りした16点の大判プリントにより展観します」とのことで、どれも大きい。だいたいが119.4×149.2cmという大判です。

 「趣味と芸術-味占郷」のテーマは床の間です。解説によると「2013 年秋より、『婦人画報』誌上で「謎の割烹 味占郷」を連載してきました。この連載は、毎回「味占郷」という架空の割烹に文化人や芸能人を招待し、その人物や季節にあったしつらえと料理でおもてなしするという企画です」とのこと。本に書いてあるけど、連載では匿名でやっていて、この本が書店に並んで、ようやくお披露目となったらしい。ついでに引用すると「ゲスト、床のしつらえ、料理が三位一体となったこの連載は、本年 12 月号で最終回を迎えます。展覧会「趣味と芸術-味占郷」では、そこで紹介された床のしつらえを杉本の手により再構成するとともに、料理を盛った器の一部もあわせて展示します」。


 見所は、杉本氏が蒐集した掛け軸と器、そして須田悦弘が作成した植物が添えられること。ちなみに、2015年春にMOA美術館で開催された「尾形光琳300年忌記念特別展『燕子花と紅白梅』光琳アート -光琳と現代美術-」でお披露目された「月下紅白梅図」も展示されていて、そこには須田悦弘作の梅の花が置かれている。この梅の花は尾形光琳300年忌記念特別展では、光琳の紅白梅図屏風の前に置かれていた(写真下)。その時は、梅の花はガラスケースの中にあったのだけど、今回はケースのない状態で拝見できます(写真下)。というわけで須田悦弘ファンも必見ですね。

Ph02

Ph03

追記
最終日にも行きました。なんと撮影可能とのこと。Webサイトを見たところ、2015/11/11から許可がでたとのこと。というわけで、撮影した画像を追加しておきます。

|

« 永青文庫の春画展は閉館間際が狙い目 | トップページ | 2015/10/26-10/30の気になったニュース:ハンドヘルド型の3Dスキャナなど »

art」カテゴリの記事

杉本博司」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/11441/62582345

この記事へのトラックバック一覧です: 千葉市美術館で「杉本博司 趣味と芸術-味占郷/今昔三部作」を見る:

« 永青文庫の春画展は閉館間際が狙い目 | トップページ | 2015/10/26-10/30の気になったニュース:ハンドヘルド型の3Dスキャナなど »