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2016.11.30

サントリー美術館で「世界に挑んだ7年 小田野直武と秋田蘭画」を見る

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サントリー美術館で「世界に挑んだ7年 小田野直武と秋田蘭画」(2016/11/16-2017/1/9:1300円)を見た。秋田蘭画は18世紀後半に、秋田藩の武士たちによって描かれた洋画風の絵画。平賀源内が秋田藩に鉱山のコンサルタントとして訪れたときに、小田野直武という秋田藩の武士に西洋画の技法を教えたところから始まるようだ。

秋田蘭画のユニークなところは秋田藩主の佐竹曙山が小田野直武から蘭画の技法を教わって絵を描き、西洋画論まで残しているところだろう。そして、平賀源内を起点にしたためか、1779年に起きた源内の殺人事件と源内の死去と連動するように、1780年に小田野直武が亡くなり、その5年後の1785年に佐竹曙山も死んでしまうことで、あっという間に秋田蘭画の関係者がいなくなってしまったことだろう。この展示のタイトルで「世界に挑んだ7年」と謳われているように、小田野直武が江戸に出てきて源内のもとで西洋画を学び、その7年後に死ぬまでのごく短い期間が秋田蘭画の開発期間ということだ。

今回の展示では、この短い期間でできあがった秋田蘭画の背景を解き明かし、その後、どのように展開したのかを明らかにしています。

まあ、ざっくりまとめると、小田野直武が狩野派に学んだうえで、源内から西洋画の知識を教わり、当時、流行していた南蘋派の技法を取り入れて熟成されたのが秋田蘭画というところだろう。そして、その後継者が司馬江漢という流れで、展示されている。

わりと驚いたのは、寛政の改革を実施した松平定信の絵が展示されているところ。この絵は南蘋派の作品で、なかなか立派なモノです。この時代に大名の間では、絵画を巡るネットワークがあった模様です。

さて、秋田蘭画の代表作、小田野直武の「不忍池図」と佐竹曙山の「松に唐鳥図」の2点が同時に展示されるのが12月12日までなので、見逃さないようにしましょう。

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2016.11.27

2016/11/21-11/25の気になったニュース:石灰石を主原料にした紙やプラスチックの代替となる新素材LIMEXなど

TBMと凸版印刷、石灰石を主原料とした新素材「LIMEX(ライメックス)」の活用で共同開発
http://www.toppan.co.jp/news/2016/11/newsrelease161125_1.html

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「石灰石を主原料として水やパルプを使用せずに、紙やプラスチックの代わりとなる新素材「LIMEX(ライメックス)」を開発・製造・販売するTBMと、凸版印刷は、LIMEXの用途拡大に向け共同開発を進めることで2016年11月10日に基本合意しました」とのこと。このLIMEXという素材は石灰石を主原料に紙やプラスチックの代替となる新素材で、いろいろと面白い性能を備えている模様。例えば、紙の代替の場合、「普通紙1トン生産する場合、樹木を約20本、水を約100トン使うが、LIMEXは原料に木や水を使用せず、石灰石0.6〜0.8トンとポリオレフィン約0.2〜0.4トンからLIMEXの紙1トンを生産可能」とのこと。プラスチックの代替の場合「従来のプラスチックの原料は石油由来樹脂100%であるが、LIMEXでは主原料が石灰石であり、石油由来樹脂の使用量を大きく削減可能」。とりあえず覚えておこう。

プラス、天板の高さをワンタッチで調節可能な昇降デスク「ワークムーブ」を発売
http://www.plus.co.jp/news/201611/001504.html

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「プラスは、立位と座位それぞれの作業に適した天板の高さをワンタッチで調節でき、ミーティングシーンや執務シーン等、多用途に使える電動昇降デスク「Work Move(ワークムーブ)」を2017年2月下旬に発売します」とのこと。「昇降スイッチの上下ボタンを押すだけでスムーズに高さを調整できる、電動式のテーブル&デスクシリーズ」らしい。お値段はW1200×D675のデスクで15万8000円とのこと。


京都府立医大など、抗がん剤をがん細胞だけに送り届ける小分子を開発
http://www.kpu-m.ac.jp/doc/news/2016/20161125.html

