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2015.11.27

竹橋の近代美術館で「MOMAT コレクション 特集:藤田嗣治、全所蔵作品展示」を見る

 竹橋の東京国立近代美術館で「MOMAT コレクション 特集:藤田嗣治、全所蔵作品展示」(2015/9/19-12/13:430円)を見た。MOMATは、東京国立近代美術館の英語表記“ The National Museum of Modern Art, Tokyo”からMuseum of Modern Art, Tokyoの頭文字を並べたもの。ようは東京国立近代美術館の収蔵展ということ。「戦後70年にあたる今年は、 4階、3階の2フロア、約1500㎡を使い、所蔵する藤田嗣治の全作品25点と特別出品の1点、計26点を展示します」とのこと。常設のフロアの1/3は藤田嗣治で埋まっている感じ。ちなみに特別出品は京都国立近代美術館蔵の「タピスリーの裸婦」のことのようだ。

 「特に戦争画14点の一挙展示は初の機会です」というだけあって、戦争画は圧倒的。「アッツ島玉砕」や「サイパン島同胞臣節を全うす」は何度か見てきたが、14点、並ぶと圧倒されます。特にパリで描かれた白を中心とした明るい色彩の作品か、徐々に暗くなり、戦争画の最後の方は人物も背景もすべて暗い茶色で塗り固められているように見える。戦後になると、一転して明るい色調が戻ってきて、見る側も少しほっとする。

 このほかに藤田が監督をつとめた映画や藤田が装丁した書籍も展示していた。書籍などの資料は「2007(平成19)年、藤田夫人、藤田君代氏より、藤田旧蔵の資料約900点の寄贈を受けました」とのこと。


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 常設展としては珍しく有料のカタログもある(写真上)。今回、展示された絵画を収録していて、お値段は800円。まあまあかな。できれば解説はすべての絵について書いてほしかった。ちなみに、東京国立近代美術館は撮影可なんですが「今会期(9月19日~12月13日)は「特集:藤田嗣治、全所蔵作品展示。」の開催にともない混雑が予想されるため、所蔵品ギャラリーおよびギャラリー4における撮影はご遠慮願います」とのこと。そんなに混んでなかったけど、まあしょうがないか。

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 このあと、銀座の資生堂ギャラリーで「小沢剛展 帰って来たペインターF」(2015/10/23-12/27:無料)を見た。“F”は藤田嗣治のこと。アーティストの小沢剛による、インスタレーション。「戦争中にインドネシアで従軍した架空の日本人画家『ペインターF』の戦前から戦後の生きざまを物語にして、絵画と映像作品に仕上げます」とのこと。ひょっとして、藤田がパリに行かずに、バリに行ったらという妄想から発展した作品なのかもしれない。リアルで暗い戦争画を見た後にちょうどいい感じです。

 ちなみに、小沢は「帰って来たDr. N」というインスタレーションもやっているそうで、今回の「帰って来たペインターF」は帰って来たシリーズ第2弾とのこと。Dr. Nは野口英世のことらしい。次は誰なのか、ちょっと気になる。

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