カテゴリー「名古屋」の記事

2016.04.17

リニューアルされた豊田市美術館で「山口啓介|カナリア」を見る

豊田市美術館で「山口啓介|カナリア」(2015/12/19-2016/4/3:800円)を見た。2016年3月13日に開催された「名古屋ウィメンズマラソン2016」に家族が出走するので、応援のため名古屋に一緒に行きました。開催の前日、3月12日に名古屋に到着して、受付を済ましたあと、昼飯を食べて、豊田市へ。毎度、名古屋に来ると購入している名古屋市営地下鉄と市バスの土日専用一日乗車券、ドニチエコきっぷ600円也を持って移動しました。

マラソン受付の最寄り駅はナゴヤドーム前矢田で、そこから名古屋市営名城線に乗って、八事駅で鶴舞線に乗り換え豊田市に向かいます。豊田市駅は名鉄豊田線なので、鶴舞線から豊田線に乗り入れているわけです。そんなに本数は多くありませんので、注意しましょう。

豊田市美術館は、谷口吉生による設計で、とても美しい美術館。その上、広々としてゆったりと作品を鑑賞できる。市立や区立の美術館では、日本で見る限り、最大規模じゃないかと思います。コレクションについては「国内外の近代および現代美術を展望する」ことを主眼としてます。

外観は下のようになります。まあ、どの方角から近づくかでかなり違って見えます。七州城の遺構を見ながら入って、1階の入口に向かう場合は、下の写真のようになります。円形の噴水があって、その先に1階の入口があります(高解像度版はこちら)。

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上の写真の左側へ上がっていくと人口の池があり、池越しに建物を見ることもできる(高解像度版はこちら)。

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豊田市美術館に来たのは4回目。最近だと2012年2013年に来ている。どちらも、この時期です。2014年と2015年も名古屋に来ていたのだが、2014年はあまり気になる展示がなかったし、2015年はリニューアルの関係で豊田市美術館が閉館していて、来ておりませんでした。というわけで3年ぶりです。

リニューアルでどう変わったのか、ざっと見た感じでは分かりませんが、エレベータの増設や車いす用のスロープの新設などのバリアフリー化がメインのようです。授乳室も新設したらしいので、赤ちゃんのいる方々も安心ですね。でも保育室はない模様。

さて、展示の方ですが、まず開館20周年記念コレクション展「時と意識-日付絵画とコレクション」を拝見。日付絵画とあるのは河原温の代表作の一つ《Todyシリーズ》のことで、「当日のうちにその日の日付を描く」というもの。豊田市美術館には1カ月分あるとのことで、そのきわめてスタティックな日付絵画と、そのほかのコレクションを隣り合わせにして見せる、という企画です。高松次郎の《赤ん坊の影 No.122》、藤田嗣治の《自画像》、ジャコメッティの《ディエゴの胸像》なんかが展示されていた。この展示のリストがなかったことは、とても残念です。さらに写真撮影不可というのも意外でした。以前はコレクション展についても撮影可だったのですが、ここでは許可されませんでした。豊田市美術館のサイトには「◎写真撮影 建造物や常設展示に限り撮影できます。ただし、館内ではフラッシュや三脚の使用はご遠慮ください。」とある。2012年と2013年に訪問したときはコレクション展も撮影できましたが、どうやらリニューアルにあたって、この辺の解釈が変わったらしい。考え直していただきたいところです。

企画展の「山口啓介|カナリア」ですが、想像以上のものでした。この展覧会のために描かれた大きな新作が8点並び、そのあとに、過去から現在までの代表作が並ぶ、という構成です。企画展示に入る前というか、無料のゾーンには「植物の宇宙-空間」というタイトルの作品が壁を覆うように、配置されてます。この作品はドライフラワーを樹脂とともにカセットケースに封入した「カセットプラント」を大量に作成して、壁面に並べた作品です。近くに寄って見ると下のようになります(高解像度版はこちら)。

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上のようなカセットプラントを並べると、下のような展示になります(高解像度版は上がこちら下がこちら)。


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ちなみに上が常設スペースにあって、下の写真は展示スペースにあったもの。この大量にあるカセットプラントは「豊田市美術館の休館中に、1年以上にわたり実施したワークショップの成果」とのことで、「50カ所におよぶ会場で延べ3000人以上の参加者が作った40000個」のカセットプラントを使っているそうです。なかなか壮観。

