« 21_21 DESIGN SIGHTで「AUDIO ARCHITECTURE:音のアーキテクチャ展」を見る | トップページ | 平塚市美術館で「金魚絵師 深堀隆介展 平成しんちう屋」を見る »

2018.08.27

原美術館で「小瀬村真美:幻画~像(イメージ)の表皮」を見る

Ph01

原美術館で「小瀬村真美:幻画~像(イメージ)の表皮」(1100円:2018/6/16-9/2)を見た。写真ではあるのだけど、西洋絵画の静物画のようだと思ったら、「17世紀西洋の写実的な静物画を参照した作品」とのこと。それも、写真だと思っていたら、徐々に変化することに気がついて、高解像度のディスプレイに映された動画であることが分かるという作品でした。「それらは一見したところ静謐な写実絵画のようでありながら、実は作家が組んだセットをデジタルカメラでインターバル撮影し、その数千もの写真を繋げたアニメーション」なのでした。例えば《Sweet Scent》という2003年の作品では下の2つの写真のように、静物が徐々に枯れたり腐っていったりします。

Ph02


Ph03

この作品はカタログにある解説やプレスリリースによると「スペインの画家はフランシスコ デ スルバラン(1598-1664)の『オレンジ、レモン、水の入ったコップのある静物』(1633 年)をもとにした作品」だそうで、静物画を基にセットを組んで、4カ月かけてインターバル撮影している。

ちなみに、今回の展示では、原美術館としては珍しく写真撮影が許可されていたので、気になったモノは撮影してみました。

下の写真は《Cloth extracted from Drape》。テーブルの上に食器とか果物とかの静物が置かれていて、その上に布をかぶせた《Drape》という一連の作品があるんですが、そこで使われた布、ということらしいです。浮遊している幽霊のような感じ。本来、布の下にモノがあったのに、それはないけど、抜け殻のように布の形だけが残っている。

Ph05

そして下の写真が《Drape off》。12分のモノクロ4Kビデオです。静物画のようにテーブルに食器とか果実とかが置かれているところに、上からモノが落ちてきて、テーブルの上にあるモノが下に落ちる、という映像ですが、4秒の出来事を12分に引き延ばしてます。解説によると「撮影は超高速度撮影を4KのHDビデオカメラで行い、それを写真に変換したあとで、構図を全くの左右対称になるよう整え、絵画的な質感を与えた後、つなぎ合わせて一本のビデオにし、さらに画像間にモーフィングを何度もかけながら元々の4秒間のアクションを12分に引き延ばした」とのこと。

Ph04


|

« 21_21 DESIGN SIGHTで「AUDIO ARCHITECTURE:音のアーキテクチャ展」を見る | トップページ | 平塚市美術館で「金魚絵師 深堀隆介展 平成しんちう屋」を見る »

art」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/11441/67078700

この記事へのトラックバック一覧です: 原美術館で「小瀬村真美:幻画~像(イメージ)の表皮」を見る:

« 21_21 DESIGN SIGHTで「AUDIO ARCHITECTURE:音のアーキテクチャ展」を見る | トップページ | 平塚市美術館で「金魚絵師 深堀隆介展 平成しんちう屋」を見る »