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2017.08.28

伊丹市立美術館で「O JUN×棚田康司 『鬩(せめぐ)』展」を見る

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伊丹市立美術館で、O JUN × 棚田康司「鬩(せめぐ)」(2017/7/8-8/27:800円)を見た。伊丹市立美術館の開館30周年記念という力の入った企画展です。この二人のアーティストの作品は何度か見たことがあるのですが、関係がよくわからなかった。O JUNは絵画で棚田は彫刻。あまり接点があるようには見えなかった。

この企画展の説明によると「O JUN と棚田康司は1997年に初めて出会って以来、「絵画」と「彫刻」と異なる分野で活躍しながらも互いに刺激を与え合い、二人展の開催や作品を通した交流など、共鳴と緊張をもって関係をつづけてきました。そして今年、彼らは出会ってから20年という節目を迎え、美術館で初めてとなる大規模な一騎討ちに挑みます」とのこと。

まあ、O JUNの色彩感覚って好きだし、棚田のにょろんとした人物も面白い。実は棚田作品をこれだけ数多く見たのは初めてだったのですが、「一木造り」という1つの材木から作品を彫り出す手法で作品を制作していることは初めて知りました。あのにょろんとした作品は、そういう制作上の制限の元にあったということがよくわかりました。あと、なんとなく裸の少年少女像が中心かと思ったのですが、服を着ていたり、大人の女性を題材とした作品も多くあって、その辺も印象を新たにしました。

ちなみにほぼ撮影OKだったので、とりあえず、写真を掲載しておきます。下は、1階の入り口を入ったところ。ロビーの風景。入場券を購入する前にこういった作品が拝見できる。写真右側にあるのが棚田の「黒の像」で中央にあるのがO JUNの「モデルの女」。この「モデルの女」という作品は、今回の展示会に合わせて、2人が茨城県取手市にある東京芸術大学の取手キャンパスで合宿して制作した作品とのこと。このとき同じモデルを使って作品を作っているらしい。

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下の写真が棚田の取手キャンパスで作った作品。タイトルは「流れる黒」。

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2階にあがって、「わたし×わたし ME×MYSELF」というテーマ展示。O JUNの自画像があったけど撮影不可でした。下の写真で中央にあるのが棚田の「Yes」。1996年の作品で、FRP(繊維強化プラスチック)と木を使っている。顔とか足は棚田自身から型どりしている、とのこと。

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こちらも棚田作品で、「赤ちゃんとサメ」(1999年)。レリーフですが、それより関連性が分からないけど、不思議と納得できる作品。

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伊丹市立美術館に来たのは、おそらく20年ぶりとかだと思うのですが、前回は何を見に来たのか、まったく覚えていない。こういうブログを書く前のことですからしょうがないか。大阪出張のついでに空いていた時間にちょっと寄ってみたのでしょう。場所は、JR伊丹駅から徒歩6分程度のところ。伊丹は酒蔵の多いところで、美術館は古い酒蔵の建物などと組み合わせた複合施設になっている。下の写真は道路の向かい側から撮影したのですが、おそらくは土蔵をイメージした、白い建物が美術館です。

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一般的なイメージの美術館とは違って、入口の前に何かあるわけでもないけど、中庭があって、なかなかきれい。

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この中庭を中心に、江戸時代の酒蔵や商家の建物が配置されている。下の写真が旧岡田家住宅(店舗・酒蔵)の酒造りの道具が並んだ展示。

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