カテゴリー「写真」の記事

2017.08.15

植田正治写真美術館で植田正治作品と巨大なカメラ・オブスキュラを見る

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米子駅について、タクシーで植田正治写真美術館(上の写真は裏側:高解像度版はこちら)へ。写真家、植田正治さんの作品を収めた美術館。米子駅からタクシーで20分程度、時間がかからないのは道が空いているからで、往復で7000円程度はかかった。バスもあるのですが、ちょうど行った日は運休期間で、まったく使えなかった。おそらくは梅雨の時期で、本来ならあまり訪問者もいない時期なんでしょう。

ただし、走っていたとしてもバスの本数は少ない。これだけの世界的な観光資源なのに、もったいない。ともかくレンタカーを使って自力で行くというのでなければ、バスの運行状況について確実に把握しておいたほうがいいでしょう。

場所は大山のふもと。植田さんの写真を堪能するとともに、大山の写真も撮影できる。そのために建物を配置した、という感じ。設計は高松 伸。建物から望む大山は美しく、遮るものはない。ちょうど訪問した日は晴れていたけど、雨の日や雪の日も、それぞれの良さを室内から拝見できそうです。

建物の1階は植田さんの伝記風に植田作品を見せる展示、2階と3階は企画展示となってます。そして2階には「映像展示室」なるものがあって、そこはカメラ・オブスキュラになっている。美術館の前に広がる大山を逆さに投写します。レンズは直径600mm。ちなみにこの記事の一番上の写真で建物の左端のブロック中央に黒い丸がありますが、それがレンズです。

2階からは大山を撮影することができます。大山撮影用の場所は3つあって、なんとなく横位置、縦位置、企画モノという感じ。それぞれ、水が張ってあって、大山が逆さに映るようになっている。

右端は横位置で撮影できるようになっていて、椅子が5つ並んでいる(写真下:高解像度版はこちら)。

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そこから撮影したのが下の写真(高解像度版はこちら)。

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中央の撮影場所には椅子が2つある(写真下:高解像度版はこちら)。

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そこから撮ると下のようになる(高解像度版はこちら)。

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左端が企画モノ。ガラスに黒い帽子のマークが貼ってある(写真下:高解像度版はこちら)。砂丘シリーズに何度か登場したアイコンですね。

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ちなみに美術館の外にでて、大山を撮影すると以下のようになります(高解像度版はこちら)。

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入場料は900円。まあ納得のお値段です。

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2016.07.17

三菱一号館美術館で「From Life―写真に生命を吹き込んだ女性 ジュリア・マーガレット・キャメロン展」を見る

三菱一号館美術館で「From Life―写真に生命を吹き込んだ女性 ジュリア・マーガレット・キャメロン展」(7/2-9/19:1600円)を見る。キャメロンは19世紀、写真の黎明期に活躍した女流写真家。今年は生誕200年とのこと。英国のヴィクトリア・アンド・アルバート博物館が所有しているキャメロンのオリジナル・プリントを中心に展示している。

19世紀前半はタルボットやダゲールが写真の開発にしのぎを削っていた。それが一段落してネガ・ポジ方式が多少は普及したころ、1863年末にキャメロンが写真撮影を開始した。そのとき、48歳。おそらくは子育ても一息ついて、亭主は英国植民地にあるプランテーションの経営で忙しく……、といったところで、娘夫妻からクリスマス・プレゼントにカメラをもらって、撮影を始める。英国上流階級じゃないとあり得ない話です。

撮影を始める、といっても、その頃は今のように簡単なものではない。写真家が自分でフィルムに相当する感光剤を塗布したガラス板を用意して撮影し、化学処理を施して自分でネガを作り(現像)、当然だけどプリントも自分でやる。コロディオン湿板方式と呼ばれる方法で、そこに同時期に開発された鶏卵紙にプリントしていた。印画は密着方式なので、プリントサイズはガラス板の大きさになる。下の写真は会場で撮影したもの(理由は不明ですが会場の一部で撮影可でした)。1865~1866年に作成した作品で、プリントサイズは縦35×横28cm程度とわりと大きい。カタログに掲載された解説によると、キャメロンは1865年から15×12インチ(約38×30.5cm)のガラス原板が使えるカメラを入手している。その前は、つまりクリスマス・プレゼントにもらったカメラは12×10インチ(約30.5×25.2cm)で、そこから一回り大きなサイズが撮影できるカメラに乗り替えたわけだ。まあ、どちらにしても、三脚必須のカメラに幅30cmのガラス板を装填して、撮影するわけで、かなり大変な作業なのだ。

