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2017.07.05

国立新美術館で「ジャコメッティ展」を見る

乃木坂の国立新美術館で「ジャコメッティ展」(1600円:2017/6/14-9/4)を見た。ジャコメッティはスイス生まれで、パリで主に活動した彫刻家で画家。1901年生まれで、1966年に亡くなっている。というわけで、没後51年というなんとも中途半端なところだけど、これだけまとめて、ジャコメッティ作品を拝見できるとは、ありがたいことです。

ジャコメッティというと、人も犬も猫も細長く、「存在を限界まで削ぎ落としつつ存在を限界まで主張する」(図録の解説「空間の理論?」オリヴィエ・キャブラン著より引用)作品で、唯一無二な感じの彫刻と、ひたすら線を重ねて描く人物の顔、特に目が印象に残っている。この作風の後継者はいないようです。あまりにも独特なで、模倣者さえ生まれなかったようだ。まあ、現代美術ってそういうものだろうし、その意味で、ジャコメッティは確実に現代美術家なんじゃないかと思うわけです。

一方で、最初からこの作風ではないわけで、どのような経緯でこの作風に至ったのかが分かるようになってます。特に初期の作品には、キュビスム作品やアフリカ的な形態の作品もあって、そこにはジャコメッティ的な表現を感じられない。そこから、抽象的なオブジェを離れて、小さな人体作品を作成するようになり、その大きさが徐々に大きくなっていくところが面白かった。

まあ、大きさという意味では、「チェース・マンハッタン銀行のプロジェクト」として展示された3点はかなり大きい。1960年に作られた作品で、ほぼ晩年の作品といっていいだろう。ニューヨークにあるチェース・マンハッタン銀行の広場のために依頼された作品だが、なかなか納得のいく作品にならなかったらしく、結局、断念している。断念はしたが、断念する直前まで、作品を作っていて、ブロンズで鋳造したものが残っている、ということらしい。ちなみに、このゾーンでは撮影可、とのことでした。下が3点をまとめて撮影したところ。

Giaco1

「大きな頭部」。サイズは95×30×30cm。

Giaco4

コーナーの真ん中奥にあるのが「大きな女性立像II」.。サイズは276×31×58cm。
Giaco3

そして「歩く男I」。サイズは183×26×95.5cm。
Giaco2

カタログもよかったので、購入しました。2800円です。「犬」がカバーになってます。

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