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2019.12.01

東京都庭園美術館で「アジアのイメージ―日本美術の『東洋憧憬』」を見る

東京都庭園美術館で「アジアのイメージ―日本美術の『東洋憧憬』」(1000円:2019/10/12-2020/1/13)を見た。「およそ1910~60年頃にかけてのことですが、日本の知識人、美術愛好家、美術作家たちがアジアの古典美術に憧れた時期がありました」とのこと。1910年は明治末期(明治43年)で1960年は昭和の真ん中(昭和35年)あたり。この企画展では、そういったアジアへの回帰現象とその成果を、本館の旧朝香宮邸で見せてくれる。そして、「アジアへの憧れは、1960年頃に表舞台からフェードアウトしますが、その後どのように深化されているのでしょうか。新館ギャラリーでは、3人の現代作家に表現していただきました」として新館で画家の岡村桂三郎、漆芸家の田中信行 、ファッションデザイナーの山縣良和 の作品を展示している。

この企画展で面白かったのは、1910~1960年にかけてアジアの古典美術ブームが日本で起きたことを絵画と工芸の両面で解説していることです。まあ、いろいろと知らなかったことがあって発見はありました。ざっと列記すると以下のようになる。

・「アジアの古美術への憧れ」の背景は日本の財界人の茶の湯ブーム
・チャイナドレスは和製英語
・岸田劉生の静物画に描かれている陶磁器はバーナード・リーチによるもの

あたりかな。

ちなみに、新館に展示された3人の作家の作品は撮影OKでしたので、以下に掲載しておきます。

デザイナーの山縣良和によるインスタレーション《Tug of War 狸の綱引き》。どうやら日本とアジア、あるいは欧米とアジアの関係を表した作品らしい。
Ph03_20191125224901

岡村桂三郎の《百眼の白澤》。白澤は中国明代の百科事典「三才図会」にもある霊獣です。

Ph02_20191125224901

田中信行の漆芸作品。タイトルは分かりませんでした。

Ph01_20191125224901

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