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2016.01.11

「ジョルジョ・モランディ ― 終わりなき変奏 ―」を見る

Morandi

 神戸の兵庫県立美術館で「ジョルジョ・モランディ ― 終わりなき変奏 ―」(2015/12/8-2016/2/14:1400円)を見た(上の写真は美術館1階の展示棟とギャラリー棟の間にある告知を2階から撮影したもの。高解像度版はこちら)。モランディはイタリアの現代画家。1890年に生まれ1964に没した。自己の表現に徹底的にこだわった作家だったようだ。

 モランディの作品はいくつか見たことがあって、確かに静物画しか見たことがなかった。今回の個展を通して、本当に静物画、それも瓶と水差し、そして壺を机上に置いて実験でもするように作品を制作していた、ということが分かりました。ちなみに風景も描いたが、今回見た風景画から分かるのは、静物画の延長として風景を描いていたこと。どう見ても、建物は瓶や水差しの替わりで、細密に描く対象ではなく、風景を通してフォルムを単純化し、量感を表現する研究をしているように見える。

 机上に置いた、瓶や水差し、壺などの静物をさながらお気に入りのモデルのように扱っている。この不思議な作家の作品を、この個展では、年代順に見せるわけではなく、別の手法で作品を分析して見せている。「年代順や技法別ではなく、年代や技法を超えて、モチーフや画面構成の特徴ごとの11のセクションにより展覧会を構成。無限のヴァリエーション=変奏を通じ形態や光、構図を探求したモランディの本質に迫ります」としている。だから、各セクションにある作品の制作年はばらばらで、技法も油彩と水彩、エッチング、デッサンが並ぶことになる。その一方で、構図や“モデル”となる瓶とか壺は共通になる。

 というわけで、ジョルジョ・モランディの本質に迫っていると、思える展示でした。タイトルもいいです。しかしまあ、かなり研究された画家なんだな、と思ったわけです。ちなみに図録は下のような表紙で、2500円でした。解説が難しいというか、言っていることがわかりにくかったです。もっと分かりやすいものを望みます。

Img_0793

 ちなみに、この個展は東京ステーションギャラリーに2016年2月20日~4月10日岩手県立美術館に2016年4月16日~6月5日に巡回します。どの美術館もいったことがありますが、モランディの作品は小さいので、兵庫県立美術館とか岩手県立美術館のように天井の高い立派なホワイトキューブよりは、東京ステーションの方が面白そうな気がします。

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