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2016.06.12

奈良国立博物館で「信貴山縁起絵巻-朝護孫子寺と毘沙門天王信仰の至宝-」を見る

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 奈良国立博物館(写真上:高解像度版はこちら)で「信貴山縁起絵巻-朝護孫子寺と毘沙門天王信仰の至宝-」(2016/4/9-5/22:1300円)を見た。最終日の2016年5月22日(日)に滑り込みました。奈良県に来たのは3回目。おそらく20年ぶりです。そして、奈良市は初めて来ました。というわけで、大阪から近鉄で奈良へ来たのだけど、終点の近鉄奈良駅が地下駅なのは知らなかった(写真下:高解像度版はこちら)。

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 近鉄奈良駅から奈良国立博物館まで徒歩15分。基本、すべて坂道です。途中、鹿と鹿せんべい売りの存在がいかにも奈良という感じ。谷中の猫よりも高い密度で鹿がいます。博物館に到着したら、意外と行列ができていました。行列は前売り券を持っていようがいまいが、同じ列に並んで、券売のところで二手に分かれておりました。まあ前売り券に相当するものを持っていたのでスムーズに入れたけど、絵巻のところは40分待ちの行列ができてました。まあ、正倉院展でもなければ行列はできないらしいので、職員さんも大変です。

 信貴山縁起絵巻は山崎長者巻、延喜加持巻、尼公巻の三巻で構成されてます。三巻とも国宝です。そして「全会期中を通じて三巻すべての場面を同時公開する史上初めての試み」とのこと。まあ、混むわけです。全三巻で全長35mあって、それをしずしずと一列になって、拝見しました。異常にじっくり見る人がいたりして、時間がかかるんですが、しょうがない。そういうときは追い抜いて先にいくしかない。まあ、35mをそこそこじっくり拝見して、楽しませてもらいました。登場人物が生き生きとしているし、空飛ぶ鉢とか、その鉢の上に米倉をそのまま乗せて運ぶとか、その表現には驚かされます。かなり自由です。

 図録の解説によると、制作されたのは12世紀後半とのこと。主に絵巻に描かれている建物の形式から推測されるらしい。約800年前の作品ということで、そこそこ痛んでいたり、明らかにない部分とかもあるように見えるけど、描線はキレイだし、部分的に色も残っているは、大切にされたのね、という印象です。

 今回は、きれいに着色されている、模写の作品も展示されていた。特に文化庁による復元模写が素晴らしく、できあがった当時はこんなに明るい色彩に満ちていたのか、と驚かされます。ちなみに文化庁の復元模写作品は2013年にできあがったモノらしい。

 今回の展示では、信貴山にかかわる毘沙門天信仰、そして聖徳太子信仰についても解説しています。山岳信仰というのは、分かるのですが、聖徳太子信仰は知りませんでした。まあ、信貴山の命名は聖徳太子であるとか、聖徳太子が物部守屋の討伐に際して、信貴山に入り戦勝祈願して、守屋を滅ぼしたとか、そういう伝承があるとのことで、その後、聖徳太子が勝ったことで、信貴山の毘沙門天が軍神あつかいになっているのが面白いです。戦国武将はこぞって信仰していたようで、豊臣秀頼とか徳川家光とかの名前が登場してました。

 まあ、聖徳太子は存在しなかった、とか言われている現在ですが、鉢が空を飛ぶ話から、聖徳太子まで、いろんなものを引っ張り出して、信仰を集めようしているところが、スゴイと思ったところです。

 企画展を見たあと、地下のカフェで軽く昼飯を食べて、同じく地下にあるミュージアムショップを見てから、常設展示となる「なら仏像館」(写真下:高解像度版はこちら)に行ってみました。2016年4月29日にリニューアルオープンしたところだそうです。企画展をやっていた新館とは地下通路でつながっていて、ちょっと便利な感じです。印象としては、小さな部屋に細かく分かれていて、かなり展示密度が高かった。でも、部屋ごとのテーマがよく分からなくて、最終的に大量の仏像を見たことだけが印象に残りましたが、まあ、私の勉強不足なんでしょう。

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このあと、春日大社と平城京跡、大和文華館を覗いて東京に戻るのですが、後ほど書きたいと思います。

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