カテゴリー「水戸芸術館」の記事

2015.03.02

水戸芸術館で「山口晃展 前に下がる 下を仰ぐ」を見る

Ph0

 久しぶりに水戸の水戸芸術館へ。お目当ては「山口晃展 前に下がる 下を仰ぐ」(5/17まで、800円)。初日の2月21日に行ってみました。上野から特急ひたちに乗って、ざっと1時間程度で水戸駅に到着。そして水戸駅から20分ほど歩いて水戸芸に着いた。

 初日に行ってみようと思ったのは、その前日にTwitter経由で以下の画像が流れていたからだ。プレス向け内覧会の「撮影に関する注意事項」という文書で、制作中のため撮影不可、なんてことが書かれていて、微妙な緊迫感があった。山口晃氏の個展で、会期が始まっても、制作中なんてことは過去にあったので、今回はどうだろうと思って、天気も良かったし、つい初日に行ってしまった。

Ev1

 でも、特に混乱してはいなように見えた。一番上の写真は看板(高解像度版はこちら)だけど、ちゃんとあったし、写真下のように、よく分からない垂れ幕も飾ってあるし…(高解像度版はこちら)。

Mito1

 でまあ、展示スペースに入ると、いろいろとまあ仕掛けがあって、面白うございました。水戸芸術館の展示スペースは奥行きがあるというか、大きさの違う複数の部屋が一直線につながっていて、その横に長い廊下があるんだけど、それをうまく使って、仕掛けておりました。

 水戸芸では2001年に川俣正の「デイリーニュース」という展示があって、そのときは新聞紙の束を積んで、展示空間にちょっとしたアップダウンのある通路が作られていたけど、ちょっとそれを思い出した。

 下の画像は、展示室に入るときに渡される案内図。ここにあるように(実際には体験しないとぴんとこないのだけど)、第1室に入っても作品には近づけないようになっている。近づこうにも、導線用のテープが張られていて、次の部屋に行くしかなく、ともかく第5室まで進んでいって、戻ってきたときにやっと第1室の作品のそばに寄れるようになっている。

Ev2

 第1室から第3室を拡大したのが下の図。第1室にあるゲートのようなものを通らないと、第1室の左側になる作品には近づけないし、その後、またゲートを抜けないと、第1室の右側の作品にも近づけない。ちなみに、このゲートは一方向にしか開かないようになっている。

Ev2_1

 第6室には「無残ノ介/続無残ノ介」という連作が展示されます。キャンバスにカラーで描かれた絵もあれば紙に素描ってものまで、52点というか52コマの漫画という感じです。これが50mあるという廊下に並んでいるわけです。

 まあ、どれも凝っていて、面白かった。図録は4月19日発売とのこと。予約しました。一般の書店でも販売するそうなので、行けない方々は購入するといいでしょう。出版社は青幻舎だそうです。

 ちなみに、交通費は往復で7000円ちょっとかかった。あまりサーベイせずに行ったのが良くないのだけど、安くする方法はいくつかあるようだ。まず高速バス。東京駅ー水戸駅間を2時間ちょっとで2080円(茨城交通のサイト)、往復割引もあるらしい。それからえきネットの「トクだ値」だと30%割引がある。次回はこの辺を駆使して、少しはお得に行きたいモノだ。

●追記
 図録が届きました。タイトルは「山口晃  前に下がる 下を仰ぐ」。お値段は2200円+税。サイズはA4より一回り大きい感じ。カバーは展覧会のタイトルを冠した「前に下がる 下を仰ぐ」でした。この絵で、絵を描いている人は横山大観を思い出すんだけど、違いますかね。水戸だし、とか思うんだけど。今更ながら、左足に草履、右足に靴を履いているのに気がついたけど、ちょっとやりすぎかも。

