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2016.12.25

練馬区立美術館で「粟津則雄コレクション展 “思考する眼”の向こうに」を見る

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練馬区立美術館で「粟津則雄コレクション展 “思考する眼”の向こうに」(2016/11/19-2017/2/12:300円)を見た。フランス文学者で評論家の粟津則雄さんの美術コレクションを公開する展覧会。練馬区立美術館は2014年に粟津コレクション100点を寄贈されたそうで、そのうちの50点を展示している。なんでも、「粟津則雄著作集」(思潮社刊)が完結したことを機に、とのこと。ちなみに練馬区立美術館は展示室が1階と2階にあるのだが、展示は1階のスペースだけで完結していた。だから300円なのね。

「思考する眼」を象徴するのが、展覧会のカタログやパンフレット、看板を飾るルドンの「キリスト」という版画のようだ。この版画を見たくなって、中村橋までいってみた。コレクションは版画が中心で、図録(1200円)に掲載された粟津によるテキストによると、例えば駒井哲郎の版画作品は、粟津自身の著作の装丁を駒井に依頼し、その結果、表紙に使った版画をもらい、コレクションが増えていったようなことが書かれている。美術家と知り合い交友するなかで作品を購入したり、もらったりしてコレクションができあがったらしい。

加藤清美という版画家の作品が印象的。あと麻田浩の「蝶の地(夜)」という油彩がよかった。この絵が拝見できただけでも行った価値があったな、と思います。

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2016.12.18

2016/12/12-12/16の気になったニュース:自己意識を本人が無自覚のうちに変容できるニューロフィードバック技術など

ATRとNICTとAMED、自己意識を本人が無自覚のうちに変容できるニューロフィードバック技術を開発
http://www.atr.jp/topics/press_161216.html

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「株式会社国際電気通信基礎技術研究所(略称ATR)・脳情報通信総合研究所、国立研究開発法人情報通信研究機構・脳情報通信融合研究センター(略称CiNet)、カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校(Hakwan Lau准教授)のAurelio Cortese(アウレリオ・コルテーゼ)研究員等の研究グループは、前頭前野と頭頂葉を含む高次脳ネットワークにおける空間的脳活動パターンを、被験者が自ら操作するニューロフィードバック訓練(Decoded Neurofeedback, DecNef)(補足[1])を実施しました。その結果、物を見たときに感じる確信度を上げ下げすることに成功しました。つまり、「確かに見えた」というように知覚への確信を強めたり、「見えた気がするけれど確かでない」というように確信を弱めることが可能となりました。さらに、この効果は、1週間で8割以上維持され長期的でした」。分かりにくいけど、見たことを後から確認する行為をメタ認知というそうで、そのメタ認知の度合いを強くしたり弱くしたりできる、ということらしい。ではそれを何に役立てるかというと「メタ認知の異常は、依存症、統合失調症、強迫性障害など複数の精神疾患に関連する」とのことで、それらの治療に役立てるらしい。また「自己の能力を正しく振り返るメタ認知を鍛えることは、より効果的な教育・学習にも繋がると考えられており、本技術は学習の効率化にも応用可能性があります」とのこと。ニューロフィードバック訓練というのが、どういうものなのか今ひとつピンと来ないのですが…。

パイロット、芯が折れにくいシャープペンシル「モーグルエアー」を発売
http://www.pilot.co.jp/products/pen/sharp_pen/sharp_pen/mogulair/

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「パイロットコーポレーションは、芯折れ防止と軽快な筆記が特長の「アクティブサスペンション」機構を搭載したシャープペンシル『モーグルエアー』(税抜価格:500円)を2017年1月6日(金)より発売いたします」とのこと。「、ペン先が"モグる"ことでシャープ芯が折れることを防ぎ、強い筆圧による衝撃を吸収する新開発の「アクティブサスペンション」機構を搭載しています。「アクティブサスペンション」機構は、ボディ内部の2つのスプリングにより、芯折れの防止と衝撃の吸収による軽快な筆記を実現します」。まずは文具屋さんで確かめてみたいな。


大日本印刷、LEDの光で文字や絵が浮かび上がり真贋判定できる新型ホログラムを開発
http://www.dnp.co.jp/news/10129996_2482.html

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「大日本印刷は、スマートフォンなどに搭載されている点光源のLEDを照射すると、表面に文字や絵などが浮かび上がり、真贋判定できる新しいタイプのホログラム製品「DNPホログラム LED判定」を開発しました。本年12月に販売を開始します」とのこと。「従来は、顕微鏡や特殊なフィルムなどを通してホログラムを見ることで真贋を判定する方法」はあったが、設備が必要でコストもかかる。今回の方式だとスマホのLEDフラッシュで判別できるのでどこでもできる、ということらしい。LEDの光で上の写真のように文字が浮き上がるらしい。

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2016.12.16

埼玉県立近代美術館で「日本におけるキュビスム−ピカソ・インパクト」を見る

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北浦和の埼玉県立近代美術館で「日本におけるキュビスム−ピカソ・インパクト」(2016/11/23-2017/1/29:1100円)を見た。キュビスムは20世紀初頭にパブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックによって創出された美術運動だが、1910年代から日本に伝わって、日本の画家たちが実験的に取り組んだ。でも、取り組んだけど、定着はしなかった。ところが1950年代に、再度、復活する。引き金になったのは、ピカソの展覧会。これが、展覧会のタイトルにもある「ピカソ・インパクト」という展覧会です。曰く「この展覧会はキュビスムが二度にわたって、別々の文脈で日本の作家たちに受容されたという仮説に基づいて組み立てられています。世界的にみてもきわめて異例なこのような状況を、ピカソとブラックの作品、そしてそれらに触発された日本の作家たちの作品、約160点によってふりかえります」とのこと。

