カテゴリー「文化・芸術」の記事

2011.12.14

京都で少し和む まずは東寺へ

11月中旬に京都、大阪、神戸に行ってきた。基本は相方が神戸マラソンに参加するのに合わせて、応援することであったが、この時期、休みをとることは滅多にないので、コレサイワイと関西の美術系スポットを見てきた。

まずは京都に下車。秋の京都は特別公開が多い。数多くの特別公開の中から、今年の夏、東京国立博物館で開催された空海展で、強烈な印象に残った立体曼荼羅が見たくて、東寺に行ってみた。秋の特別公開は、9月20日〜11月25日。毎年、同じ日程の模様。京都で新幹線を降りて近鉄に乗り換え、隣の駅である東寺で下車。歩いて数分で東寺の南大門に到着する。数年前に来たときは、夜だったので、ライトアップされた五重塔を撮影して、帰ってしまったのだけど、今回はじっくり拝見することとなった。ちなみに、五重塔の夜景は以下のようなもんです。

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上の写真の高解像度の画像はPanoramioにアップしたので詳しくはこちらで。

東寺の特別公開は五重塔のなかに入れるのとか、宮本武蔵の水墨画が拝見できるとか、であったが、五重塔の中にはいれるのは、ちょっと興味深いし、なにより立体曼荼羅を見たかったので、1300円払って入場した。まあ、五重塔は修理中で白い袴でもはいているような感じで、少々残念であった。

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さらに、五重塔の中は、撮影できないのがさらに残念だけどが、暗くてよく分からん、というのが本音だな。続いて薬師如来のある金堂と立体曼荼羅のある講堂を拝見。東京国立博物館で見たときは、各仏像の周りをぐるりと歩けたのだけど、今回は曼荼羅の中には入っていけないのがかなり残念。ここも当然、中は撮影不可。ちなみみ仏像も面白いけど、お堂の入り口あたりにある、消化用の水が入った赤いバケツが妙にキチンと配置されていて、印象深い。

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この後、宝物館と観智院を見て次に移動。個人的には東寺の土産物売り場にあった、リラックマの東寺バージョンに東寺の懐の深さを感じ入ってしまったわけ。

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2011.11.28

兵庫県立美術館で「榎忠展 美術館を野生化する」を見る

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兵庫県立美術館で榎忠展(11/27まで、1200円)を見た。榎忠といえば、「ハンガリー国に半刈りで行く」といった、強烈なパフォーマンスが印象深い。その一方で、2007年に森美術館で開催された「六本木クロッシング」で拝見した「RPM-1200」に代表される精密で大量な金属部材で構成される作品も、ぞっとするくらいクールだ。パフォーマンスと金属作品のギャップが気持ちいいのだけど、まあ、今回の榎忠展は、どちらかというと「RPM-1200」に代表される金属系の作品が中心だ。

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入り口にはカラシニコフとコルトがずらりと並ぶ。鉄のかたまりです。もちろん、「ハンガリー国に半刈りで行く」もあるんですが…

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基本は金属作品です。下は「Cartridge」。薬莢が山のようだ。鉄くずとして出回っている、薬莢を集めて、作品にしたものらしい。

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でまあ「RPM-1200」。榎忠は旋盤工で生計を立ててきたそうだ。旋盤で廃材になった部品を磨き、部品としての機能を無効にしたパーツを並べた作品。巨大です。

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2010.04.18

オーバルに行ってみる

ベネッセハウスにはミュージアム、オーバル、パーク、ビーチの4つの建物がある。ミュージアム以外の3つは宿泊専用棟なんだけど、美術品がいくつか展示されていて、宿泊客なら見てまわることができる。「宿泊客なら」というのは、宿泊客の部屋の鍵が必要なドアがあって、鍵がないと、自由に出入りできないようになっているためだ。まあ、鍵がなくともなんとかなるけど、基本は鍵が必要。

例えば、オーバルという宿泊施設は、ミュージアム棟のある山の上にあって、モノレールで移動するようになっている。モノレールは、自分で扉を閉めて、運転する。運転するといっても、自分で出発ボタンを押すだけだけど。このモノレールに乗るには、3階に上がって、鍵でドアをあけて、モノレールの乗り場にいかなければならない。モノレールは下の写真のような感じ。定員はたぶん、8人ぐらいだと思う。モノレールの傾斜によって、座席の角度がガッタンと変わるのが面白い。