 1

 ちなみに、予約の特典でしょうか、サイン入りでした。わーい。

2


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.05.11

水戸芸で「宮島達男|Art in You」を見る

Art_in_you
GWの最終日に、天気が良かったので水戸の水戸芸術館まで「宮島達男|Art in You」(5/11まで、800円)を見にいった。宮島達男と言えば、LEDを使ったカウンターを作品が目に浮かぶ。六本木ヒルズの巨大なカウンターとか床の上に大量に置かれた白色LEDのカウンターがカウントダウンする「地の天」(千葉市立美術館所蔵)とか、ですね。ともかくデジタルカウンターをいろんなバリエーションで見せてきたわけだけど、今回は人のからだにペイントしたり、巨大な塔にはめ込んで見せている。ちなみに「Art in You」とは「アート作品は、何かと出会い、何かに気づき、何かに感動するための装置に過ぎず、アート的体験や感動は、人間ひとりひとりの想像力の中にある」ということらしい。

Pipe_organ_mitogei

水戸芸に着いたら、巨大なバッタとパイプオルガンの演奏で迎えられた。パイプオルガンは久しぶりに聞きました。建物がそのまま楽器になったようで、なかなか。バッタは椿昇+室井尚の「インセクト・ワールド 飛蝗」という作品というかプロジェクトで、2001年の横浜トリエンナーレに登場したもの。ともかく大きい。家族連れのみなさんが、この巨大バッタと遊んでました。取りあえずDNAタワーとあわせてパチリ。

Hikoudna

| | コメント (2)

2007.05.06

水戸で鰻をいただき、「夏への扉」を見る

Natsu_heno_tobira
水戸芸術館に「夏への扉 マイクロポップの時代」(5/6まで、800円)を見に行く。なんとか最終日前の5月4日にたどり着けた。前回と同じく会社の同僚A氏の車で、渋滞にまみれながら水戸へ。当然、鰻を食べるのがもう一つの目的。

水戸に着いて、まずは鰻。「ぬりや泉町大通り」へ。今回は特上うな弁4800円をいただく。やはりここの鰻はうまいし、ボリュームがある。

Tokujyou_unagi

ちなみに、鰻の下にご飯がありさらに鰻があってご飯がくる2段重ね。そして、大きく新鮮な肝吸い。

Kimo_sui

食欲を満たしたところで「夏への扉」。美術評論家の松井みどりによるキュレーションという点で十分に画期的なグループ展。この展示を見て、「マイクロポップ」という概念に納得がいった気がする。「「マイクロポップ」とは、歴史が相対化され、様々な価値のよりどころである精神的言説が権威を失っていく時代に、自らの経験のなかで拾い上げた知識の断片を組み合わせながら、新たな美意識や行動の規範をつくりだしていく、「小さな前衛」的姿勢です」とのこと。やり尽くされてしまったところで、自己の表現を確立しないといけない現代美術家という存在が、拠り所とするのは「自らの経験のなかで拾い上げた知識の断片を組み合わせ」しかないかもしれない。

今回の展示で見た作品は、確かに新しい表現だし、それが自分の好みに合うかどうかは置いておいて、この中からなんか来るんだろうなという、漠然とした予感はある。ただマイクロポップなんだろうけど、有馬かおる、青木陵子、タカノ綾、國方真秀未の作品については、よく分からない。自分の好みではないという以前に、この作家達と共有できる「知識の断片」がないのだなあと思って少々しんみりしてしまった。一方で、奈良美智、杉戸洋、野口里佳の作品は共有できるものがあったし、田中功起、泉太郎のビデオ作品は相当に面白かった。特に泉太郎という人の作品は初めて見たもので、ちょっと名前は覚えておこうって気になりました。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2006.12.18

