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2018.09.03

東京都庭園美術館で「ブラジル先住民の椅子」を見る

Ph01

東京都庭園美術館で「ブラジル先住民の椅子」(1200円:2018/6/30- 9/17)を見た。ブラジルの原住民の方々が作った椅子をアール・デコで統一された旧朝香宮邸に展示するという試みです。装飾的な室内に、シンプルでプリミティブな椅子を配置しています。この美術館にはホワイトキューブな新館もあって、そこでも椅子が展示されているのですが、旧朝香宮邸に展示されている方が、相当に印象深い。例えば美術館の玄関横にある第一応接室はガラス張りの大きな窓があって、部屋の中が見えるのですが、そこにジャガーの椅子が置かれていて、なかなかの違和感です(写真上:高解像度版はこちら)。

椅子はその由来で3つに分類されている。まず、「伝統的な椅子」。共同体の長老やシャーマンが座るもの。動物をモチーフにしている感じがあまりしないけど、文様が美しいです。文様は部族固有らしい(写真下:高解像度版はこちら)。

Ph03

2つ目が「動物形態の伝統的な椅子」。より宗教的なシーンで使う椅子らしい。鳥やサル、ジャガー、ワニ、アルマジロ、カエル、エイなどが、椅子のモチーフになっている。ちなみに下の写真は左からエイ、エイ、ジャガー(高解像度版はこちら)。エイはアマゾン川にいるらしい。それも猛毒です。ほかの作品でも、そうなんですが、ジャガーの顔が犬っぽい気がする。あんまり精悍な感じがしないのでした。

Ph02

3つ目が「動物彫刻の椅子」。現代の作家による椅子です。前の2つのカテゴリーでは、高さがほぼ同じでしたが、3つ目の分類では、そこそこ大きさに差がある。下の写真は、どちらもアリクイですが、大きさはかなり違う(高解像度版はこちら)。

Ph04

そして椅子というよりは置物に見えるものが多い。椅子だとしても、どこに座るのか悩ましい(写真下:高解像度版はこちら)。

Ph05

ちなみにこれらの椅子は一刀彫りだ。会場で流していたビデオでは、男達が森に行って、木を伐採し、その場で木の幹を削って、椅子を作っていた。

まあ、残念なのは、こんなに大量に椅子を見たのに、一つも座ることができなかったことですね。

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