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2015.04.10

名古屋市博物館で「エピソードでたどる 書の散歩道」を見る

 3月上旬の休日は例年、名古屋に行っている。相方が名古屋ウイメンズ・マラソンを走り、その間、応援しながら名古屋の美術館を見てまわるのが、私の楽しみなのだ。マラソンのコースと相方がどの当たりを走っているかを確認しながら、どこで応援するか、そして、どの美術館なり博物館を見るかを考えるのである。当然、面白そうな展示を見たいし、まだ訪れたことのないところも、どんなものか確認しておきたい。

 よく行っていた豊田市美術館はバリアフリー化などの改修工事中で休館。土曜は名古屋ボストン美術館と名古屋市立美術館を見ていたので、日曜は愛知県立美術館で「ロイヤル・アカデミー展」をまず拝見。これがつまらなかった。やはり19世紀の美術はパリなんだろうねえ、と思いました。唯一、いい絵だな〜と思ったのはターナーの作品でしたけど…。でも常設展示の現代美術がよかったので、多少気分を盛り返して、次へ。名古屋市立博物館に行ってみた(写真下:高解像度版はこちら)。

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 場所は名古屋市営地下鉄桜通線の桜山駅から5分ほど歩いたところ。妙に角張った、というか丸いところがない、直方体な感じの建物です。ここで「エピソードでたどる 書の散歩道」(2015/2/28-4/5:300円)を拝見した。書といっても書道じゃない。古文書や手紙などのことで、著名人の残した書をエピソードを含めて解説したものでした。記憶に強く残ったのは以下の2点。

 まず北斎が名古屋で大だるまを描く会を開いたときの刷り物と北斎の借金証文。大だるまの話は杉浦日向子の百日紅の冒頭に出てきたエピソードだけど借金証文は初めて見た。北斎が、名古屋の版元から借金するために絵入りの借用書を書いたとは! という感じ。

 2つ目は禅僧の栄西の書というか手紙。栄西は鎌倉時代初期の名僧ですが、平家に焼き討ちされた東大寺を再建する勧進の責任者に任命されて、苦労されたらしい。その栄西がいろいろと嘆いているんだけど、その中で「大仏殿廻廊内殺人」事件が起きて憤っている、といったことが書かれている。鎌倉時代に起きた「大仏殿廻廊内殺人」事件ってのが気になります。

 このほか、松尾芭蕉の書が意外と繊細でバランスがいい字だったとか、桃山時代の女性で幸蔵主という、北政所の秘書役をやったり、江戸城の奥を束ねる仕事についたという方の書も、その履歴と関連して面白かった。どれもちょっとした小説になりそうです。

 ついでに、常設展示を拝見し、名古屋市の歴史をお勉強しました。縄文時代はかなり海だったのね、とか分かってそこそこ面白かったです。この博物館、わりと意欲的な展示が多いので、また来てみようかと思いました。


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2013.04.06

名古屋の美術館をいろいろ見てまわる

豊田市美術館を見た翌日,相方が名古屋ウイメンズマラソンに出場している間に,名古屋市内の美術館を見て回る。名古屋市内にはかなり数の美術館がある。まずは,金山にある名古屋ボストン美術館へ。

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場所は,JR金山駅,名鉄金山駅,地下鉄名城線金山駅のすぐそば。金山駅南口に出て,右側に上の写真の建物があって,この中に入っている(高解像度版の画像はこちら)。建物自体は金山南ビルという地味な名前でこの中に「ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋、名古屋都市センター、公共駐車場、金山南パークという4つの施設から構成される」とのこと。このビル手前の3階から5階が名古屋ボストン美術館になる。2階から専用のエスカレーターで3階に上がって,入場券を購入する。ちなみに土日エコ切符で入場料は200円引きである。

この美術館は名前の通り,米国のボストン美術館と提携して,ボストン美術館の収蔵品を展示する“姉妹館”で,1999年に設立された。当時は結構,話題になっていたけど,もう10年以上経つ。デビュー当時はそれなりにお金をかけて宣伝したけど,あまりぱっとしないまま地味に活動している感じである。天井が低いし,全体に古ぼけた感じがする。