佐藤卓展「日常のデザイン」を見る

Omiyage
水戸芸術館で佐藤卓展「日常のデザイン」(2007/1/14まで、800円)を見る。佐藤卓はグラフィクデザイナー。最近だとロッテのキシリトールガムとか、明治乳業のおいしい牛乳のデザインを手掛けている。その佐藤卓のほぼ全デザインワークといくつかのオリジナル・インスタレーションを展示したもの。展示点数が多いし、それぞれ、解説が書かれているので、見るのに時間がかかる。ただし、また来るというのも大変なのでそこそこ真剣に見て読む。「佐藤卓デザイン事務所の仕事」というテーマの展示は全部で74個。それぞれガラスケースに入っている製品とかロゴとかの横にA4ぐらいの説明書きがあって、つい読んでしまう。なかなか厳しい意見もあったりして面白い。

製品も面白いけど、「デザインの解剖」というプロジェクトの展示もなかなか。「写ルンです」とか「リカちゃん人形」とかを部品レベルまで文字通り解剖したもので、真っ白い部屋の中に巨大リカちゃんとか巨大写ルンですがガラスケースに入っていて、なかなかアートしてます。既に書籍として販売されているけど、リアルに分解したものを順に解説していて、本とはまた印象がちょっと違う。これもつい全部、読んでしまった。このほか床屋の赤白青のサインを使った「バーバーサインプロジェクト」もいい感じ。赤白青のサインをいろんなところに置いて写真やビデオに撮る、というもの。この辺はデザインというよりインスタレーションである。

この展示に併せて、茨城県の名産である納豆とほしいもを使っておみやげをプロデュースしようという「おみやげプロジェクト」もやっている。その過程も展示していてなかなか興味深い。ちなみに、出来上がったおみやげは上の写真。チョコ★(ほし)いも(10個で1000円)とチョコ納豆(500円)。チョコ納豆はもともとあった製品を改良して、シナモン、クローブ、ジンジャー、プレーンなど味付けを変えたり、ちょっとチョコの味を抑え気味にしている。ちなみにチョコにくるまれているのはドライ納豆だから安心してほしい。食べてみると、チョコ納豆は微妙な感じ。まあ納豆好きならいいかも。チョコ★いもはホワイトチョコに砕いた干しいもを入れて、クランチぽくしたもの。まあまあかな。この辺の話題も含めてほぼ日に「「日常のデザイン」佐藤卓展 第2会場」として連載されているので、行くつもりの方も行けそうにないけど興味はある方は読んでおきましょう(rieさん情報ありがとう!)。

見終わったら、5時でした。もう日が暮れてました。というわけで、ライトアップされた塔を撮影して帰宅。
Dna_tower

| | コメント (10) | トラックバック (3)

2006.05.08

「人間の未来へ — ダークサイドからの逃走」を見る

Darkside水戸芸術館で「人間の未来へ — ダークサイドからの逃走」(5/7まで、800円)を見る。最終日になんとか滑り込んだ。核実験の現場写真、戦場や災害地を撮った報道写真と、抽象度の高い現代美術が交互に並ぶ感じ。この並び方もいい。テーマは「混沌とした時代にあって、ダークサイドに陥りがちな人間が、どこまで他者への理解や人間の尊厳に対しての自覚を呼び覚ますことができるか」とのこと。

Road_to_mito水戸に行くのはかなり久しぶり。天気は悪いし、まあ撮影はそんなにしなかった。でもまあ、車窓から見えるのは田植え前の水田。日本の初夏の風景って感じ。

Mito_geijyutukan水戸芸術館はもうそんなには混んでいなかった。雨のせいもあって、閑散としてます。展示を見たあとは、カタログ(1800円)を購入。ここのミュージアムショップは結構、充実していて、都内の書店では見逃していた「prints21」の夏号も買ってしまった。特集はしりあがり寿。
 
 
 
 
 
 
 
 
Lv_in_mito水戸芸術館を出て、水戸駅まで歩いて戻る。水戸は再開発が進んでいるようで、水戸芸術館の向かいにあった京成百貨店が、新ビルに移転していた。1階にはルイ・ヴィトンが入っていたりする。

| | コメント (2) | トラックバック (0)