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2018.03.15

東京オペラシティで「谷川俊太郎展」を見る

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初台の東京オペラシティで「谷川俊太郎展」(2018/1/13-3/25:1200円)を見た。谷川俊太郎は1931年生まれの詩人。詩人と詩人の作品をベースに美術館で展覧会をやってみる、というある意味、挑戦的で画期的な展覧会でした。十分、面白かった。まず、どんな展覧会でも「開催にあたって」というようなテキストが必ず、会場に入ったところに掲示されるモノですが、この展示会では、下のような谷川さんの詩でした。

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まあ、このテキストを読むと、詩と詩人だけで、展覧会をするには、そこそこ知恵を絞る必要があったらしい。そして十分に絞られた知恵だったと思うわけです。

最初の部屋は、暗幕に囲われていて、壁に沿ってディスプレイとスピーカーが並んでいる。ディスプレイには、ひらがなが1文字だけ表示されて、スピーカーからその音が出る。小山田圭吾(コーネリアス)の音楽とインターフェイスデザイナー中村勇吾(tha ltd.)の映像による、インスタレーションです。例えば「かっぱかっぱらった」という詩を1文字ずつ表示して、その音が出力される。その表示する場所は結構、ランダムで、部屋の真ん中で聞くと、あちこちから音がする。目の前のディスプレイに表示されたと思ったら、次は背中の方から音がしたりする。空間的です。

次の部屋には谷川の「自己紹介」という詩の1行を、大きな棚の側面や柱に大きな文字で表示している。そして、そのテキストに関連する、写真やモノがその柱や棚に展示されている。例えば「私は背の低い禿頭の老人です」という1行には谷川さんの等身大の写真が用意されている(写真下:高解像度版はこちら)。

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展示物は、雑貨的なモノや、撮影した写真、谷川のところに届いたハガキとか、わりと雑多なんだけど、まとめて見ると谷川の人柄が伝わってくる感じがする。

今回の展覧会に図録はないけど、関連書籍として「こんにちは 谷川俊太郎」(ナナクロ社、1800円)が用意されている。小山田圭吾と谷川俊太郎の対談とか、今回の展覧会に登場した詩とかが掲載されてます。

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