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2016.05.01

東京都美術館で「生誕300年記念 若冲展」を見る

上野の東京都美術館で「生誕300年記念 若冲展」(2016/4/22-5/24:1600円)を見た。伊藤若冲は1716年に生まれて1800年に没している。というわけで、2000年には没後200年を記念した展覧会が京都国立博物館で開催されて、今の若冲ブームが始まった。そして今年は、生誕300年で、東京で大規模な展覧会を開催した。それが「生誕300年記念 若冲展」です。

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事前の宣伝もかなりあって、かなり混雑するだろうなあ、と思ったんだけど、やっぱり混んでます。行くときは、WebサイトのトップページTwitterアカウントを事前に見ておいて、傾向を確認しておいたほうがいいでしょう。

チケットはオンラインチケットなどで購入しておきましょう。若冲展のサイトにチケット購入の案内があります。入場券がないとチケット購入の行列に並んで購入してから、再度、入場の行列に並ぶことになります。今回は、前売り券を購入して、朝の8時45分ごろに並びました。チケット購入窓口は9時半に開くので、チケットを持っていない方々はどんなに早く来ても入場の行列に並ぶことはできません。私が見に行ったときは8時45分ぐらいで100人程度は並んでいたと思われます。そして9時半の段階では1000人程度の待ち行列にはなっていたのではないかと思われます。そのときもチケット購入まで5分待ち程度の行列はありました。ちなみに見終わって、出てきたとき、入場待ちは50分になってました。

どうしてこんなに混むのかというと、その理由は若冲の代表作である動植綵絵の全30幅と釈迦三尊像3幅が一つの部屋に飾られることにあります。一つの部屋で一望できます。これだけでも大変なことなのに、国内と海外にある代表作が集められて、ファンなら見ないわけにはいかない状態になっているのでしょう。特に動植綵絵の全30幅と釈迦三尊像3幅の組み合わせが東京で展示されるのは初めてです。その前は2007年の京都の相国寺にある承天閣美術館で飾られただけで、そうそうないことなんです。

動植綵絵は宮内庁三の丸尚蔵館が所蔵していて、釈迦三尊像は相国寺の所蔵で、持ち主が分かれてますから、簡単には同時に展示できないわけです。皇室の持ち物である動植綵絵自体もそんなに簡単に見ることができない作品で筆者が見たのは2006年に宮内庁三の丸尚蔵館での展示でした。このときは全部まとめて展示するのではなく、何回かに分けて展示してました。といううわけで、全部まとめて展示されるというのは、本当に滅多にないことなので、これは混むよね、と思うわけです。

混雑するのは分かっていたので、2回、行くことにしています。会期中、5/8までと5/10からで展示替えがあるので、当然、前期と後期をそれぞれ拝見したいと思います。ということで、展示替えのある作品はじっくり見る。メインは動植綵絵の全30幅と釈迦三尊像3幅ですので、そこはさらにじっくり見る。今回の展示では地下1階、1階、2階の3つの会場に分かれていて、動植綵絵と釈迦三尊像は1階に展示されています。地下1階は比較的、見たことのある作品が多いので、ざっと流してみて、速やかに1階に上がり、動植綵絵を拝見して、2階も見たことがある作品が多いのですが、ブライスコレクションがあるし、MIHO MUSEUMから「象と鯨屏風図」がきてるし、大阪・西福寺の「蓮池図」は見たことなし、でしっかり見ておきたいと思ったわけです。

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ちなみに、展示替えの関係で5/8以降、展示から消える作品は
地下1階
・糸瓜群虫図
・雪中雄鶏図
・鳳凰之図
・月に叭々鳥図
2階
・雪梅雄鶏図
・百犬図
・三十六歌仙図屛風(前期が右隻、後期が左隻)
といったところです。

