« 奈良国立博物館で「信貴山縁起絵巻-朝護孫子寺と毘沙門天王信仰の至宝-」を見る | トップページ | 2016/6/13-6/17の気になったニュース:大酒飲みの人の腸内フローラはどうなっているのか、など »

2016.06.17

東京都美術館で「ポンピドゥー・センター傑作展」を見る

Img_1521

 東京都美術館で「ポンピドゥー・センター傑作展 ―ピカソ、マティス、デュシャンからクリストまで― Masterpieces from the Centre Pompidou: Timeline 1906-1977」(2016/6/11-9/22:1600円)を見た。ポンピドゥー・センターはパリにある総合文化施設。正式な名称を翻訳するとジョルジュ・ポンピドゥー国立美術文化センターとなるらしい。ジョルジュ・ポンピドゥーはフランスの第19代フランス大統領で現代芸術の擁護者でもありこの施設を発案した、とのこと。今回の展覧会はポンピドゥー・センターのコレクションから、「ピカソやマティス、シャガール、デュシャン、クリストなどの巨匠の傑作から、日本ではあまり知られていない画家の隠れた名品までを一挙公開。1906年から1977年までのタイムラインにそって、1年ごとに1作家の1作品を紹介していきます」とのこと。

 1906年が起点となる理由がよく分からないけど、終点の1977年はポンピドゥー・センターがオープンした年で、1977年の作品として建築作品ポンピドゥー・センターが登場する。ちなみに図録の解説「ポンピドゥー式カラオケ」では1906年を「フォーヴィスムが俄に美術界に出現して評論家や美術史家たちを大混乱に陥れたころ」としている。まあ、1906年が現代美術の始まり、ということなんでしょう。一方で、フォーヴィスムからが現代美術というのがポンピドゥー・センターのスタンスなのかもしれない。まあ、それもこちらの勝手な解釈ですが…。

 それから、図録の解説を読んで知ったのですが、1年に1作家の1作品という条件以外に、「鑑賞者に披露される作品はどれもフランス人のアーティストか、あるいは作家として生涯の一時期をフランスで過ごし、作品を制作したアーティストによるもの」という制限がある。そのため、藤田嗣治の自画像があったりするのは面白いところ。藤田作品がコレクションされている、というのはなんとなくうれしい。 

 1年1作家1作品で、会場では、作品と作家の顔写真と作家の言葉が展示されている。カタログも同じ構成だ。そして1945年、第二次世界大戦の終結した年は場所だけあって、「1945」とあるだけで、音楽が流れていた。たしかエディット・ピアフが歌う「バラ色の人生」だった。まあ、全体の構成にも練られたものが感じられて、面白かった。それに、71作品というか71人の作家のうち、知っている作家が1/3程度で、あとは名前も知らない、初めて見る作家だったことは楽しかった。例えばロベール・ドローネーの《エッフェル塔》、カミーユ・ボンボワの《旅芸人のアスリート》は印象に残った。まあ、よく知っている作家でも、マルク・シャガールの《ワイングラスを掲げる二人の肖像》、マン・レイの《剃髪したデュシャン》、ヴァシリー・カンディンスキーの《30》、クリストの《パッケージ》、あたりがよかった。

 実は、《剃髪したデュシャン》を見て、森村泰昌さんの作品で「星男」ってのがありますが、その元ネタなんだ、と思ったり、クリストの《パッケージ》で赤瀬川原平さんの梱包作品を思い出したりしました。

 一方で、残念な気がしたのは、全体的に作品のサイズが小ぶりなこと。展示スペースとか1年1作品とか、制限が多いためでしょうか? 1997年に東京都現代美術館で開催された「ポンピドー・コレクション展」では、ピカソの「バレエ『パラード』の幕」とか、イリヤ・カバコフの「自分のアパートから空に飛び去った男」とか、大きな作品を見た覚えがあったので、今回は小さく収まっている印象です。

 さて、図録ですが2400円です。購入しましたが、高いと思います。まあ、各作家の写真を1ページ使って大きく出しているのはいいんだけどね。今回は、図録とマグネット4枚(1枚600円)、iPhoneケース2300円を購入しました。iPhoneケースはiPhone 6/6sとiPhone SE/5/5sの2サイズ。いろいろあったけど、ヴァシリー・カンディンスキーの《30》をプリントしたケースにしました。モノクロでいい感じです。
 
Img_1527

|

« 奈良国立博物館で「信貴山縁起絵巻-朝護孫子寺と毘沙門天王信仰の至宝-」を見る | トップページ | 2016/6/13-6/17の気になったニュース:大酒飲みの人の腸内フローラはどうなっているのか、など »

art」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/11441/63774325

この記事へのトラックバック一覧です: 東京都美術館で「ポンピドゥー・センター傑作展」を見る:

« 奈良国立博物館で「信貴山縁起絵巻-朝護孫子寺と毘沙門天王信仰の至宝-」を見る | トップページ | 2016/6/13-6/17の気になったニュース:大酒飲みの人の腸内フローラはどうなっているのか、など »