今回は「ドラマチック大陸風−景画でたどるアメリカ」(5/6まで1200円)という,風景画展をやっていた。まあ,どうということはないけど,アンセル・アダムスとエドワード・ウェストンの風景写真とジョージア・オキーフの抽象的な作品が拝見できたのでちょっとうれしい。むしろ併設でやっていた「すくいとられたカタチ」(5/6 まで)という現代美術展の方が興味深かった。こちらはボストン美術館芸術大学と愛知県立芸術大学の教官による作品展で,テーマはフォルムということだけど,よくわかりません。日本側は倉地比沙支,白河ノリヨリ,大﨑のぶゆき。ボストンはFritz Buehner,Barbara Gallucci,Mary Ellen Strom。倉地比沙支の作品が印象的でした。まあ,作品より,ボストン美術館芸術大学ってのは知らなかったので,そっちの方が興味深かった。

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続いて,ヤマザキマザック美術館に移動(上の写真の高解像度版はこちら)。ヤマザキマザックという工作機会の製作会社の創業者のコレクションを展示している。かなり気合いの入った美術館。場所は地下鉄東山線の新栄駅の上。入場料は1000円ですが,土日エコ切符で100円引きです。5階と4階に展示室があって,まずは5階にエレベーターで上がる。5階は絵画中心で,4階はアール・ヌーヴォーのガラス作品,家具などの展示。5階には18世紀から20世紀までのフランス絵画がわりとゆったりと展示されている。まあ,いろいろ作品はあったけど一番気に入ったのはモディリアーニの「ポール・アレクサンドル博士の肖像」。ちなみに4階の展示もなかなかで,特にエミール・ガレの作品がかなり数多くあって,すごい。ここで,これだけの作品を拝見できるとは思いもよらず,かなりお得な感じです。

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ヤマザキマザック美術館から30分ほど歩いて堀美術館へ移動。上の写真が外観です(高解像度版はこちら)。こちらはダイテックという設備&土木用のCADソフトの開発会社の創業者のコレクションを管理している美術館。入場料は1000円だけど,例によって土日エコ切符で200円引きです。日本の近代・現代絵画を展示している。まあかなり小規模ですが,三岸節子の作品とか,梅原龍三郎,藤田嗣治の作品があるし,なんと長谷川利行の「ノア・ノア」を拝見できた。調べてみたら,2010年に2700万円で落札されたというリリースがあったので,どうやら,ここが購入したらしい。割と驚きますが,1000円の入場料ってのは高いですね。500円で100円割引とかいうのが妥当なとこでしょうねえ。

ちなみに,この界隈は江戸,明治,大正の歴史的な建造物いくつかあるらしく,名古屋城から徳川園までエリアを「文化のみち」と呼んでいるらしい。ちょうど,名古屋城と徳川園の中間にあたる地域だ。ぶらりと歩いて,気になったのでなかに入ってみたのが「文化のみち橦木館」。(下の写真,高解像度版はこちら)入場料は200円。大正末期から昭和初期にできたものだそうで,入り口が2階建ての洋館でその後ろに和館がつながっている建物。和館の裏に土蔵があるし,庭には茶室もある。200円ならいいか,という感じ。あまり時間がなくて,そんなにじっくりは拝見できなかったけど,この界隈は再訪してみたいところですな。

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2013.03.26

豊田市美術館で「黒田辰秋・田中信行|漆という力」を見る

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愛知県美術館で応挙展を見たあとで、豊田市美術館へ移動。「黒田辰秋・田中信行|漆という力」(4/7まで、500円)を拝見する。名古屋の栄からは、名城線に乗って上前津へ、そこで鶴舞線に乗り換えて、豊田市駅へ移動。まあ、いろいろあるけど、鶴舞線は名鉄豊田線に乗り入れているので、鶴舞戦の豊田市行きに乗っていく。本数が少ないけど、まあ行き方としてはそんなもんだろう。だいたい1時間で豊田市駅に到着するので、そこから歩いていくのがいつものパターンだけど、今回は急いでいたのでタクシーで移動した。