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モノレールに数分乗ると、オーバルに到着する。オーバルの名前の通り、楕円形の宿泊施設で、真ん中に楕円形の池がある。池のまわりに部屋の入り口があり、各部屋から海が見えるようになっている。この施設にあるすべての部屋に美術品が置かれている。

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オーバルの屋上は上がれるようになっていて、ちょっとした展望台のような感じだ。ぐるりと瀬戸内海を見渡せて、とても気持ちがいい。水をふんだんに使った、瀧と庭がなかなかよろしい。

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2005.04.25

「ベルリンの至宝展」を見る

東京国立博物館で「ベルリンの至宝展」(1400円、6/12まで)を見る。東京国立博物館の友の会に入っているおかげで、とりあえず無料だから行ってみた。平成館の2階を使って展示。エジプト、ギリシャ・ローマ、ビザンチンあたりに重点が置かれている。まあ、その辺に興味があれば1400円は高くないかも。私はその辺に興味がないので、まあ、出しても400円が限界か。一応、ボッティチェリの「ヴィーナス」とかマネの「温室にて」とかあるんだけど…。ロマン派のフリードリッヒをとんでもなく久しぶりに見て、これはまあ、良かったな。

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2005.04.17

「オノデラユキ写真展」を見る

onodera大阪・中之島の国立国際美術館で「オノデラユキ写真展」(4/17まで、420円)を見る。国立国際美術館を訪れるのは2回目。2年前にヤノベケンジの個展を見たとき以来だ。そのときは万博跡地にあったが、今は中之島に移転。環状線の福島から徒歩10分程度の場所だ。

オノデラユキの作品は「cameraChimera」という写真集や、いくつかの展覧会で見てきたが、50点をまとめて見たのは初めて。特に、代表作「古着のポートレート」は写真集でしか見たことがなかったが、ようやくオリジナルを拝見できた。115×115cmと大きい。この大きさは魅力だ。青空をバックに古着が浮かんでいる。モノクロなんだけど、背景は青空で、なんとなく赤か緑の古着が飾られているように見える。残念なことにカタログは売り切れ。

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2005.04.10

「写真はものの見方をどのように変えてきたか 第1部 誕生」を見る

syabi恵比寿の東京都写真美術館で「写真はものの見方をどのように変えてきたか 第1部 誕生」(500円、5/22まで)を見る。2万3000点の収蔵品を使って写真の歴史を明らかにしようとする展覧会だ。11月6日までの期間を4部に分けて展示する。テーマは誕生、創造、再生、混沌。第1部は誕生。カメラ・オブスクラから始まって、19世紀後半までの歴史を見せてくれる。

作品自体は、どれも小さいし、貴重なものなのでケースのなかに入っている。ちょっと見にくい。1点づつ、ケースのそばによって見ないと分からない。あまり混んではいなかったが、一つの作品を一度に一人でしか見られないので、ちょっと時間がかかる。まあしょうがないか。写真自体は、いわゆる古い写真。誰が写っているか、誰が撮影したかも分からない作品も多い。つまり歴史的な資料ということ。これは、これで面白い。ちなみに会場ではカメラ・オブスクラも体験できる。

今回、注目したいのはカタログとして「写真の歴史入門 第1部「誕生」」(新潮社、1470円)が販売されていること。本なら、小さな作品でもよく見られるし、解説もじっくり読める。第1部については、この本を読んでから見た方が理解しやす。

展覧会のカタログとして作成して、書籍としても販売するというのは、最近よくあるパターンだ。価格設定から安くして多くの人々に読んでもらおうという意気込みが感じられる。素晴らしいです。

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2005.04.07

「スペイン現代写真家10人展」を見る

castro恵比寿の写真美術館で「スペイン現代写真10人展」(4/24まで、600円)を見る。スペインの抱えている問題とか、そういうことは、全く知らないが、写真を見る限り、現代的なものと土着的なものが、なんとか共存しているように思える。最初の展示は、リッキー・ダビラによる人の顔。こういう味のある顔はもう東京にはないな、と少々圧倒されながら中へ。風景写真あり、ポートレートあり、スナップありで、盗みたい構図やモチーフが多々あった。お気に入りは、シフトレンズを使ったファン・マヌエル・カストロ・プリエトの風景写真。昔からある風車と風力発電の風車を1枚におさめ、ピントをコントロールしてダイナミックな作品に仕上げている。こういうのを見るとシフトレンズが欲しくなる。

