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2016.01.14

兵庫県立美術館で「奇想の版画家 谷中安規展」を見る

Hyougo

 兵庫県立美術館(写真上:高解像度板はこちら)でジョルジョ・モランディ展を見た後、常設スペースへ。「県美プレミアム」(2015年11月21日-2016年3月6日:510円)っていうのを拝見した。まあかなりバラエティに富んだものでした。なかでも気になってたのが「奇想の版画家 谷中安規展」。谷中安規(たになか・やすのり、1897~1946年)は昭和初期に活動した木版画家。

 谷中の版画は何度か見たことがあって、小さな作品のなかに幻想的でありながら、妙に明るいというかユーモラスなモチーフがあふれていて、好きでした。まあ、まとめて見たことがなかったので、今回のように約170点の作品を一挙にみるというのはなかなか楽しい経験でした。今回、兵庫県立美術館の素晴らしいのは、写真撮影可能な点です。いつくか気にいった作品を撮影しましたので、ここに掲載しておきます。

 まず「女の顔(星神)」、1931年(昭和6年)の作品(高解像度板はこちら)。流し目の女神です。

Faceofwoman

 こっちは佐々木マキ風です。いや逆か? 「魂胆」という1932年(昭和7年)の作品。何かたくらんでいるようです。

 Kontan

 ちなみに、谷中の版画を挿絵に使った書籍も展示されてました。そのなかで内田百閒の作品に使われていたのが印象的です。百閒先生の作品と絶妙に合うなと思いましたよ。

 県美プレミアムでは、谷中の作品の後に、近代から現代までの日本の版画と海外の版画を展示しておりました。日本の作家は小林清親から川瀬巴水、現代作家では浜田知明、駒井哲郎、池田満寿夫まで、具象から抽象へと向かうあたりが面白い。海外もゴヤからルオー、ジャスパー・ジョーンズへと、こちらも近代から現代へと変わっていくところがざっくりと見ることができます。

 その続きにあるのが、立体で、彫刻と、この美術館を設計した安藤忠雄の展示がありました。彫刻でジョージ・シーガルの作品が拝見できたのがよかった。下の作品はラッシュ・アワーというタイトルで1983年の作品(高解像度板はこちら)。ジョージ・シーガルは実在の人物に石膏で型をとって、人の立体物を制作する作家です。日本でもいくつかの美術館のコレクションにはいってますが、このラッシュ・アワーが一番大きいというか人数が多いと思います。できれば、この中に私も入りたかった。

Gs1

 まだまだあるんで、この話、続きを書こうかと思います。

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