今回は漆の展覧会だ。美術家というよりは木工の工芸作家という感じの黒田辰秋の作品群が先に並び、美術家として漆を自在に扱っている田中信行の作品が、そのあとに来る。黒田の作品は、家具だったり、漆器だったりするので、基本的にその造形は決まったもので、椅子なら椅子、箪笥なら箪笥の形をしている。用の美という感じだ。これが田中の作品になると自由な局面をもった、不思議な形をした作品になる。漆の軽さと丈夫さを利用した、とても抽象的な作品だ。下のような作品になる。

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黒田の作品は撮影不可だったので、ここには掲載できないけど、工芸的な漆作品から、田中の有機的な局面をもった、抽象作品へ変わっていく展示はなかなかスリリングだ。


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続いて、コレクションから「さわらないでください!?」(4/7まで)をテーマにした、展示を拝見。「今回は所蔵作品から、とくに触覚を想起させる作品を展示します」とのこと。確かに、触りたくなる作品がたくさんある。特に触ってみたかったのが、上の写真。脱色した菊の花をベースにした福永恵美の「greenhide」。パリパリとごなごなになりそうな感じで、絶対さわれないけどね。


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2013.03.20

愛知県美術館で「円山応挙展」を見る

名古屋の愛知県美術館で「円山応挙展」(4/14まで、1300円)を見る。どうして名古屋で応挙なのか、よく分かりませんが、開館20周年記念とのこと。このところ応挙よりも、弟子の長沢蘆雪とか、「応挙がなんぼなもんじゃい」と言ったとか言わないとかの曾我蕭白、同じく京都で活躍した伊藤若冲の方が話題になることが多いのだけど、やっぱり応挙はなかなかなものなので、諸々まとめて拝見できるのはありがたい。

ちなみに、愛知県美術館は、名古屋市の中心、栄のあたりにあるのだけど、県立美術館としては珍しく、愛知芸術文化センターというビルの10階にある。名古屋駅からだと、地下鉄の東山線に乗って栄駅で降りて、オアシス21という巨大な複合施設を抜けて行く。オアシス21っていうのは、地下がバスターミナルで、かなり目立つ建築物。そこに商業施設と公園が組み合わされている。愛知県美術館のあたりから俯瞰すると下ような感じ(フル解像度はこちら)。

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上の写真だと右上にあるのが名古屋テレビ塔で、栄の駅は左上のあたりにある。この写真の左側を抜けて来ると、愛知県美術館の入っているビルの2階にたどり着く。そこからエレベーターで上がっていく。まあ、10階は下のような感じだ。

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さてと、応挙展ですが、いくつか見所はあるんでしょうが、まずは、応挙の似顔絵というか、弟子の山跡鶴嶺が描いた、応挙が裃つけて座っているところから始まる。青々としたヒゲのそった跡がいいなあ。なんかこう、美化しないというか、写生って感じです。今の俳優なら、西田敏行とか、温水洋一とかあたりが演ずるんでしょうな。その次に巨大な「大石良雄図」。ほぼ等身大の人物画です。なんか妙なリアリティがあります。図録に掲載されている馬淵美帆さんの解説を読んで納得したのですが、この妙なリアリティは、応挙による人物の3次元的な把握とその2次元への描写にあるようです。

いくつか、これは!って作品がありまして「驟雨江村図」の雨を降らしている雲を描いた空間表現の面白さ、「龍門鯉魚図」の瀧を登る鯉の、瀧の水流の向こう側にいる鯉を描いた表現など、いずれも3次元的な空間把握とそれを2次元でどう表現するかというあたりに、表現の新しさがあるように見えました。

あと、この展覧会の最大の見せ場が、兵庫県大乗寺の客殿二間の障壁画の展示。襖24面分をガラスケースなしで再現してます。パナソニック提供のLEDによる自然光シミュレーションで、昼間から日没までの変化が堪能できる、とのこと。まあ、どこまで実現できているかは、現物を拝見したことがないので、なんとも言えませんが、少なくとも、暗くなったところで、金箔が貼られている襖が、なんとなく銀箔ぽく見えて、それが美しい、と思えました。まあガラスケースなしで拝見できたのは、かなり嬉しいね。

