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2016.07.26

東京ステーションギャラリーで「12 Rooms 12 Artists UBSアート・コレクションより」を見る

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東京ステーションギャラリーで「12 Rooms 12 Artists UBSアート・コレクションより」(2016/7/2-9/4:1000円)を見た。UBSはスイスが本拠地の「金融グループ」。グループ内に銀行とか証券会社とかがある。日本での設立が50周年ということを記念して、UBSのコレクションから80点を展示する、というもの。すべて現代美術作品で、それ以外の傾向は特に感じられない。

タイトルの通り、会場を12の部屋に分けて、それぞれの部屋で1人のアーティストの作品を展示する。部屋の大きさはばらばらで、例えば、ルシアン・フロイドとエド・ルーシェイの部屋は広いけど、荒木経惟とアンソニー・カロの部屋は狭い。見所はルシアン・フロイドとエド・ルーシェイの作品で、どちらも、グループ展の一部で、見たことはあっても、まとまった数の作品を見たのは初めてだ。

フロイドの作品は、例えば、この展覧会のポスターに使われている人物画(写真上)に代表される、妙にリアルなタッチの作品。この人物の性別はタイトルが《裸の少女の頭部》だから、女性らしいのだけど、少女には見えない。ともかく理想化しない、というのが挑戦的で、美術にとって美という概念はなんなのかと、答えのない質問を投げかけられている感じがする。今回、展示されているフロイド作品は、ほとんどがエッチングで、これも妙にストロークの長い線で人物を描いている。カタログの解説によると「銅版をカンヴァスのようにイーゼルに立てかけて線描した」とのこと。

一方、エド・ルーシェイの作品はポップアート。ジャスパー・ジョーンズあたりの次の世代というところらしい。エド・ルーシェイの作品で覚えているのは水色のバックに水滴のイメージでWaterと描いた絵だったのだけど、どこで見たのか分からない。なんとなく言葉とフォントの関係性をテーマにしているのかも、と思ってました。まあ、今回展示された作品を見た限り、当たっているわけでもないけど、外れているわけでもない。デザイン指向な傾向があるけど、純粋美術だな。解説によると、アーティスト・ブックの創始者の一人で、それをテーマにして、写真家のホンマタカシさんが語っているのが、なかなか面白く、このカタログを買う価値をそこそこ上げてます。

日本のアーティストでは、荒木経惟と小沢剛の作品が展示されてます。荒木の作品は1972年にテレビにうつったCMを写真に撮って、プリントして、2つに破いて、貼り合わせたモノ。国内未発表作品とのことだが、あまりアラーキーぽくない。この作品については、どういうルートでUBSのコレクションに収まったのか、知りたいところ。

小沢の作品は、ベジタブル・ウェポンシリーズ。ある地域にいって、その土地の食べ物を取材し、その食材を銃のような形に束ねて、その土地の女性に持ってもらって、1枚写真を撮る。その後、その食材を使って調理し、パーティを開くというプロジェクト。この作品を何回か見たことがあるので、UBSが買い上げてコレクションに含まれている、というのはなんとなくうれしい。

まあ、初めて見たアーティストもいて、なかなか興味深い展示でした。できれば、各アーティストの作品をコレクションした経緯も含めて、展示してくれたら、もっと興味深いのですが…。


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