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2016.05.08

松濤美術館で「頴川美術館の名品」を見る

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渋谷区の松濤美術館で「頴川美術館の名品」(2016年4月5日~2016年5月15日:500円)を見た。頴川美術館は兵庫県西宮市にある「実業家・頴川徳助(幸福銀行社長)が中心となって1971年に設立、1973年に開館した」美術館。「頴川」は「えがわ」と読む。

Bunkamura ザ・ミュージアムで「俺たちの国芳 わたしの国貞」を見たあと、渋谷駅前の混雑ぶりがいやで、特に考えもなしに人があまりいない松濤美術館方面へ。松濤美術館につくと、「30年ぶりの大公開」とか「名碗『無一物』全期間公開」などとあるのを見て、明治・大正期の実業家に起きた茶道ブームの遺産かもしれないと少々期待して入ってみました。

ほぼ期待通り。展示は前期後期に分かれて、ほぼ入れ替えになるので、もう一度、見に行くつもりです。前期の作品では、長沢蘆雪の「月夜山水図」が印象的。これを拝見できたので入場料の元がとれた感じがしました。あとは「山王霊験記」、無準師範 の「墨跡 淋汗」といったところかな。

【追記】
4月26日から後期でほぼ展示替えになったので、再度、行ってみました。料金は変わらず500円。

後半の見所は、重要文化財の「阿弥陀曼荼羅図」。曼荼羅図というと胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅を組み合わせた両界曼荼羅ぐらいしか知らないのですが、図録の解説「頴川美術館蔵阿弥陀曼荼羅図について」によると、阿弥陀曼荼羅図は「別尊曼荼羅」と呼ばれる種類の曼荼羅とのこと。この曼荼羅図は彩色されていて、そこが貴重なところらしい。12世紀末の作品ということなんですが、確かに古びてはいるけど、色彩も残っていて、線も美しい。なかなか勉強になりました。このほか、気に入ったのは岡本豊彦の「花火線香図」、森狙仙の「雨中桜五匹猿図」、円山応挙の「鯉鮒図」といったところ。なかでも岡本豊彦の「花火線香図」は異色でした。縦長の掛け軸で、画面には黒い火鉢と火鉢に差し込まれて、パチパチと火花を飛ばす線香花火、そしてアヤメかなにかが描かれた団扇があるだけなんだけど、19世紀の作品とはいえ、日本画なのにかなり近代的な感じです。

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