「京都府立医科大学大学院医学研究科 医薬品化学 教授 鈴木 孝禎、大学院生 太田 庸介らは、がん細胞の中でのみ抗がん剤を放出することで、抗がん剤に由来する副作用を軽減する分子技術を開発しました」とのこと。背景としては「抗がん剤を用いた化学療法はがんの有効な治療法の一つでありますが、がん細胞以外の正常な細胞にも作用し、重篤な副作用を伴うことも知られています。近年、副作用の強い抗がん剤をがん細胞に選択的に輸送するドラッグデリバリーシステム(DDS)の開発が行われています。しかし、これまでのDDSはがん選択性を示す一方で、その多くに、大きな分子サイズのため、がん細胞にうまく行き渡らないことや生産コストが高いことなどの課題が残されていました」。でまあ「小分子を利用して、がん細胞のうちリシン特異的脱メチル化酵素1(LSD1)を高発現する細胞の中で選択的に第2の抗がん活性を有する薬物を放出する分子技術を開発しました。」ということらしい。うまくすると、抗がん剤を服用して、しんどい思いをすることが無くなるのかもしれません。

東京メトロ、大みそかから元旦にかけて終夜運転
http://www.tokyometro.jp/news/2016/157721.html
「みそかから元旦にかけて東京メトロ全線で終夜運転を行うとともに、元日早朝に千代田線北千住駅から小田急江ノ島線片瀬江ノ島駅まで臨時特急ロマンスカー「メトロニューイヤー号」を運転いたします」とのこと。江ノ島で初日の出を見たい方はいかがでしょう。


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2016.11.23

横浜美術館で「BODY/PLAY/POLITICS ―カラダが語りだす、世界の隠された物語」を見る

横浜美術館で「BODY/PLAY/POLITICS ―カラダが語りだす、世界の隠された物語」(2016/ 10/1-12/14:1500円)を見た。テーマは「人間の身体や集団としての行動、超自然的な存在など、歴史を通じて作り上げられた身体が生み出すイメージの数々をモチーフに、それぞれの角度から作品化していく現代の作家たちの作品です」とのことだが、よく分からない。見た感じでは、すべて現代の美術家の作品で、作家それぞれがなんらかの歴史的な背景を作品に織り込んでいるのだが、折り込み方に人間の生身の肉体が関わっている、というところだろうか。ほとんど、知らない作家の作品なので、それも、ほとんどがインスタレーション的なものなので、そこそこ楽しめました。一方で、これは何を表現したいのか、というのを理解するのに時間がかかったり、結局、理解できなかったりしてます。

登場する作家は6人。ロンドンで活動する、ナイジェリア育ちのインカ・ショニバレMBE、マレーシアのイー・イラン、タイのアピチャッポン・ウィーラセタクン、ベトナムのウダム・チャン・グエン、日本の石川竜一、同じく田村友一郞。

とりあえず、意味はあまり把握できないのですが、目をひいたのがインカ・ショニバレMBEの作品です。単純に、大きくて美しい。下の写真は巨大な蝶に子供らしき人形が2つ乗っている作品「蝶を駆るイベジ(双子の神)」。

2体の人形の顔というか頭が、地球儀になっているが面白い。解説を読むと、地球儀で英国の植民地を赤く塗ってあるるとのこと。そして作家の育ったナイジェリアは英国植民地であった、とのこと。また双子の神はナイジェリアの神話によっているらしい。それは分からないけど、人形が来ている衣装が美しいのだが、これがアフリカ更紗というもので、解説によると「更紗は1世紀頃の北インドで8誕生し、早くからアジア一帯とアフリカに伝わり、大航海時代にはヨーロッパで珍重されるようになって、ヨーロッパのファッションに変革をもたらした素材でもある。やがてイギリスやオランダなどの国々では、アフリカやアジアの植民地から原綿だけを輸入して、染色加工は自国で行い、植民地で販売するようになっていったという」とのこと。植民地主義の申し子のようなファッションらしい。解説を読むと、神話的世界を象徴する作品が、実は植民地主義も象徴しているという深い作品となっている。

このほか、黒人の女性歌手がオペラを歌うビデオ「さようなら、過ぎ去った日々」も流してますが、解説を読むとわかるんだけど、これが椿姫の一曲だとか、まったく無知にして分からなかった。

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気になったのは、石川竜一の作品。写真です。普通の人のポートレイトが並ぶ。ただよく見ると、普通の人というよりは無名の人という感じ。なにか不器用な方々という雰囲気が漂っている。特に撮影不可だったので、写真はないのだけど、手書きの文章と写真で構成されている「小さいおじさん」と「グッピー」の2作品はそこそこ衝撃的でした。知り合いになった老人と老婆のドキュメンタリーだけど幻想文学のようです。