Ph01

キャメロンの作品の特徴は、芸術性です。同時代の写真の用途は、記録用で、被写体は異国の風景とか、民族とか、あるいは商業的な肖像写真が中心です。記録という目的があるので、写真はピントがきちっと合っていて、プリントも隅々までキレイなものが多い。一方、キャメロンの作品は、聖書に題材を求め、衣装や小道具にも、凝った作り込んだ作品が多く、肖像写真もその人の内面に迫るような作品を残しています。ただし、ピントは甘く、ブレやアレの目立つ作品が多いのも事実。それでも、ピントの甘さはソフトフォーカス的な効果があって、人物写真に深みを与えていると思います。

今回の展示では、キャメロンのオリジナル・プリントのほかに、同時代の作家の写真作品と、キャメロンの影響を受けた写真家の作品も拝見できます。同時代の作品は、ほとんどが記録系なんですが、ルイス・キャロル(チャールズ・ラトウィッッジ・ドジスン)がいるのが面白いところ。影響を受けた作家としては、ピーター・ヘンリー・エマーソン、アルフレッド・スティーグリッツ、サリー・マンが登場します。確かにスティーグリッツが撮影した画家のジョージア・オキーフの肖像はキャメロンの影響を見て取れるし、サリー・マンの作品もキャメロンの系譜として見ると、納得のいくものがあります。

カタログは2300円でした。ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館の学芸員、マルタ・ワイスの解説がしっかりしていて、読みやすいです。

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2016.07.11

東京都写真美術館の「デジタル画像から作る青写真ワークショップ」で知った感光剤とデジタルネガの作り方

東京都写真美術館の「デジタル画像から作る青写真ワークショップ」に参加してみた」で書きましたが、今回のワークショップでは、感光剤の処方とか、廃液処理といった化学処理の部分と、デジタルネガの作成方法というコンピュータ処理の方法についても教えてもらいました。せっかくなので、ここでまとめておきます。

まず、感光剤ですが、こちらは
・クエン酸アンモニウム(精製水100mlに対して20g)
・フェリシアン化カリウム(精製水100mlに対して10g)
をそれぞれ作り、使用時に1:1で混合して、感光液とする。
分量の目安は272×197mmの画用紙100枚に塗布する場合で2500~3000mlを用意。

これを画用紙にスポンジローラーで均一に塗布して、感光しないように暗いところで乾燥させる。
実際、均一に塗布するということが、重要だと思いました。

問題は、廃液処理です。

クエン酸アンモニウムは一般排水に流せますが、フェリシアン化カリウムは一般排水に流せません。大量に処理する場合は、廃液業者に依頼することになります。ちなみに少量であれば、紙に吸い取って、燃えるゴミとして捨てることも可能だそうです。

もう一つ、デジタルネガ作成のための画像処理ですが、以下のようになるそうです。
実際にPhotoshopで確認してみました。ちなみに、Photoshopが必要な理由は、画像データをCMYKに変換して、各版を処理するためです。以下の手順になります。

1.画像データをモノクロに変換
 イメージ→色調補正→白黒

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2.階調を反転させる
イメージ→色調補正→階調の反転

3.画像を反転させる
イメージ→画像の回転→カンバスを左右に反転

4.モードをCMYKに変換
イメージ→モード→CMYKカラー

5.レイヤーを複製する
レイヤー→レイヤーの複製 でレイヤーを3個作成

6.MYKの各レイヤーに各色のグラデーションマップを作る
MYK各レイヤーに各色のグラデーションマップを作成

Mレイヤーの場合ですが、レイヤーを選択し、描画色を選択、
下のようにMを100%、CYKは0%にします。

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イメージ→色調補正→グラデーションマップ
でグラデーションマップを作成。

Picture0025_2

7.3色のグラデーションマップ画像を乗算に設定

レイヤーを選択→描画モードを乗算に設定

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8.背景を外して、MYKレイヤーでネガを作成

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ちなみに、こうやって作成した画像を印刷したものが、以下のネガになるはずです。


Nega1


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東京都写真美術館の「デジタル画像から作る青写真ワークショップ」に参加してみた

6月に開催された東京都写真美術館の「デジタル画像から作る青写真ワークショップ」に参加してみた。名前の通り、参加者は画像データ(デジタル画像)を事務局に送って、事務局が画像データからネガフィルムを作成し、そのネガフィルムから日光写真(青写真:サイアノタイプ)を作成する、というもの。ネガの作成方法は資料として配付されていたので、あとで試してみましたが、CMYKのレイヤー処理が必要なのでPhotoshopが必須です。となると、参加対象が「小学5年生から大人まで」では難しいので、事務局で用意することになったんでしょう。