あと、名古屋で土日を過ごす場合、ドニチエコきっぷというのが便利です。600円で名古屋市営の地下鉄とバスが乗り放題だし、美術館は割引料金になる。愛知県美術館では企画展が100円引きでした。名古屋市営地下鉄は初乗りが200円なので、3回のれば元は取れる。特典も結構あるので、なかなかお買い得です。

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2012.04.01

名古屋で飲んだもの、食べたもの、便利だったもの

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名古屋で初めて、一泊したのだけど、当然、夜はイッパイ飲みに街に出てみた。一応、諸々チェックして入ったのが、宿から徒歩10分程度のドイツビールの店Pilsen(ピルゼン)

店構えは現代的なコンクリート打ちっぱなし系で、店の中はがらりと変わって、木のぬくもりを感じさせる、クラッシクな作り。そこそこ混んでいるけど、あまりうるさくないゆったりとした作りです。ビールは一口、クリーミーな泡と香りがよくって、今までにない飲み口です。

つまみも良くって、「ポテトチャンプ」という、この店のオリジナルはマッシュドポテトを型に入れてオーブンで焼きあげたものだけど、旨い。パテとか、ソーセージももちろんおいしい。というわけで、近所にあったら常連になりそうな感じです。

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うなぎが好きなので、名古屋というとひつまぶし、なんだろうけど、その前に順序として鰻丼を食べておきたい。名古屋のうなぎはかりかりに焼いて食べる。うな春という店に入って食べたんだけど、たしかにカリカリです。これもありな感じですが、このカリカリはひつまぶしにしたときに生きるんでしょうね。次回はひつまぶしをいただきましょう。

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名古屋市内を縦横無尽に走るマラソン大会なので、応援する方は、地下鉄で移動する。でも名古屋の市営地下鉄は初乗りが200円と結構高いのだ。応援で何回も乗り降りすると、そして、さらに美術館も見てまわるとなると、結構な額になる。そういうときに、助かるのが土日用の1日券「ドニチエコきっぷ」。お値段600円で市バスと地下鉄が1日乗り放題となるし、美術館の入場料が100円引きとか細々と割引特典があるのでかなりお得である。

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名古屋で美術館巡り——名古屋市美術館でベン・シャーン展を見る

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翌日、3月11日、名古屋ウィメンズマラソンの当日、相方を見送って、コースを確認しながら美術館を巡ることにした。といっても見たいのは名古屋市美術館。この美術館は、白川公園という比較的大きな公園の中にある。たまたま、忙しくて見逃した「ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト――写真、絵画、グラフィック・アート」をやっていて、まずはそちらを拝見。ベン・シャーンは日本だと山藤章二さんあたりに影響を与えたイラストレーターだと思っていたんだけど、その前に写真家であり、デザイナーでもあった、っていう展覧会。見応えがあったし、なんかこう、イラストが書きたくなってしまうような、書けないけど、そういう突き動かすものがある作品群を拝見できる。

ちなみに、名古屋のあとは、岡山県立美術館(4月8日-5月20日)、福島県立美術館(6月3日-7月16日)と巡回する予定。

名古屋市美術館は常設も充実していて、エコール・ド・パリ関連、メキシコ近代、現代美術がテーマとなっている。エコール・ド・パリ関連ならモディリアーニの初期の作品で「おさげ髪の少女」、メキシコ近代ならフリーダ・カーロの「死の仮面を被った少女」が印象的。またチャンスがあったら見に行きたいね。

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2012.03.25

名古屋で美術館巡り——豊田市美術館へ

メナード美術館の次は、豊田市美術館。だいたい1時間半ぐらいかけて移動。感覚的には東京駅についてから横浜美術館に行って、そして千葉市美術館に行くような距離感というか移動時間です。まあ、移動には時間がかかるが、なかなか名古屋には行けないので、チャンスは生かさないとね。

ちなみに豊田市美術館は1998年に企画展「なぜ、これがアートなの?」を見に行ってからご無沙汰している。ざっと14年ぶりか。そのときと同じように、名鉄の豊田駅から歩いて、豊田市美術館に向かう。所要時間は15分程度。豊田市美術館は丘の上にあるので、最後は長めの坂を登ることになる。建物は3階建てだけど、下の写真のように2階の正面に水が張ってあって、見る場所によっては2階建てに見える(高解像度版はこちら)。設計は谷口吉生氏。

