« ワタリウム美術館で「TADANOBU ASANO 3634」を見る | トップページ | 国立新美術館で「イケムラレイコ 土と星 Our Planet」を見る »

2019.01.31

東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で「絵画のゆくえ2019  FACE受賞作家展」を見る

新宿の東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で「絵画のゆくえ2019  FACE受賞作家展」(600円:2019/1/12-2/17)を見た。損保ジャパン日本興亜美術館では公募展「FACE」を実施していて、その受賞者の、受賞後の作品を紹介するのが「絵画のゆくえ」。2016年にも開催していおりました(そのときの紹介記事はこちらです)。今回は「FACE2016からFACE2018までの3年間の「グランプリ」「優秀賞」受賞作家たち11名の近作・新作約100点を展示し、受賞作家たちの受賞後の展開をご紹介します」とのこと。

一応、FACE展は2016年から見ていて、今回の展示でも、ほとんどの作品について、見た覚えはあった。展示はすべて撮影可でしたので、気になった作品を写真で紹介しましょう。

最初はFACE2016でグランプリを受賞した遠藤美香の作品。モノクロの木版画ですが、ともかく大きい。下の写真は《宙返り》というタイトルの作品ですが、そのサイズは縦182×横495cmです。和紙を何枚かを貼り合わせている。グランプリ作品の《水仙》も縦182×横91cmと大きかったけど、さらにそれを発展させた感じ。

Ph01

次が唐仁原希(とうじんばら のぞみ)の作品。 大きな目が印象的です。2016年の優秀賞を受賞した作品はベラスケス風の宮廷肖像画のような設定に美少女の顔をしたケンタウロスにまたがった王子を描いた《それでも僕は。》という作品でした。今回の展示で気になったのは下の《ママの声が聞こえる》。225×543cmの巨大な作品です。顔がたくさんなっている木です。

Ph02

アップにするとこんな感じ。

Ph03

松田麗香の作品は抽象画だけど、顔料で雲肌麻紙に描いたもので、材料的には日本画だけど、テーマはあまり日本画的ではない。それに単純なストライプではなく、小さな円を無数に描いて縞模様を表現している。不思議な絵です。

Ph10_2

下の作品は《そこにある それもまた84》。とても爽やかな感じ。


Ph05

青木恵美子の作品は、色彩が濃厚で惹きつけられる。下の作品はアクリル絵具で作った花びらをキャンバスに貼り付ける、という工程で制作されているそうだ。絵画というよりレリーフに近い。ちなみにタイトルは赤い方が《INFINITY Red》、青い方が《INFINITY Blue No8》。

Ph06

《INFINITY Red》をアップに撮影すると、こんな感じ。まあレリーフです。

Ph07


最後は仙石裕美の作品。2018年のグランプリ作品を描いた画家です(2018年のFACE展のレビューはこちら)。下の作品のタイトルは《西の水、東の水、水を運ぶ人々》。194×486cmと大きい。この方は、色使いが鮮やかで、独特の遠近感が楽しい。

Ph09

ちなみにカタログの解説でFACE展の審査をしている美術史家の本江邦夫さんの「いわゆる『公募展』について」という解説があって、少々興味深かった。そこでは、FACEを含めた公募展がどうして、面白いのか、ということが書かれていた。なるほど、という感じです。

あと、損保ジャパン日本興亜美術館は「2020年5月にビル敷地内に移転オープンする予定」とのこと。2019年9月30日から 2020年2月14日まで休館して、最後に「FACE展2020」を開催して、移転するそうです。


|

« ワタリウム美術館で「TADANOBU ASANO 3634」を見る | トップページ | 国立新美術館で「イケムラレイコ 土と星 Our Planet」を見る »

art」カテゴリの記事

FACE」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で「絵画のゆくえ2019  FACE受賞作家展」を見る:

« ワタリウム美術館で「TADANOBU ASANO 3634」を見る | トップページ | 国立新美術館で「イケムラレイコ 土と星 Our Planet」を見る »