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2016.10.28

2016/10/24-10/28の気になったニュース:シャープの太陽光発電パネル付き椅子

シャープ、高効率な化合物太陽電池でスマホを充電できる椅子型「ソーラー充電スタンド」を開発
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/161026-a.html

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「シャープは、高効率な化合物太陽電池が発電した電気をスマートフォンなどの充電に利用できる椅子型「ソーラー充電スタンド」を開発しました。今般、公益財団法人東京都環境公社(以下、東京都環境公社)が再生可能エネルギーの普及啓発に向けて推進する「シティチャージ普及促進事業」の設置事業者に応募し、採用されました。東京都環境公社を通じて、東京都内のコーヒーショップ3店舗に10月下旬より順次設置される予定です」とのこと。椅子の背もたれの裏側に太陽光電池をつけて、充電可能にするというモノ。おいくらでしょう? 観光地なんかには売れるんじゃないでしょうか?


パナソニック、上肢障がい者・高齢者向けテレビリモコン「レッツ・リモコン AD/ST」 を発売
http://news.panasonic.com/jp/press/data/2016/10/jn161028-1/jn161028-1.html

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「一般的なテレビのリモコン操作が難しいという手の不自由な上肢障がい者や要介護の高齢者を主な対象に、大型ボタン6つのシンプルデザインのテレビリモコン「レッツ・リモコン」2タイプを2016年11月11日(介護の日)より発売します。」とのこと。「「レッツ・リモコン AD/ST」は、大型ボタン6つのシンプルデザインで、こぶしや親指でもボタンを押すことができます。ボタンはクリック感を重視、同時に、押したことを音と光でお知らせします。また、赤外線信号を複数の方向に発信するため、リモコンをテレビに向ける負担を軽減できます。」というのが特徴。

アップル、Multi-Touchディスプレイ搭載の「MacBook Pro」を発表
http://www.apple.com/jp/pr/library/2016/10/27Apple-Unveils-Groundbreaking-New-MacBook-Pro.html

やっと、登場。でも特に買う気にはなりませんでした。まあ、私はMac mini待ちなんですが…。


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2016.10.10

サントリー美術館で「鈴木其一 江戸琳派の旗手」を見る

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東京ミッドタウンのサントリー美術館で「鈴木其一 江戸琳派の旗手」(2016/9/10-10/30:1300円)を見た。鈴木其一は江戸琳派の絵師で、酒井抱一の弟子。1796年(寛政8年)に江戸中橋(日本橋と京橋の間)で紫染め職人の子供として生まれ1858年(安政5年)にコレラで死んでいる。ちなみに図録に掲載された解説によると、武家の出身との説もあるそうで、作品は大量に残っているが、その人となりは、不明な点が多いようだ。今回の其一展は、其一の作品以外に、弟子の作品や、其一とそのパトロンや弟子などとの交流が分かる書状などを展示して、其一像を明らかにしようとしている。

展示は基本、年代順です。最初に酒井抱一、鈴木蠣潭(れいたん)。蠣潭は抱一の最初の弟子で、酒井家の家臣でもあります。この蠣潭が若くして狂犬病で死んでしまって、其一が鈴木家に養子に入るという流れだそうだ。1828年の抱一没後、其一は30代で、様々な実験を試みながら、独自の画風を確立し、40代に家督を長男に譲って、絵に没頭、という感じ。

印象的な作品が多いのですが、特に気になったのが3点ありました。まず、私が其一を初めて知った作品で、千葉市美術館収蔵の「芒野図屏風」。枯れススキがパターン化されて、画面全体を覆っている作品です。琳派の装飾美術的なものがとても渋く表現された名品でしょう。今回も前半の短期間ですが展示されてました。

2つめが、メトロポリタン美術館所蔵の「朝顔図屏風」。12年ぶりに日本に戻ってきてます。12年前に竹橋の国立近代美術館で開催された「琳派 RINPA —こんどの「琳派」はちがう」に展示されて以来、ということらしい。まあ、死ぬ前に拝見できてよかった。こちらは期間中、ずっと展示されてます。