サイアノタイプについても勉強になりましたが、なにより自分で、感光剤を水彩画用の画用紙に塗って、印画紙を作成し、実際に太陽光で露光させて、最終的な水洗、漂白といった処理は事務局がやってくるのですが、その様子を観察できたのは、なかなか面白い体験でした。

それから、画像データからネガを作成する件ですが、後述するようにPhotoshopでデータ処理をしたあと、写真用紙メーカーのピクトリコが販売している「デジタルネガフィルム」にインクジェットプリンターで印刷します。デジタルネガフィルムのお値段はレターサイズ20枚で5184円です。ちなみに、下の写真のようになります。

Nega1_3

で、こちらをプリントすると以下のようになります。

Kamiyaki

さらに、ちなみに、オリジナルデータは以下の画像で、東京国立博物館の法隆寺館の1階ロビーの椅子に座って外を撮影したものです(高解像度版はこちら)。この日は雪が降っていて、ほぼモノクロな感じです。まあ、モノクロっぽい画像が日光写真には向いているだろうと考えて、この画像データを使ってみました。

Original

プリント制作の過程ですが、以下のようになります。
画板の上に印画紙とネガフィルムを置いて、アクリルやガラスで密着させる。それを太陽光下で露光する。このときは6月なのに晴天で、紫外線量は相当多かったと思われます。たぶん5分程度でしょう。

Step1jpg

露光終了して、ネガフィルムを取ったところ。いわゆる密着プリントです。ネガフィルムの大きさが作品の大きさになります。

Step2jpg

ここから、水洗いして、余分な薬品を洗い流します。

Step3

次に漂白液(濃度10%のオキシドール)に浸します。コントラストを上げる作業です。


Step4

ここで、鮮やかな青になり、ほぼできあがりです。このあと、再度、水洗いして、乾燥させるとできあがりです。

なかなか、面白かった。東京都写真美術館ではこういったワークショップを開催しているので、参加してみるといいでしょう。ちなみに今回の参加料は大人が3000円でした。ワークショップの情報は東京都写真美術館のWebサイトにあるのでチェックするといいでしょう。

えーと、ワークショップで教えてもらった、感光剤の処方とか、デジタルネガデータの作り方はこちらでまとめました。

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2014.12.03

LX100で撮影してみる:虎ノ門ヒルズでJaume Plensaの「ルーツ」を撮る

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 Lumix LX100を購入して、とりあえず、いくつか撮影してみました。上の写真は虎ノ門ヒルズのオーバル広場に設置されたパブリックアート。スペインのアーティスト、Jaume Plensaの作品「ルーツ」。高さ10m程度の大型彫刻で、文字を組み合わせて、膝を抱えて座る人を表現している(高解像度はこちら)。

 ちなみに最初に撮ったのが下の写真(高解像度はこちら)。

P1040247_s

 次に露出補正したのが下の写真(高解像度はこちら)。

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 縦位置で撮って、白飛びしていたから、露出補正して、再度、縦位置で撮り、横位置にして、まあ、構図的には、横位置が好きなので、これでいいか、と納得して撮影終了。寒かったので、とっとと撤収いたしました。

 さて、3枚ともアスペクト比は3:2で、ワイド端で撮影しました。24mmです。絞りもシャッター速度も自動です。違いは露出補正ですね。

 データは一番上の横位置が
 ISO感度 200
 絞り 1.7
 シャッター速度 1/80
 露出補正 -1.3EV

 2番目の縦位置が
 ISO感度 800
 絞り 1.7
 シャッター速度 1/60
 露出補正 なし

 3番目の縦位置が
 ISO感度 250
 絞り 1.7
 シャッター速度 1/60
 露出補正 -1EV

 LX100は露出補正がダイヤル操作なので、LX7と比べると、とても簡単。つい、いろいろと試したくなります。まあ、また撮影したら掲載したいと思います。 

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2011.01.23

旅先で見た印象的なもの

今回の正月旅行でみた、印象的なもの達について、メモ的に記録しておく。

●カエルとウサギ
カエルは荒川の河川敷とかで、よく見てたんだけど、ウサギは初めて見た。なんの話かというと、簡易的なガードレールのようなものを作るもので、金属の棒2本とそれを支える留め具で構成されている。その留め具の部分をカエルにしたものは、何度か見たことがあるがウサギは初めてみました。神戸市須磨で撮影。

Frog

●ひょっとしてシャッター商店街
丸亀のシャッター街、手作り映画看板で活気よ再び」てな記事があるので分かったが、丸亀駅前にあるアーケードはシャッター商店街らしい。確かに、正月とはいえ、ほとんどシャッターが閉まっていたし、いつまで正月休みであるかという掲示のない店が多かった。で何をやっているかというと下のような看板なんだけど、なんだかとても活気があるとは思えない。