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2005.03.27

「小林伸一郎写真展」を見る

kobayashi東京都写真美術館で「小林伸一郎写真展 BUILDING THE CHANEL LUMIÈRE TOWER」(4/17まで、700円)を見た。小林伸一郎は廃墟や建築中の建物を撮影してきた写真家。軍艦島の写真とかが印象深い。今回の展覧会は、小林が銀座3丁目の「シャネル銀座ビルディング」の解体から完成までを650日間におよび撮影したもの。100点はあるオリジナルプリントを拝見した。どれも1m×1mの大きさ。おそらくは6×6の中判カメラで撮影したんだろう。ともかく、建物の解体から建築までを撮影した建築写真ってのはかなり珍しいはず。廃墟の写真が美しいように、これらの写真もなかなかの味わい。カタログは2500円もするのに、写真だけのちょっと芸のない内容だけど、まあしょうがないか。

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2005.03.13

「ジョルジュ・ド・ラ・トゥール — 光と闇の世界」を見る

LaTour国立西洋美術館で「ジョルジュ・ド・ラ・トゥール ー 光と闇の世界」(5/29まで、1100円)を見る。芸術新潮の3月号の特集「神秘の画家 ラ・トゥールの夜へ」を読み予習して臨む。ラ・トゥールは17世紀フランスの画家。20世紀なってから再評価された。そのためか、真作と認められているのは41点しかなく、国立西洋美術館にはそのうちの1点「聖トマス」がある。今回は、真作16点を含めた34点が展示されている。

ラ・トゥールの作品は、聖人たちの肖像画、寓意画、そしてろうそく1本をともした夜のシーンを描いたものにだいたい分類できるようだ。例えば、この展示会の最初に飾られているのが、聖人の肖像画、キリスト教の12使徒。今回の展示会でポスターにも使われているのが寓意画「ダイヤのエースを持ついかさま師」(上の画像)。そして、好きなのは夜のシーンだ。宗教画だったり、風俗画ぽかったりするが、夜が鮮やかに浮き上がってくる。こういう写真を撮影してみたくなる作品だ。

絵以外で面白いのは「マルチメディアで体験するラ・トゥールの世界」というコーナー。最新の修復技術の一端を実感できる。いろいろあるけど、注目したいのが、ラ・トゥールの作品をスキャンして、その画像データを2560×2048ドット表示の28インチ液晶ディスプレイに表示するシステム。自分でマウスを動かしながら、作品を鑑賞できる。画像データはかなり大きなもので、28インチのディスプレイでもスクロールして見ないといけない。ちなみにディスプレイは三菱電機製で、マウスはチルトホイール付きのマイクロソフトマウス。チルトホイールがあるので、横スクロールも簡単だ。画像データはフランスの美術館修復研究センター(C2RMF)が作成したもので、「Jumboscan」という専用デジカメシステムを使用している。面白いのはこのカメラで、マルチスペクトルカメラというもの。光を17種類の波長に分割して撮影する。結果、色の再現性が高いという。画像も大きく、12000×300000ドットらしい。こりゃ凄い。

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2005.03.06

Joyce Tennesonの花のポートレイトを見る

joyce_tenneson丸の内のギャラリーパストレイズ M/AでJoyce Tennesonの「フラワーポートレイツ」(3/5まで)を見る。なんとか最終日に間に合った。Joyce Tennesonの作品は、2000年の秋に東京都立写真美術館で開催された「ポラロイドコレクション アメリカ 写真の世紀」で見て以来だ。このときの作品は、人間のポートレイトで、全体的に紗をかけたような柔らかな感じ。でも被写体は太った白人の老婆だったりする。

今回は花のポートレイト。人物は白バックだけど、花は黒バック。荒木経惟の花のポートレートでも黒バックで撮影していたけど全く違う印象だ。ライティングもフレーミングも全然違うので、とても柔らかい。1点、20万円なり。

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