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むしろ、常設展の方が印象的でした。いくつか印象に残った作品を掲載しておきます。まず、岩崎 貴宏の作品。タイトルは「アウト・オブ・ディスオーダー(コスモワールド)」。2014年の「17th DOMANI・明日展」で見たことのある作家の作品。髪の毛とほこりでつくりあげた作品とのこと。

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福田美蘭の「風神雷神図」。おそらく、フランシス・ベーコンが描くとこうなる、というものではないかと思う。

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熊井恭子の「叢生 '99」。ステンレススチール線を編んだり織ったりした作品。月光にさらされたススキの原という感じ。

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下村観山の「小倉山」と須田悦弘の「萩」。

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伊藤彬の「イメージのなかの山水」。

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2016.11.20

2016/11/14-11/18の気になったニュース:活版印刷の風合いを再現する「にじみフォント」など

大日本印刷、オリジナル書体『秀英体』で活版印刷の風合いを再現した「にじみフォント」を開発
http://www.dnp.co.jp/news/10129574_2482.html

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「大日本印刷は、オリジナル書体「秀英体」で活版印刷の風合いを再現した「にじみフォント」を開発しました。第1弾として「秀英にじみ明朝 L」を、ソフトバンク・テクノロジーのWebフォントサービス「FONTPLUS」で、11月18日に発売します」とのこと。上の画像で、下の「よい言葉を」が活版印刷風です。かなり芸が細かそうで面白い。「印刷時の圧力(印圧)によってにじむインクの風合いを再現するため、活版印刷物の印影を分析しました。活版で印刷された文字は、インクが活字に付着していくことで、徐々に“ハライ”の先端や“ウロコ”の角が丸くなったり太くなったりする傾向があります」

パナソニック、メガホン型多言語音声翻訳サービス「メガホンヤク」を提供開始
http://news.panasonic.com/jp/press/data/2016/11/jn161117-1/jn161117-1.html

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「パナソニックは、メガホン型翻訳機を活用する多言語音声翻訳サービス「メガホンヤク」の提供を公共機関や様々な業界の法人向けに2016年12月20日から開始します」とのこと。写真の通り、メガホンです。使い方は「伝えたい内容をメガホン型翻訳機に日本語で音声入力すると、あらかじめ登録している文章と音声照合して翻訳した後、日本語、英語、中国語、韓国語で再生します」。データの追加は「定型文の管理や更新、ソフトウエアのアップデートなどメンテナンスを行うためのクラウドサービスを提供します」とのこと


キーコーヒー、Bluetooth搭載コーヒーミル「Sette270W」を来春から取り扱い開始
http://www.keycoffee.co.jp/news/2016/161116.html

「キーコーヒーは、日本のコーヒー文化創生を担ってきた喫茶市場の活性化施策の一環として、アメリカ・シアトルに本社を置く世界屈指のコーヒーミルメーカーBARATZA(バラッツァ)社が開発した次世代型コーヒーミル「Sette270W」の日本国内における独占販売契約を締結し、2017年春より取り扱いを開始いたします」とのこと。「「Sette270W」は、270通りの粒度設定が可能な日本初上陸の次世代型コーヒーミルで、業界で初めて、Bluetoothと自動計量機能を併せ持っています。自動計量によるオペレーションの簡素化と、繊細な粒度設定による抽出環境最適化に加え、Bluetooth接続による、コーヒー抽出液までの画一的なクオリティコントロールを実現します」

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2016.11.18

目黒区美術館で「色の博物誌 -江戸の色材を視る・読む」を見る

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目黒区美術館で「色の博物誌 -江戸の色材を視る・読む」(2016/10/22-12/18:800円)を見た。目黒区美術館では色をテーマにした展示を続けていたらしい。「『青』『赤』『白と黒』『緑』『黄色』をテーマにした『色の博物誌』シリーズを開催し、考古・民俗・歴史・美術を横断しながらそれぞれの色材文化史を紡いできました」とのこと。その展覧会で蓄積してきた知見をベースにしたものらしい。テーマは「江戸時代の豊饒な色材」。

扱う美術品は大きく分けて2つ。3×3m超の巨大な地図、国絵図(くにえず)と多色刷りの浮世絵。国絵図と浮世絵は、どちらも色彩が豊かではあるが、まったく違った性格の作品で、その対比が面白い。国絵図は大きく、公のもので、肉筆で色彩も豊富で、高価な顔料系の色材が中心だ。一方、浮世絵は民間のもので、サイズは小さく、染料系の色材が中心となる。