もう一つは、東京富士美術館所蔵の「風神雷神図襖」。琳派で継承されてきた画題である風神雷神を、二曲一双の屏風絵ではなく、襖絵にしたところが面白い。襖8面と横長で、大きな作品です。

まあ、残念なのが、サントリー美術館という箱が、狭いこと。「風神雷神図襖」なんかは、もっと奥行きのある空間に置いてほしかった。そして、狭いから展示替えが多い。会期中に4回、展示替えがある。しょうがないので、5000円を払ってサントリー美術館の会員「メンバーズ・クラブ」に入ってしまった。会員になると、入館フリーパスでかつ同伴者1名無料となります。あと図録が10%引きになるし、わりとすぐに元がとれる。チャンスを見ては、行くようにしております。ちなみにフリーパスなので、入場券を購入する必要がなく、カードを見せるだけで入場できます。先日、行ったときは、20人ぐらい並んでいる入場券購入の列を横目で見ながら入れるので、この辺もありがたいところ。

さて、今回は、iPhone 6/6s用のケースを購入しました。下の写真のように「朝顔図屏風」の一部が切り取られております。2500円でした。あと図録も購入。2800円ですが10%割引で2520円でした。図録は作品解説も充実してますが、論文がどれも面白い。特にメトロポリタン美術館キュレーターのジョン・T・カーペンター氏による「詩歌から植物学へ――メトロポリタン美術館の琳派作品」で指摘されていた、琳派と生け花の関連性、そして「朝顔図屏風」がなぜ朝顔なのか、という疑問と、当時、朝顔のブームだったという答えはなるほどねえ、と膝を打つ感じです。ちなみに、朝顔の種類は江戸時代の朝顔の手引き書から「濡れ烏」という品種であるという指摘があるそうです。

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それから、この展覧会、以下の美術館を巡回するそうです。
2016/11/12-12/25 姫路市立美術館
2017/1/3-2/19 細見美術館


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2016.10.02

東京藝術大学大学美術館で「驚きの明治工藝」展を見る

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東京藝術大学大学美術館で「驚きの明治工藝」展(2016/9/7-10/30:1300円)を見た。明治時代の工芸品を集めた展示なんですが、あまり見たことのない作品が多いな、と思ったら、台湾の宋培安氏が26年かけて構築したコレクションとのこと。カタログによると宋培安氏は「漢方の薬剤師で、健康食品の販売や生命科学の講座を開設しています」とのこと。

展示は自在置物から始まります。3mはある自在龍が入口にぶら下がってお出迎えしてくれます。自在置物は最近、わりと見ることが多くなりましたが、この大きさは初めてです。高瀬好山という方が京都の左京区岡崎にかまえた工房にいた宗義の作品です。甲冑の工房が、需要がなくなったことから、金工などの分野に転身したものだと思われます。龍のほかに、蛇、伊勢海老、蟹、鷹など、多種多様な作品がありました。ちなみに下の写真は鯱ですが、妙に可愛い。

この展覧会、ありがたいことに撮影OKでしたので、気になった作品を載せておきます。

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最もよく分からなかったのが、金沢を拠点としていた山田宗美の作品。下は「兎」です。鉄のかたまりなんだそうで、溶接は用いず、「一つの鉄塊から鍛金でつくる」らしい。炭素量の少ない“超柔鉄”を使っているらしいが、未だに再現できない、とのこと。

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木彫もいろいろありました。下は宮本理三郎の「柄杓蛙」。精密です。


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大島如雲の狸の置物。展示では、裏側も見えるように、鏡が置いてありました。こちらも妙に愛嬌がある。

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こちらは「天鵞絨友禅」。ビロードです。白いビロードに図案を染めたものらしい。

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いずれも、失われてしまった技術で、新たに作品が登場するものはないようで、ちょっと悲しい。なかには、自在置物のように継承されているものもあるようですが、いずれも明治・大正で消滅して、現代の日本人が知らないもので、作家のなかには、よく分からない方もいるようです。埋もれてしまったわけですね。

カタログは市販の書籍で「驚きの明治工藝 」(美術出版社、2037円+税)です。

展覧会は今後、以下を巡回する予定だそうです。
細見美術館(京都) 2016/11/12-12/25
川越市立美術館 2017/4/22-6/11


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