「百犬図」は美術手帳、「月に叭々鳥図」は芸術新潮の表紙を飾っていたこともあって、なかなか印象深い作品ですので、お見逃しないようように…。そういえば、見逃したくない作品として注意したいのが、地下1階に展示された「孔雀鳳凰図」。この作品は大正15年に「國華」という美術研究誌に掲載されて以来、行方不明になっていたが2015年、83年ぶりに発見されたもの。経緯はよくわかりませんが、「大正15年の掲載当時は、広島藩主浅野家12代当主・浅野長勲(1842~1937)侯爵の所蔵」とのことで、大名家とのつながりがうかがえる作品としても貴重、というモノだそうです。図録によると「昭和8年に他の多くの浅野家所蔵の絵画とともに国の重要美術品に認定されている。…その後の所有経路は不明なまま、今回の再浮上となった」とあります。作品的には動植綵絵に図柄がそっくりな絵があるので、動植綵絵の試作として描かれたらしい。

個人的には、佐野市立吉澤記念美術館所蔵の「菜蟲譜」を再び拝見できたのが、少しうれしかった。この作品は2009年に栃木県佐野市葛生にある佐野市立吉澤記念美術館で公開されたときに見ている。若冲作品としては珍しい巻物で、若冲77歳の作品。動植綵絵と比べると色彩は枯れた感じですが、洗練されたユーモアを漂っています。この絵巻に描かれている、ギョロ目の蛙が好きなもので、再開できてよかった。ちなみに、2011年に国庫補助・県費補助を受けて解体修理をした、とのことで、かなりきれいになってました。

さて、結局、1階の動植綵絵は一巡して見た程度で、あまりじっくりとは拝見できませんでした。さすがに早く来て並んだ方々は、目標を1階の動植綵絵にしていたらしく、あまり地下1階は混んでなかったので、ここは思ったよりもしっかり拝見できたのですが、1階はあっという間に人が増え、まあそれぞれ33点の絵を1回は見たのでまあいいかと、2階に移動。どうも動植綵絵に夢中の方々が多いらしく、2階は人もまばら。各作品を独占しながら拝見できました。その後、売店に移動。ここも、おそらくは相当に混雑すると思われますが、オープンしたばかりなので、お店の人の方が多いくらいでした。

図録とグッズですが、図録は展示作品を全て収録してます。3000円ですが、解説が豊富で、図版のクローズアップも多く、お得な感じです。表紙は動植綵絵の「梅花群鶴図」のアップと「芍薬群蝶図」のアップです(写真下)。グッズはいろいろありましたが、期待していたiPhoneのケースがなく、残念です。Tシャツとか団扇とかがありましたけど、結局、マグネットを購入しておきました。このほかお酒がありましたが、どうなんでしょう。私は購入しませんでした。

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ちなみに、グッズの販売コーナーでは1万円以上じゃないとクレジットカードは使えないので、ご注意ください。今時、カードを使うのに金額制限があるなんて、相当に時代遅れな感じがします。あと、行列に並ぶとき、結構、屋根のないところにいるので、日傘はあったほうが良さそうです。このあたりの、都美術館側の手配はいまいちでした。


【追記】
展示替え後の後半も見てきました。

相変わらず、混んでます。普通、展覧会は後半になるほど混みますので、別に驚きませんが、強烈です。金曜の夜は20時までやっていますので、昼ほどは混まないと見込んで、行ってきました。通常、閉館の30分前までに入場しないといけないので、19時20分に行列に並びました、この時点で90分待ちです。この待ち時間が意外と正しく、21時少し前に入場。ほぼ最後尾だったので、という、わざと最後尾になって、徐々に人が引いてくのを待ちながら、拝見していきました。でも、割と後から入ってくる方々がいて、それは、退場する経路から、するりと抜けてもう1周しようという強者達でした。ちなみに21時半には追い立てられて、展示会場か退出させられました。ここでなんとなく見えてきたのですが、最終時間は入場最終時間での入場待ち時間に30分追加した時間であることでした。

ちなみに、以下の作品が後半、公開されました。

地下1階
・花卉雄鶏図
・梅花小禽図
・亀図
・虎図
2階
・果蔬涅槃図
・石峰寺図
・三十六歌仙図屛風(左隻)

注意したいのは、物販ですね。そこそこ、再入荷待ちの品物が目に付いたし、購入に時間がかかるらしく、ここにも長い行列ができてました。その上、図録は別の場所(美術館の屋外)で販売ということで、ここにも行列ができてました。なんか大変ですね。


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