国絵図は備前国(現在の岡山県)のもの、慶長年間(1596~1615)、寛永年間(1624~1644)、元禄13年(1700)の3点が展示されている。いずれも巨大なもので、最も大きい元禄に作成された国絵図は316×357cmとなる。元禄版については、2010年に東京芸術大学で復元されていて、その作成技術もアウトラインが解説されていた。例えば、36枚の雁皮紙をつなげ、楮紙で裏打ちして、国絵図を描く本紙を作成しているとか、国境を描くために、マスキングをして色を塗っているとか、なかなか興味深い。3つの国絵図が並べてあるので、時代ごとの違いも見えてくる。徐々に正確な地図になっていくのも面白いけど、古い国絵図の色使いの大胆さや、地形のデフォルメも、美術品として見ると目をひくものがある。

浮世絵のパートでは、江戸時代の色を再現したという復刻版と、色があせているオリジナルを比較できるように展示していた。「木版画家立原位貫氏(1951-2015)が、半生をかけて追及した、江戸時代の製法による絵具を使った浮世絵版画の復刻・復元作品と、その原画を取り上げます」としている。浮世絵は植物染料を使っているため、経年変化で退色しやすい。だから、現代に作られた復刻版は色が鮮やかだ。比較してみると、その違いがよくわかる。

このほか、色材の解説も面白かった。というか、ほぼ知りませんでした。例えば臙脂色は「インドや東南アジア渡来の色材で、小枝に寄生したラックカイガラムシの樹脂質の分泌物が原料で、赤い色素を取り出し丸い綿に染みこませて取引されていた」とのこと。色材の原料と配布形態について解説してます。展示で、この辺をじっくり見るというか、読み始めるときりがない感じです。この辺はカタログで詳しく解説しているので、カタログは必見かと思います。


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2016.11.07

富山県水墨美術館で「巨匠が描く近代日本画名品展 ウッドワン美術館所蔵名作選」を見る

富山県水墨美術館で「巨匠が描く 近代日本画名品展 ウッドワン美術館所蔵名作選」(2016/10/7-11/20:900円)を見た。富山県水墨美術館は富山県立の水墨画専門館。名前通り、常設で水墨画を展示しているし、企画展も水墨画が中心のようですが、今回は色彩が鮮やかな日本画の企画展でした。

ウッドワン美術館(http://www.woodone-museum.jp/)というので、海外の美術館かしら、と思って見ていたのですが、「総合木質建材メー力ーの株式会社ウッドワンが所蔵する美術品を展示・公開する美術館として、平成8年、会社発祥の地、広島県甘日市市に開館しました」とのこと。富岡鉄斎、竹内栖鳳、横山大観、下村観山、川合玉堂、上村松園、鏑木清方、橋本関雪、小林古径などなど、近代日本のビッグネームが並んでます。印象的だったのは福田平八郎の《竹》、片岡球子の《面構葛飾北斎》、上村松園の《春》といったところ。


美術館の外観は、下の写真のようになってます(高解像度版はこちら)。1階建てで、一見、展示スペースが広そうな感じなんですが、建物の外観ほどは、広くないのです。

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こちらが中庭(高解像度版はこちら)。芝生がまぶしい。かなり空いていたので、のんびりできます。

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行き方ですが、バスがあるようなんですがよく分かりませんでした。私は市電でJR富山駅南口から大学前行に乗って「富山トヨペット本社前」で降りて、徒歩10分という感じ。わりと何もない郊外という感じの場所で、天気が悪いときは、ちょっとやな感じでしょう。

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2016.11.06

冨山ガラス美術館で現代ガラス作品を堪能する

冨山市の「TOYAMAキラリ」という複合施設のなかにある冨山市ガラス美術館に行ってみた。TOYAMAキラリには冨山市立図書館と冨山市ガラス美術館が入っている。1階は案内がある程度で、2階はミュージアムショップとカフェ、冨山市ガラス美術館の展示室があり、3階から6階は各階で図書館と美術館が使用している。設計は隈研吾で、外側は下の写真(高解像度版はこちら)のように石材や金属を素材にしてシャープな感じだけど、内装は木材を使って暖かみのある空間になっている。場所は冨山市の中心で、富山駅から市電で10分ぐらいで到着する。

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建物のなかは2階から6階までの吹き抜けが、斜めに貫かれている。上から見ると、各階の様子が見えて、妙な開放感がある(高解像度版はこちら)。

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下から見上げると、下の写真のようになる。吹き抜けの先にある天井が、ガラス張りになっていて、日光が入ってくるのがいい感じです(高解像度版はこちら)。