Shutter

●大蔵省と通産省
どちらも過去の言葉だけど、岡山市の駅前付近ではまだ現役らしい。居酒屋「大蔵省」とカラオケスナック「通産省」は存在するらしい、という看板。開いてなかったから確認してませんけどね。

Ookurasyou


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2010.08.29

LX5を購入〜なんとなく安く買えた

Lx5
パナソニックのLumix LX5がようやく登場。LXシリーズでは2年ぶりのバージョンアップで、2008年の登場のLX3の次がLX5となった。LX4はスキップってことですな。まあ、ずっとLXシリーズを使っているので、LX5を購入してしまった。それも、上の写真のように液晶ビューファインダー付きで。

これまではヨドバシで購入してきたが、初めてパナソニックのモニター販売に申し込んでみた。これが意外と安いのだ。モニター販売では本体と液晶ビューファインダー、専用ケースのセットが販売されている。LX5 は液晶ビューファインダ対応なので、この組み合わせが欲しかった。このセットを購入するには、提示されている価格帯から値段を設定して申し込む。定員が100名なので、100名以上、申し込みがあった場合は、設定した価格が高いところから確定していく。まあ、最低価格よりは高めだけどヨドバシで購入した場合の価格よりは安く設定したけど、結局、最低価格で入札できてしまった。5万5800円也。ヨドバシで本体が5万9800円、液晶ビューファインダが1万9800円だから、液晶ビューファインダがおまけについて来た感じ。

さて、LX3とLX5の違いを一応まとめておくと
・レンズ関連
倍率が2.5倍→3.8倍
テレ端が60mm→90mm
でもマクロはテレ端が30cmまでは変わらず。

・撮像素子
基本的に同じ。CCDの集光レンズを設計変更して集光率をアップ

・ISO感度
12800が追加

・ホワイトバランス
ホワイトバランスブラケットってのが追加されたように見える

・シャッター速度
60~1/2000秒→60~1/4000秒

・内蔵フラッシュ(ISOオート設定時)
約0.8~約8.3 m(ワイド端)、約0.3 m~約5.9 m(テレ端)

約0.8m~約7.2m(ワイド端)/約0.3m~約4.4m(テレ端)

・内蔵メモリー
50Mバイト→40Mバイト

・メモリーカード
SDXC対応に

・インタフェース
HDMI端子(mini HDMI TypeC)追加

・動画フォーマット
AVCHD Liteに対応

ってなところ。

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2010.08.08

市川で花火を見る

Ichikawa_dusk

元会社の同僚に誘われて、市川の花火大会を拝見した。観覧席は元同僚のマンション。部屋が5階建てマンションの5階で、広めのベランダがある。このベランダから会場がよく見える。バーベキューをしながら夕暮れの風景を眺めて、花火の打ち上がるのを待つことしばし。

Fireworks

総数1万4000発だそうですが、この花火が一番こっていたと思います。富士山を模した花火と組み合わせてじゃんじゃん打ち上げてました。ちなみに動画でも撮ってみた。Youtubeでご覧あれ。

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2009.11.23

清澄庭園のライトアップを見に行く

Kiyosumi_light_up1

清澄公園の夜間のライトアップが始まった(11/29まで、150円)。日没から21時まで、園内のいくつかのポイントを照らし出す。この公園、紅葉の季節には、池に浮かぶ小島にあるハゼの木が真っ赤になって、なかなか美しい。そのハゼの木に赤い照明を当てて、さらに赤く見せている。

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横着をして、三脚も一脚も持っていかなかったのは失敗。一つ目の写真は手持ちでISO感度を2200にして撮影。2つ目は杭の上に置いてISO感度400で撮影。ん〜ISO100にして、三脚で撮ればそこそこいけそうな気がする。

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こちらは楓の木を下から、ライトアップしたところを撮影。こちらはISO560。ちなみに昼間にハゼの木を撮影するとこんな感じ。

Kiyosumi_urushi


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2009.03.24

ちょんまげで東京マラソンを走る

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東京マラソンで撮影した写真を整理していたら、結構、おもしろいものが写ってました。それが上の写真。ちょんまげのかつらをかぶって先頭グループで疾走する選手。2km時点での写真ですが、この選手、このまま、とはいかないまでも、2時間25分台で完走したそうです。女子の1位とほとんど変わらない、というか併走している映像もいくつか見ましたから、たいしたもの。ちなみに、上の写真でトップを走っているのは、1位になった選手です。

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