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2016.01.29

原美術館で「ハラドキュメンツ10 佐藤雅晴―東京尾行」を見る

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品川の原美術館で「ハラドキュメンツ10 佐藤雅晴―東京尾行」(2016/1/23~5/8:1100円)を見る。原美術館がキュレーターの育成や若手作家の支援を目的に開催する不定期のプロジェクト、「ハラドキュメンツ」の第10弾。今回の作品は、分類としてはメディアアートです。「美」というよりは、かすかなユーモアをベースとした、俳句とか短歌のような作品です。まあ、それも美なんでしょうが…。

 作者は「パソコンソフトのペンツールを用いて実写をトレースしたアニメーション作品に取り組んでいます」とのことで、実写の映像の一部分がアニメーションになっている作品。そこだけ、色がフラットになって、ちょっと不思議な感覚を味わうことになる。

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 上の写真は美術館の入口にある「バイバイ カモン」という作品。着ぐるみがトレースされてます。どういうわけか、これだけは撮影可でした。とてもうるさい、原美術館でよく許したな、と思います。7-8年前、ここのカフェで食事中に別の場所でデジカメで撮影した写真を、ご一緒した方に見せていたら、注意というか、カメラをしまえと恫喝された覚えがある。そういった上から目線の美術館ですが、この場所だけは撮影可でした。youtubeでも映像を公開していたので、下に貼っておきます。

 映像をトレースするって、とても面倒な作業です。それが動画となると、面倒なうえに膨大な作業です。不思議なことに、そういう苦労がにじんでこない作品です。映像自体は日常的な風景で、見る限り緊張感のあるものではありません。微妙な緩さがいいのかもそれません。

 作品は「Calling」という、電話が鳴るシーンをいくつか集めた作品と「東京尾行」という連作がメインです。

 Callingは人のいない風景のなかで電話が、携帯だったり、固定電話だったり、公衆電話だったりするのですが、鳴り始めて鳴り終わる、というモノです。ドイツ編と日本編、それぞれ7分の作品です。

 東京尾行は、国会議事堂とか、靖国神社とか、おそらくは新国立競技場の工事現場とか、どこかのスクランブル交差点とか、どこかのファストフード店で食事する人とかを動画撮影して、その一部分をトレースしています。一瞬、どこをトレースしたのか分からないけど、見ているうちに分かるという作品。ちなみに、トレースって尾行と似ている、ということで、このタイトルになったそうです。

 そして、「原美術館ギャラリーIII、IV、V にて「原美術館コレクション展:トレース」を併催。「ハラドキュメンツ 10」に出品する佐藤雅晴の制作技法・トレースにちなみ、他人の苦しみをなぞることで自分の苦しみを相対化していくソフィ カルの『限局性激痛』(第2部)や、名画の登場人物や現代のイコン的な人物に扮することで“模写”する森村泰昌の作品等を展観します」とのこと。意外とお得な感じがしました。

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