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でまあ、ガラス美術館ですが展示されているのは、エミール・ガレのガラス工芸とかベネチアングラスというものではなく、ばりばりの現代美術です。ほぼ全てが抽象的な作品でした。色やその輝きを堪能するタイプの作品や、彫刻と同じように形や素材の深みのある色を見せる作品がありました。ガラスを使った彫刻という感じですが、石や金属、木を使った作品と比べてガラスの持つ色やそのグラデーションが美しいのが特徴だと思います。

ガラス美術館は2-3階が企画展で、4階がコレクション展、6階が常設の「グラス・アート。ガーデン」という構成です。6階は「現代ガラス作家の巨匠デイル・チフーリ(Dale Chihuly)氏によるインスタレーション」とのこと。デイル・チフーリ(http://www.chihuly.com/)は米国のガラス作家で、インスタレーションを得意とするらしい。作家のサイトを見ると、巨大なガラス作品を世界各地で展示している。冨山の作品もその一つ。この展示スペースは撮影OKでしたので、いくつか写真を掲載しておきます。

まず、入口のところにある作品。《シャンデリア》というタイトルです(高解像度版はこちら)。

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こちらは船に大小のガラス玉を乗せた作品。《トヤマ・フロート・ボート》という作品(高解像度版はこちら)。

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6階と4階にある常設は200円で拝見できます。

ちなみに企画展は「スタニスラフ・リベンスキー ヤロスラヴァ・ブリフトヴァ展」(2016/10/15-2017/2/5:800円)でした。どちらもチェコの作家で、リベンスキーが描く形をブリフトヴァが粘土成形して、ガラス鋳造する、という共同作品。なかなか巨大な作品が多くて、見応えがありました。

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2016.11.03

富山県立中央植物園に行ってみた

富山県立中央植物園へ行ってみた(入場料500円)。以前、ブルータスの植物特集に取り上げられていたこともあって、富山に行く機会があったら、ぜひとも立ち寄ってみたいと思っていたのだが、なんとまあ、奥様が富山マラソンで走るので、私も応援ついでに富山へ。そして、この植物園に行くことができました。

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富山県立中央植物園は池を中心にした屋外の植物園と、5つの温室で構成されています(写真上、Google Mapに高解像度版をアップしました)。訪問した日は、あいにくの雨だったのですが、温室だけでも5つあるから、十分、楽しめるだろうと行ってみました。Google Mapによると高山線の速星駅から徒歩30分ということで、冨山駅から高山線に乗ってみました。2両編成のワンマン電車です。SUICAは使えません。切符買って、駅員さんに改札してもらって、ホームへ。多分15分もかからなかったと思います。しとしとと雨が降っていたので、ちょっと面倒だな、と思っていたら、駅前にタクシーが客待ちしてたので、乗ってしまいました。8分程度で植物園に到着。

実は昼飯がまだだったので、植物園内にある「喫茶室 ココナッツアイランド」で白エビかき揚げ蕎麦、650円也をいただきました。まあ、喫茶室なので、そんなに立派なモノはありませんが、池を眺めながら食事ができるのは、いい感じです。

食後に、まずは温室を見て回りました。温室は「高山・絶滅危惧植物室」「熱帯雨林植物室」「ラン温室」「熱帯果樹室」「雲南温室」の5つ。印象に残ったのは「熱帯果樹室」と「雲南温室」でした。熱帯果樹室には入ったところにバオバブの木があって、下の写真(高解像度版はこちら)のように、触れるようになってます。かなり堅くてひんやりとした手触りでした。

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雲南温室は、中国の雲南省の植物を展示しているのですが、解説によると「植物の宝庫」とのこと。雲南省は低地が亜熱帯で、標高の高いところは亜寒帯になるらしく、そのため、多種多様な植物があるらしい。ここでは、愛玉子の実が展示されていました(写真下)。食べたことはあるけど、その実は初めて見ました。ほかの温室も、実がなっていたり、花が咲いていたりと、見応えがあります。

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雨の中ですが、外にでて散策しました。といっても、入口に近い北半分だけですが。以下、印象に残ったモノです。

まず、とがったものが生えているところ(写真下)。「すりこぎ状の呼吸根」と解説には書かれました。ラクウショウというアメリカ東南部の湿地に分布する針葉樹です。「粘土質の多い湿地に生育することから根の呼吸が十分にできないので、地上に呼吸根を伸ばし、空気を取り込む」とのこと。

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こちらはパンパスグラス。寒いはずの冨山でも、立派に育成されてます。

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こちらはコキア。ホウキソウだそうです。

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ほかにも、あるようでしたが、あいにくの雨でしたので2時間ほど滞在して、富山市内の宿に戻りました。タクシーで3000円程度です。

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