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この美術館の特徴は「国内外の近代および現代美術を展望するに相応しい総合美術館を目指し」ているところ。現代美術のコレクションはなかなかなもので市立美術館としてはトップクラスじゃないかしら。まあ、さすがトヨタのお膝元って感じですな。

そして、もう一つの特徴が、常設展は撮影可、というところ。日本の美術館はなんでも撮影不可、というところが多いが、ここではフラッシュをたかなければ、撮影OKなのだ。

3月10日にいったときは、常設展として「みえるもの/みえないもの」(3/25まで、300円)として写真を中心にした作品を展示していた。中西信洋の「Layer Drawings」が印象的。35mmのポジフィルムをマウントケースにいれて、重ねたものなんだけど、モノの変化を撮影して、それを積み重ねることで、写真なんだけど写真ではないオブジェクトになっている。

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このほか、杉本博司の海景シリーズはあるは、ソフィ・カルのインスタレーションはあるはで、盛りだくさんな感じ。


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企画展は「山本糾 光・水・電気」(4/8まで、1000円)。大判の写真作品で、ほとんどがモノクロ。水をテーマにした作品でこちらも見応えがある。ちなみに豊田市美術館では、3階の展示室を移動するとき、廊下から豊田市を見渡せる廊下があって、いい眺めです(高解像度版はこちら)。

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それから、1階から3階まで吹き抜けるようにある、ジェニー・ホルツァーの電光掲示のインスタレーション「豊田市美術館のためのインスタレーション」と壁一面に書かれたジョセフ・コスースの「分類学(応用) No.3」もなかなか(高解像度版はこちら)。


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2012.03.22

名古屋で美術館巡り——まずはメナード美術館

相方が名古屋ウィメンズ・マラソンに参加するので、応援もかねて名古屋へ行ってきた。まあ、ついでにというか、私からすると、こちらも重要なんだけど、美術館をいくつか巡ってきた。

まずは3月10日の朝、みぞれまじりの東京から名古屋へ移動。新幹線のなかで朝飯をいただく。新幹線での朝飯は、カツサンドにしている。カツサンドもいろいろあって、今回は初めてみたCoCo壱番のロースカツカレーサンドにしてみた。カレー味のカツサンドね。

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名古屋について、地下鉄で宿となる東横イン名古屋栄の最寄り駅の新栄へ移動。東横インに荷物を預けて、マラソンの受付のためナゴヤドームへ。名古屋ウィメンズ・マラソンではナゴヤドームが起点と終点をかねている。かなり広いところだし、屋根があるので、こういう使い方に向いているな。ところで、ナゴヤドームの最寄り駅は地下鉄の名城線の「ナゴヤドーム前矢田(ナゴヤドームまえやだ)」ってところなんですが、このネーミングはどうなんでしょう。かなり変わってますな。

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さて、本題。手続きを済ませた相方とナゴヤドームから、メナード美術館へ移動。メナード美術館はメナード化粧品の創業者のコレクションを展示する美術館。小牧にある。名鉄小牧線の小牧駅から徒歩15分。ちなみに小牧は名古屋コーチン発祥の地とのこと。駅前にコーチンの像があります。

Komaki

メナード美術館に行こうと思ったのは、たまたまNHKで北斎の娘、応為の作品「夜桜美人図」がメナード美術館で展示されていることを知ったからだ。まあ、応為の作品って、原宿の浮世絵太田記念美術館にある「吉原夜景図」ぐらいしか見た事がないので、かなり気になる。応為の夜景は美しく、小さな光が闇の中を照した瞬間を柔らかくとらえている。ともかく独特の雰囲気がある。というわけで、メナード美術館である。

Menado

メナード美術館は上のような建物。平べったいが、実は奥行きがある。正面からじゃ分からないけど、中庭もある。今回は所蔵企画展「ひかり 絵画にみる光の表現」(4/1まで、800円)を開催中。テーマとして光を扱った作品をまとめたものだけど、バラエティに富んでいて、なかなか面白かった。岸田劉生の「道と電信柱」が印象的。あと、おそらく常設の展示と思われるマリノ・マリーニの大きな「馬と騎手」の木彫と船越桂の「長い休止符」という作品も印象深い。こういう美術館が近所にあるといいねえ、とまあ思いましたよ。

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