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2019.05.10

東京都現代美術館で「MOTコレクション第1期 ただいま/はじめまして」を見る

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東京都現代美術館で「MOTコレクション第1期 ただいま/はじめまして」(500円:2019/3/29-6/16)を見た。常設展です。東京都現代美術館は3年ほど休館していたが、その間もコレクションを拡張し続けていたらしい。Webから引用すると「当館では、この3年弱に及ぶ休館中に、約400点の作品が新たに収蔵されました。そこで、リニューアル・オープンを記念した今年度のコレクション展では、新収蔵作品を中心に紹介します。」とのこと。そして「その第一弾では、主に2010年代に制作された作品群に焦点を当てながら、修復後の作品のお披露目なども加え、これまで「MOTコレクション」をご覧いただいた方も、今回初めてご覧になる方も、リニューアルした展示室で作品それぞれの魅力に触れていただければ幸いです。」と続けてます。というわけで、続きもあるそうです。

最初に登場するのは、アルナルド・ポモドーロの《太陽のジャイロスコープ》(写真下)。常設展示のフロアの1階吹き抜けに鎮座してます。元々は美術館の屋外、それも正面入口の脇に置いてあった作品です。直径4m、総重量5トンと巨大で重い。

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屋外展示の頃は、あまり近づくことができなかったので、あまり気がつかなかったのですが、なかなか精巧な構造物(写真下)です。屋内に展示されことで、よく見ることができるのは、ありがたいことです。解説によると「中世の天球儀から着想を得たという本作品は、太陽と地球、地球と月、朝と夕のような対比対象が、時の移ろいとともに位置関係を変化させていく様子を表現したと作家が語るとおり、かつてはブロンズ製の円盤が、それぞれ24時間かけてゆっくり回転する機構を備えていました。」とのこと。

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今回の展示で、気になったのは棚田康司、サレ・フセイン、高田安規子・政子、ソピアップ・ピッチ、文谷有佳里、宮島達夫といったところ。とりあえず、写真を撮ったので、説明しておきます。

まず彫刻家の棚田康司。下の写真は《雨の像》。「一木造り」という1つの材木から作品を彫り出す手法で作品を制作している。棚田の作品は少年のにょろんとした感じの作品が印象深いのですが、最近は大人の女性像も作成している。解説によるとこの作品は「初めて本格的に制作された成人女性像」 とのこと。2016年の作品です。

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下の写真はサウジアラビア出身のサレ・フセインの作品《アラブ党》。制作は2013年。インドネシアで活動している、とのこと。アラブ系インドネシア人というのはインドネシアでは少数派らしく、歴史的は差別された時期もあったらしい。その辺の歴史をリサーチして描かれた作品だそうだ。

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高田安規子・政子は卵性双生児のユニット。日常的にあるモノに手をかけて美術作品に仕上げる、というやり方で作品を制作している。下の写真のケースにはいったモノは《組札 ハート》というタイトルの作品の一部で、トランプに刺繍して、ペルシャ絨毯のように仕上げている。

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もう一つ、《修復》というシリーズでは「建物の塀や床などに放置されている小さな破損箇所に着目し、そこに自らの手で修復を加える作品」です。東京都現代美術館の石畳を、修復したのが下の写真です。

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下の写真はカンボジアのソピアップ・ピッチの作品。なんとなく、韓国のミニマルな抽象画に近い印象を持った。タイトルは《樹木園》。竹と藤をワイヤーで固定したものだそうです。

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文谷有佳里(ブンヤ・ユカリ)の作品はケント紙にインクで描かれている。とてもリズミカルでスピード感がある作品です。下の写真の作品のタイトルは《なにもない風景を眺める 2016.12.10》。

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最後は宮島達夫の作品。赤色LEDのカウンターを使った作品です。タイトルは《それは変化し続ける それはあらゆるものと関係を結ぶ それは永遠に続く》。1728個のLEDカウンターが1から9までを表示するのだけど、それぞれのカウンターはスピードが違う。この作品は20年近く常設として展示されてきたのですが、カウンターの明るさに個体差がでるようになったので、点検と修復したとのこと。

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