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2019.08.01

東京ステーションギャラリーで「メスキータ」を見る

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東京ステーションギャラリーで「メスキータ」(1100円:2019/6/29-8/18)を見た。オランダで活躍した画家で、版画家で、デザイナーで、教育者でもあった「サミュエル・イェスルン・デ・メスキータ」(1868-1944)の回顧展です。メスキータはユダヤ人であったため、ゲシュタポに1944年に逮捕されアウシュヴィッツで亡くなっている。この展覧会のキャッチコピーは「エッシャーが命懸けで守った男。」となっていて、その意味は教え子であったエッシャーなどの方々が、逮捕されたメスキータの作品を持ち出して、戦争中も守り抜き、戦後に展覧会を開いた、ということを示している、とのこと。作品を命がけで持ち出して守った方々がいなければ、日本でこうやって拝見することはできななかった、ということです。

こういうナチスがらみの悲劇を聞くと、作品は弾圧とか差別とか、負のイメージをまとっているかも、と思っていたのですが、そんなこともなく、斬新でユーモアに満ちている作品を次々と拝見することになる。逆にナチスによる悲劇がなければ、もっと作品が残っていただろうし、より長く生きて、より多くの作品が制作されたんだろうと思うわけです。

人物や動物を扱った作品が印象的でした。特に木版で、力強いタッチで立体的に見せる手法は斬新でした。

展覧会は、これから日本国内を巡回する予定とのこと。巡回先は以下の4館。
佐倉市立美術館(2020/1/25-3/22)
西宮市大谷記念美術館(2020/4/4-6/14)
宇都宮美術館(2020/7/5-8/30)
いわき市美術館(2020/9/12-10/25)

ちなみに図録はA4変形の大判で、かがり綴じになっていて、180度、きれいに開くものです。お値段は税込3080円です。

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