というわけで、第1部が大正期のキュビスム、途中にピカソとブラックの作品があって、そのあとに続く第2部が1950年代、ピカソの展覧会に誘発された作品群となる。

第1部も第2部も、この人がキュビスム? という驚きを味わうことができます。第1部で展示してあった東郷青児、萬鉄五郎のキュビスム作品は見たことがあるのだけど、シュルレアリズムの作家だろう思っていた古賀春江や詩人の尾形亀之助がキュビスム作品を描いていたのは驚きました。第2部では松本俊介の作品が意外でした。

いろんな作家がキュビスムを実践した作品を描いているのだけど、ずっとキュビスムを描ききる作家は、坂田一男ぐらいらしい。フォービズムは受け入れられたのに対しキュビスムは日本では受け入れにくかった、ということらしい。図録に掲載された美術評論家の天野一夫氏による解説では「フォーヴィスムが激しいブラッシュワークと原色の駆使という、表出的な文人画的感性と結びついて拡がったのに比べて、キュビスムとは、幾何学的な造形原理を基調とするあくまでも分析的は造形的スタンスであるとするならば、この国での本質的な受容は困難なものだろう」としている。描く対象を幾何学的に分割し、再構成するのは、結構、難しいし、描かれた作品を見ても、何が描かれているかを理解するのは面倒なところもある。一方で、描く側としては、一度は試してみたいのだろう。そこで、こういった、つまみ食い的な作品が、でもかなり味わいのある作品が存在するのだろう。

なかなか面白い展示でした。この展示、鳥取県立博物館を皮切りに埼玉県立近代美術館、高知県立美術館(2017 /2/12-3/26)を巡回するとのことです。

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2016.12.04

2016/11/28-12/4の気になったニュース:MSのホログラムコンピュータが価格決定など

日本マイクロソフト、自己完結型ホログラフィック「Microsoft HoloLens」のプレオーダーを開始
http://news.microsoft.com/ja-jp/2016/11/29/161129-microsoft-hololens/#sm.000004354ma92vdggq13pvnkxi7om#fZLVdd96Htot2Zwq.97

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ホログラムを使って、立体映像を表示する「Microsoft HoloLens」のプレオーダーを開始した。「2016年12月2日より日本のオンラインの Microsoft Store 限定でプレオーダーの受付を開始し、2017年初頭より出荷します。価格は、開発者向けの Microsoft HoloLens Development Edition が 333,800 円、法人のお客様向けの Microsoft HoloLens Commercial Suite が 555,800 円、画面操作機器の Clicker が 8,800 円となります(いずれも税込価格)」とのこと。さて購入しますか?

カシオ、暗がりのアウトドアでも明るく撮れる高感度のデジタルカメラ
http://www.casio.co.jp/release/2016/1130_ex-fr110h/

Casio

「最大ISO51200で撮影できる高感度裏面照射型CMOSセンサーを搭載」したデジタルカメラ。「有効画素数を190万画素に抑えることで、1画素あたりの面積を大きくし、高感度を実現しています」とのこと。解像度は1920×1080ドットと低いけど、相当暗くても撮影可能な模様なので、いいんじゃないでしょうか。お値段はヨドバシで5万9940円でした。


エプソン、世界初の乾式オフィス製紙機『PaperLab(ペーパーラボ)A-8000』を商品化。2016年12月より販売開始
http://www.epson.jp/osirase/2016/161130.htm?fwlink=jptop_news_161130

Epson

「使用済みの紙を原料として、文書情報を完全に抹消した上で、新たな紙を生産できる乾式のオフィス製紙機」とのこと。「一般的な製紙方法で必要とされている大量の水を使わないため給排水工事は不要で、オフィスのバックヤードなどに設置することができます。企業や自治体では、紙厚の異なるオフィス用紙や名刺用紙など、さまざまな紙の生産・アップサイクルが可能になります」。セキュリティの面でも効果があるのがいいのではないかと思われます。


産総研、高記録容量光ディスクを目指した高速光記録材料を開発
http://www.aist.go.jp/aist_j/new_research/2016/nr20161130/nr20161130.html

なかなか、なくならない光ディスク。しぶとく容量アップしているようです。「ハードディスクや磁気テープは消費電力や維持管理コストの面で今後増大する長期保存データに対応するには十分とは言えず、光ディスクの活用が期待されている。しかし、それらを置き換えるには光ディスクは記録容量や記録速度の点に問題があった」とのことで、そこで今回の技術で解決しようということらしい。「この記録材料では1枚のディスクで最大10テラバイトの記録容量が可能になると見込まれ、長期保存記録に用いることで、ハードディスクや磁気テープなどの現行記録媒体で必要な空調や定期的なデータの移行が不要になり、約4割の消費電力削減と二酸化炭素排出量低減への貢献が期待される」とのこと。

トヨタ自動車、新しいスマートフォン向けナビゲーションアプリ「TCスマホナビ」の無料提供を開始
http://newsroom.toyota.co.jp/jp/detail/14380151

「トヨタ自動車は、新しいスマートフォン向けナビゲーションアプリ「TCスマホナビ」の提供を、12月1日より無料にて開始する」とのこと。「今回の「TCスマホナビ」では、大規模災害発生時においては、「通れた道マップ」に「被災地の航空写真※2」を表示することを可能としたほか、来夏には、「通れた道マップ」を反映したナビゲーションのルート探索機能を追加するなど、災害対策機能を強化する」。無料というのがいいですね。災害対策というのは重要な考え方かと思います。「徒歩」もあるので、Google Mapと比較してみようかと思います。

NTT、IoT時代に必要とされる軽量共通鍵暗号の安全性評価に貢献
http://www.ntt.co.jp/news2016/1612/161201a.html

気になるので、とりあえず、メモです。

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