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2019.06.28

ちひろ美術館・東京で「ショーン・タンの世界展 どこでもないどこかへ」を見る

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ちひろ美術館・東京で「ショーン・タンの世界展 どこでもないどこかへ」(800円:2019/5/11-7/28)を見た。ショーン・タンは1974年オーストラリア生まれのイラストレーターで絵本作家、アニメーション作家。「彼が最初に絵と文を手がけた絵本『ロスト・シング』から最新作までの原画と習作のほか、スケッチ、映像作品、変な生き物をかたどった立体作品も含め約130点の作品を展示し、彼がつくる奇妙で懐かしい世界をたっぷり紹介します」とのこと。

ショーン・タンの代表作は「アライバル」だろう。移民の物語で、男が家族と離れ移住先を探して旅をし、移民し、移住先に家族を迎え入れるという流れなんだけど、言葉は一切ない。128ページあるけど、すべて絵だけで構成されている。

アライバルは5年かけて制作しているのだけど、その制作の過程も紹介していて、なかなか興味深い。例えば、絵コンテがあり、ショーン・タン自身がモデルになった写真も展示されている。解説によると「タンは物語をリアルに表現するため、おびただしい数のイメージ・スケッチや絵コンテを描き、自身がモデルとなって主人公を演じて写真を撮り、その写真からデッサンをおこすという気が遠くなるような作業を繰り返した」とのこと。ちなみに「原画はすべて鉛筆で描かれ、デジタル処理でセピア調に調整され、本全体が古い写真アルバムような体裁を取っている」。

興味深かったのは、絵本の原画以外に小さな油絵が展示されていて、いい味わいだったこと。縦横が変わることはあるけど、大きさは20×15cmに統一されている。絵は「タンが訪れた世界各国の都市の情景」とのこと。ありふれた風景のように見えるのだけど、あまりありふれてないというか、タンのフィルターを通してみた風景という感じです。

ちなみに、今回のカタログとなる「ショーン・タンの世界 どこでもないどこかへ」(2500円:求龍堂)は書店でも買えるのですが、展示会場で購入するとショーン・タンの描き降ろしのイラストが印刷されたカードがもらえました。ちょっといいですね。

さらにちなみに、京都に巡回するそうです。場所は美術館「えき」KYOTO、期間は2019/9/21-10/14です。

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